オンラインの動画ストレージ・編集・管理の一体型サービス「StashSpace」が間もなく一般公開となる。記者会見は水曜(米国時間10/4)。ショートの動画を扱うサービスでは編集のJumpcut (Yahoo!買収)やオンライン動画キャプチャのVideoEggなど他にもイロイロあるが、StashSpaceはブラウザで長編の動画編集が可能なところが違い。使い方は簡単で料金体系も良し。マス市場にアピールする本命と言っていいだろう。Shutterflyと言えば先週IPOで$87M(8700万ドル)を調達したばかり。この市場の反応ひとつ見ただけでもローテクが簡単に使いこなせるオンラインのマルチメディア対応ストレージの産業が急成長のスタートラインに立ったばかりであることが分かる。動画アップロードは時間制限が特にない。
差別化を図った点でも注目すべきは 、ビデオテープのデジタル化とトランスコード(デコードなしに再エンコードすること)、オンライン掲載までの作業を同社が各5ドルで請け負ってくれる点。5ドルというのは他社レートより破格に安いが、これは同社の処理作業が普通見られないぐらい自動化されているおかげ。DVD買取りは15ドル。別途料金4ドルでパーソナライズしたカバーもついてくる。ローテクなひとは、せっかくアナログビデオがあってもデジタル化してネットで発表・編集・共有することが一人ではできない。こうしたローテク層がデジタルにしたくてできないアナログビデオは、まだ山ほどあるのではないか、とKrummeは語る。これが簡単かつ安価にできるなら、こんなに素晴らしい戦略はない。消費者向けにサービスを開始するまで同社の主なサービス配信先は結婚式のビデオ撮影カメラマンや新婚さんだったが、最近は一般消費者の間でもビデオ制作がどんどん盛んになっている。他サービスがまだショート中心のこの時期に、ユーザーベースを拡大するのは賢い動き。一番の課題は会社の知名度をどう上げていくかだが……。StashSpaceの編集機能はとても素晴らしい。ウェブからアップロードした動画は各100本までスクリーンにキャプションを生成できる。これらのスクリーンショットを目印にタイムラインから好きなセクションをクリップ。クリップした動画はクリップボードや新規スクリーンショットに貼り付けておけば、各セレクションからタイトルが選べる。ファイルから別のファイルに動画セグメントをコピーするのは一発だし、写真やキャプションも簡単に追加できる。スムーズに使えるオ ンラインの編集ソフトで、大容量ファイルにはピッタリ。ソフトはタグ付け機能つきだから、機械に不慣れな人でも簡単にナビできそうだ。ストーレッジの利用料金は5分25~40セントのトークンで決済する。つまり長さ1時間の動画を1年間オンラインのストレージに置いたとしても年間利用料は最大8ドル。動画共有や新機能のお試し利用には無料のトークンを配ってくれる。iPodへの動画ダウンロードは1トークン。 WMP形式での動画ファイル配信(時間無制限)は無料。動画をソーシャル・ネットワーキング・サイトで公開できる便利なウィジェットも揃えた。
サービスは現在Windows/IE対応だが、ベーシックな機能はMacやFirefoxでも使える。全機能対応は年明け早々を予定しているそうだが、それが本当なら是非使ってみたいと思う。今はWindowsオンリーで売り出しても、それで売上げがガタ落ちとならないとは思うけど。
この分野は競争が激しい。長時間動画のオンライン編集を簡単にしたサービスとしてはOneTrueMediaが今のところは主要プレーヤーだろう(過去記事)。 OneTrueMediaはインターフェイスが大分違う。料金も割高。べンチャーの後ろ盾があり、Johnson and Johnsonの「BabyCenter.com」など商用サイトとの提携も活発だ。
アナログをデジタルに変換し編集してDVDを作る部分の需要はおそらく2社のビジネスが軌道に乗っても余りが出るほど大きいと思う。 StashSpaceの価格はライバルにとっては脅威だが、良いニュースと言えよう。





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