Stixy: フリーフォームのコラボ&ファイル共有スペース
by Mark Hendrickson on 2007年10月5日 append.gif この記事をBuzzurlにブックマークする

ファイル共有はもうとっくの昔にネットの登場で超簡単になっているはずの分野だが、僕はどうしたわけか今でも大量の写真、文書のコレクションをローテクな友だちにメール添付以外の方法で送りたい時には思わず頭をポリポリ掻いてしまう。(僕にとってメール添付は超シンプルなソリューションではない

そんなわけでStixyみたいに、ファイル共有を可能な限り簡単にするだけじゃなく、操作を楽しく直感的にしている企業があると、それだけで感動だ。

Stixyの基本コンセプトは単純で、デスクトップ的なスペースをブラウザに置いて、ここにファイルをアップロード・共有するというもの。同じコンセプトなら手を変え品を変えどこにでもある。つい先日新サービスの招待状をこのブログで大量に配ったWixiも全くこれと同じことをやっている。

Stixyにはフリーフォーム(free-form)のエリアがあって、ここにファイルをドロップできる。シンプルなデスクトップ専用アイコンでないところはPikiWikiそっくりで、Stixyのワークスペースではファイルなど各種アイテムをとてもキレイなビジュアルで見せている。例えば写真ファイルはその小型版みたいに表示されるし、スティッキーノート(注釈)はどこにでも貼りつけることができる。そんなわけで既存OS専用デスクトップと言うより、むしろ掲示板のような印象だ。

アクセスして各エレメントをいじることができるStixyのワークプレース(各種ファイルと他のウィジェットがある場所)。ここはフリーフォームほどビジュアルに凝っていない。ワークプレースに追加できるエレメントは現在4種類だけ(スティッキーノート、写真、文書、To-Doメモ)。ノートは両タイプともかなりシンプルだ。ウィジェットと文書もシンプルなアイコンで表示。Stixyにはもしかしたらウィジェット・コレクションを拡張するポテンシャルもありそうだ(たぶん最終的にはウィジェット開発用オープンプラットフォームを作るとか)し、現在あるウィジェットをもっとインタラクティブに改善もできそうだ。ローカルのコピーをダウンロードして別窓で開くのではなく、掲示板のような環境でワードやPDFの文書をプレビューできるなら最高だよね。もちろん動画、音声のファイルにも同じことが言える。

フリーフォームのワークスペースでファイル活用もいいが、システムに保存したファイルをざっと素早く選別したい時には使い慣れたファイルシステム・ビューもオプションとして搭載したくれたら助かるかな。目下のところエレメントは1ダースも追加すれば十分という感じで、それ以上入れるとごちゃごちゃする。 Stixyがもっと標準のファイルビューを開発するなら(もちろんオルタナティブな選択肢としてだが)、Web OSの進むべき方向に向かっていることになるだろう。その際忘れてならないのはプレビュー機能こそがオンラインストーレッジ環境最大の強みである、ということ(閲覧の度にファイルダウンロードというのはみんなできれば避けたいだろう)。

Stixyは結局のところ共同作業専用ツールである。これは留意しておきたい重要なポイント(Web OS的なサービスはすべてこうあるべき)。同社ではStixy のワークスペース所有をとてもシンプルなものにすることに決め、シンプルを追求するあまり実質的所有権はゼロとなってしまった。自分の「stixyboard(ワークスペースの呼称)」を1人か、他の複数ユーザーと共有する際には自分と同等のボード(板)の管理権が相手に渡る。で、参加ユーザーは誰でもボード上のどんな内容でも編集することができるし、板を丸ごと完全削除もできる立場に。そんなわけで互いに信用のある仲間内で使うにはピッタリのツールだが、大勢が参加するソーシャルネットワーク環境には不向きだろう。Stixyboardは全非公開設定したり、他ユーザーと共有できるほか、一般公開(編集か閲覧を)に設定することもできる。

現在Stixyでは各ファイルアップロードに容量10Mbの上限を設けているが、全使用ディスクスペースは無制限(トラフィックが増えたら変わるかもしれないが)。同社では広告収入(まだ広告はサイト未掲載)と有料会員(まだない)を収入源として考えている。共同作業最適化のため現在チャットとメッセージング機能を開発中。フデスクトップから直接ファイルをドラッグ&ドロップするPikiWiki風味の機能も現在取り組み中だ。長期的にはStixyもおそらくファイル・バージョン設定システムとアクティビティ履歴ログも実現するという。

Stixy本社所在地はスウェーデンのKarlshamn。TechCrunch40のDemoPit出展に合わせて数週間前に(この近在の)カリフォルニア州Mill Valleyにも拠点を設けた。独立企業のサービスとして残るか、ファイル共有サイトの一機能として組み込まれていくのか、今後を楽しみに見守りたい。

[日本版より]TC40に参加の滑川氏が1票投じたサービス。「ちょっと地味めなので最多投票は獲得できませんでしたが実用性ではいちばんじゃないでしょうか」(滑)とのこと。確かにビジュアルがとてもキレイなコラボ空間です。
[原文へ]

Leave Comment

Commenting Options

Create an avatar that will appear whenever you leave a comment on a Gravatar-enabled blog.

Trackback URL
  • Ads by Overture
  • MediaTemple Logo
  • QuickSprout Logo
  • OpenX Logo
  • Cotendo Logo