Kango、公開間近のステルススタートアップ。旅行専門のセマンティック検索サイト
by Erick Schonfeld on 2007年10月12日

picture-224.pngトラベルサイトは、本当にこれ以上必要とされているだろうか?すでに、旅行サイトとしては、FarecastTripHubYapta、その他多数が存在し、旅行を計画する人たちに充分すぎるほどの選択肢を提供している(オンラインの旅行予約が$87B、870億ドル規模にのぼると見られることから無理もないが)。これら旅行サイト一覧に、間もなくKangoというサイトが新たに加わる。

同サービスは、現在まだ一般には公開されていない段階だが、すでに、新たなひねりを利かせたトラベル検索となっている。1,000に上る旅行関連サイトに寄せられた1800万に及ぶ意見やレビューなどをインデックスして、ユーザー好みのタイプに基づいたベストの検索結果を抽出する。たとえば、Big Surでのロマンティックな遠出を計画しているユーザーには、その目的に沿った一連の検索結果を表示。ロマンティックな行楽の代わりに、家族での旅行を計画しているユーザーには、その目的にかなった検索結果を提供。また、ペットフレンドリーなホテルやアクティビティなどを検索することも可能だ。もちろん、その他の旅行サイト同様に、価格や設備などによっても検索できる。そして、各ホテルやアクティビティの所在地は小さなGoogle Map上に表示される。

picture-204.pngしかし、Kangoの成功の可能性は、検索を主観的に見る独自の切り口にある。Kangoは、旅行に絞り込んだセマンティック検索エンジンを構築。検索対象とするレビューやガイド全てに含まれる言語を解析、各々にタグを生成し、カテゴリーごとに分類する。「ユーザーがタグを追加してくれるのを待っていてはダメ。タグはこちらで抽出していくことが必要だ」とCEOのYen Leeは話してくれた。だから、ウェブ上の各種サイト(Yahoo Travel、TripAdvisor、Yelpなど)に於いて「パーフェクト」、「リラックス」、「カップル」、「ハネムーン」、「スパ」などのキーワードでレビューされたホテルは、ロマンティックな旅の検索結果として高いランクに表示されるだろう。一方「キッチン」、「プール」、「子供」などの言葉を含むものは、ファミリー旅行の検索結果として高ランク入りするはずだ。

現時点では、果たして同サイトが他の旅行サイトから充分なユーザーを引っ張ってこられるかどうかというのは判断しづらい。ただ、Kangoのエグゼクティブ・チームの顔ぶれには感心させられる。LeeはYahoo Travelでゼネラルマネジャーを以前務めたことがある。検索アーキテクトのHuanjin Chenは、eBayの検索アーキテクトだった。自然言語検索科学者Boris Galitskyは、英国政府勤務を経験。そして、マーケティング責任者Elliott Ngは、IntuitのQuickBooksのマーケティング部門を率いたことがあり、Netcentivesのファウンダーでもある。

Leeは「旅行関連検索の数は年間60億から80億に上る」と見ている。そしてまた、現行の大半の旅行サイトでは、トップページに表示されることの無い隠された宝石(のような有益な旅行サイト)の発見にKangoは貢献できるとも考えている。収入源としては、予約や掲載費用よりも旅行関連専門の検索広告費用を充てる計画だ。

Kangoは、数週間以内にベータ版として人数限定で公開される予定。今回、TechCrunch読者用に100アカウントの特別枠を設けてくれた。サインアップはここから

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[原文へ]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/yahoo-travel-chases-kayak-with-farechase/ TechCrunch Japanese アーカイブ » Yahoo Travel、FareChaseでKayakを追撃

    [...] Yahooは昨夜、近ごろKayakがSidestepを$200M(2億ドル)で買収したことを受け、トラベル価格比較検索市場に本格参入する姿勢を見せた。Yahoo Travelは、これまでタブのひとつにすぎなかったFareChaseをトラベルのトップページの前面中央に持ってきた。航空券、ホテル、レンタカー、旅行の価格用のデフォルト検索エンジンはFareChaseになった。トラベル検索スタートアップKangoのCEOで元Yahoo TravelゼネラルマネージャーだったYen Leeは、今回の変化をみてKangoのブログでこんな分析をしてみせた。KayakがSideStepを買収したことによって、トラベル業界では価格比較検索の不動のチャンピオンの地位を得たのがきのうのことのようだ。だが待て。Yahooが(ようやく)FareChaseを披露した。2004年に買収した価格検索エンジンだ。Yahoo Travelのトップページで、Travelocityの予約エンジンはもはやデフォルトの検索オプションはではなくなり「クラシック検索」と改名させられた。デフォルトの検索はFareChaseになった。. . . これはKayakが競合要因として予想していなかったことだろう(マジな話、買収してから4年もたってからYahooが今さらFareChaseを出してくるなんて、誰が予想しただろうか)。どうやらLeeはYahooの動きに驚かされたようだ。あのTravelocityとの契約は、一時代前からのものとはいえ、かなりいい稼ぎだったはずだ。Yahooは短期の利益を捨てて、市場シェアの維持と拡大の大勝負に出たのだろうか。Leeはこうも書いている。YahooはKayakよりも多くのトラベルサイトを検索するので、安いところを見つけやすい。もちろんLeeはKayakの遠いライバル(ただしKangoは価格よりもトラベルプランが中心)なので、自分のビジネスへの脅威を指摘しておくのは当然のことだ。ともあれ今、脅威に直面しているのはYahooだろう。comScoreによると、KayakとSidestepネットワークの12月の米国内のトラフィックを合わせる630万人になり、Yahoo Travelの730万人は射程内だ。価格比較は、どのトラベルサイトにとっても目玉だろうから、Yahooはリードを守るためにステップアップが必要だ。CrunchBase:KayakCrunchBase:SideStepCrunchBase:Kango[原文へ](翻訳:Nob Takahashi) kayak Yahoo [...]