TurnHere
TurnHere のファウンダーはBrad Inman。 彼はHomeGainの創立者でもある。コミュニティーサービス分野を手がけてきたが、今回はTurnHereでトラベル分野に進出。TurnHereは “現地を体験する local experience”動画の制作と配信を行う。世界各地の2000人の独立した動画制作者を雇用している。そのうち250人は90秒の“TurnHere”フォーマットのショートクリップ制作のトレーニングを受けている。このフォーマットではローカルなナレーターを使って現地の雰囲気を出すなどの工夫が盛り込まれている。TurnHereでは各種の長さのフィルムを実験してみたが、結局せっかちな現代人にあわせた90秒から2分のフォーマットに落ち着いたようだ。ビジネスモデルとしては現地出稿の広告と現地を宣伝するフィルムが中心。いくつかのフィルムを見たがどちらのジャンルも良いできだった。サイトにもフィルムにも感心した。おいしそうな食べ物で生唾が出るように、こんなフィルムを見ていると車に飛び乗ってすぐにも旅に出かけたくなる。
RallyPoint
Rocket Systemsのマネージングパートナー、Jeff Allenが気分転換にCEOになって始めたサイト。RallyPointはテレビにインターネット(による双方向性)を持ち込もうという試み。スポーツ中継を見ていると、気心の知れた友人とわいわいおしゃべりをしたくなる体験は誰にもある。このサイトはテレビを見ながらチャットができる他に、投票、ゲームショーへの参加、各種アラートのポップアップ、オークションウォッチ、などアプレットを使ってテレビ画面にスーパーインポーズされるさまざまなサービスを用意している。他のデバイスとも統合可能な独自のデバイスを開発する予定とのこと。居間にまたひとつ機械が増えるのかと思うと私などはうんざりだが、この会社はまだ開発の初期段階にあるのだし、いろいろなコンセプトをテストしているところなのだと思う。 SMS phoneでスポーツ試合の途中経過を聞いているようなユーザーをターゲットにしてサービス契約を売り込みたいと考えているようだ。昔のWinkとかそういうスタートアップを思い出させるが、時代は確かに今なんだろうか。
Mediazone
MediazoneはNaspersという南アフリカの大手メディア企業が出資しているが、本拠はシリコンバレーに置かれている。同社はメディアポータルやライブのプレミア映像などをP2Pプラットフォームで安全に配信するビデオプラットフォームを狙っている。最近、ウィンブルドンの全英オープンテニスの9箇所のコートの300試合をライブで中継配信する実績をあげている。ラグビーチャンネルもあり、過去にはMaverick Surf Contestのようなイベントを中継している。軽軽しく「ロングテール」などというバズワードを口にしたくないのだが、どうもやむをえない。ロングテールこそこういったサービスを表す言葉といっていいだろう。P2Pネットワークを使ったストリーミング配信なので、他のユーザーの帯域幅に食い込むことなく複数のチャンネルをユーザーに提供することができる。ということはRedSwooshを思わせるサービス形態だ。一方で(話のついでに出てきただけだが)双方向テレビのプラットフォームも検討しているということなので、そこはRallypointに似ている。
Magnify
MagnifyはSteve Rosenbaumがファウンダーだ。彼はMTVのUnfilteredを作ったベテランでユーザー発信型番組には十分な経験がある。Magnifyはユーザー発信のビデオを人力で批評するスケーラブルなシステムだ。YouTubueに毎日7万ものアップロードがある現在、Magnifyではビデオの検索の的確性を高めるためのサービスを提供しようとしている。ボランティアユーザーが批評家となり、コミュニティーが共有できるように、似たようなコンテンツを整理しタグづけしている。驚くなかれ、ベンチャーに関するビデオチャンネルを見ていたら、われらがMike Arringtonのビデオが流れた。たしかに適切な関連性がなされているようだ。こういったコミュニティーづくりに最終的に人間の編集者が必要かどうかいまいち不明だが、このサービスがオンラインコンテンツ分野のニッチを埋めるために真剣な努力を払っていることは間違いない。
NBOR
NBOR (No Boundaries Or Rulesの頭文字とのこと)のDanny Yeagerにはプレゼンの持ち時間が3分では短すぎたようだ。今だにこのサービスが本当は何をしているのかよく分からない。私がなんとか拾い集めたところでは、史上最高の革命的サービスか、もうじき消えてなくなるのか、それともその中間かもしれなかった。彼らはソフトとハードの双方を作っており、合わせて70の特許を取得しているそうだ。ソフトはBlackspaceといい、WindowsのUIで、多くのデバイスで横断的に作動し、完全にオープンな、横断的なUIで…よくわからないが、限度もルールもなし(No Boundaries Or Rules)だからお手上げだった。触覚を利用したデバイスも作っており、フラットパネルタイプのデバイスをブランクスクリーンとして利用し、さらに別のアプリケーションにも再利用できる(どういう具合にかとうとうわからなかったけれども…)。まるきりわけがわからない話だって? おめでとう。それではキミも仲間だ。これほど広い範囲にわたる複雑きわまりないプロジェクトを3分間で説明されて筋道立てた要約ができるわけがない。TechCrunchのフォローアップに期待してください。面白いストーリーなんだから。
このセミナーでプレゼンした(が私が聞きそこなった)スタートアップのうち触れておく必要がありそうなサービスには以下のようなものがあった。特定分野ビデオクリップをインターネット一般に配信するClip Syndicate、ウェブやモバイル分野でのグラフィックスのアニメーション化テクノロジーを提供するFrameFree、ビデオ広告ネットPostroller、ウェブへのプレミアムビデオコンテンツのアグレゲーター兼配信サービスを提供するMspot、コンテンツネットワークに広告を配信するインフラを提供するソフトウェアWideorbit、それにグループベースのソーシャルな活動に特化したデートサイトTeamdating(これはわれわれのオンラインデートサービス研究でカバーされてない)。
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