Adobe EngageでKevin LynchとApolloについて語る
Ryan Stewart
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今(米国時間2/28)私はAdobe Engageというイベントに来ている。David BerlindにTim O’Reilly、Robert Scoble、James Governorといったブロガーたちも一緒だ。Adobe顧客によるデモ(時にはAdobeが開発中のものも)をいろいろ見ているが、これについてはZDNetの私のブログ、The Universal Desktopで取り上げることにする。今までのところビッグニュースはAdobeのSVP、チーフソフトウェアアーキテクトのKevin Lynchが基調講演でApolloについて話したことだ(最近のKevin LynchとSteve Gillmor、Michael Arringtonのpodcastインタビューはこちら)。
会場はうるさいブロガーでいっぱいなのでKevinのプレゼンには鋭い質問がたくさん飛んだ。KevinはPCが7億台、周辺機器2億台という「Adobe Engagement Platform」の広がりの大きさについて語った。エコシステムにおけるApolloの位置付けについては、リッチネス(情報の深さ)とリーチ(情報の到達度)を示すグラフを見せた。これまでAdobeはクロスプラットホームのウェブベース体験にフォーカスしてきたが、Apolloではリッチなデスクトップ体験とリッチなモバイルとの統合をを実現したいと考えている。
Apolloの基本的なことはここTechCrunchをはじめ随所で大きく取り上げられているので、ここではブロガーたちの間で話題になったことを中心に書いてみたい。セキュリティといえば世間ではいちばん心配されていることであるが、ここの聴衆にとっては二の次のようだ。Apolloがスパイウェアや悪意のあるソフトとして使われるのではないかという議論は多いが、結局のところAdobeの考えは、コンピューターに何を入れるかはユーザーが決めることだという。Apolloが大惨事を引き起こすことはないことは約束してくれた(Apolloアプリはシステムフォルダーに書き込んだり、削除することはできないし、Apolloアプリが他のApolloアプリのデータを盗むことがないようにチェックされている)。
ApolloのインストールにはFlash Playerが使われているのでMicrosoftにコントロールされることがなく、その結果は優れた体験であり、かつAdobeがコントロールできる。KevinはApolloのアプリケーションのインストールが速くて簡単で、優れたユーザー体験であることを見せてくれた。ApolloがOSのネイティブアプリケーションをアクセスできるようにする予定がない、という話にはみんながっかりした様子だった。AdobeとしてはApollo体験のクロスプラットフォーム互換を維持したいことと、OS依存の機能にとらわれることなく開発者のニーズに答えていきたいという狙いがある。他にわかってきたことは、Apolloアプリのデータ保存のしくみだ。Kevinによると、現在はXMLベースのストレージと、できれば開発者がAPI経由で使える高度なファイルシステムキャッシュを考えているとのこと。どれも開発者にとっては今でもできていることだが、もっと使いやすくするということだそうだ。
Apolloには楽しみなことがいっぱいある。果して実用になるのか、実際みんなが使うかという心配もある。Kevinがしつこく聞かれていたのは、Apolloを使うと何が良くなるかという質問で、基本的に答えはファイルシステムのアクセスだということだった。一線を越えようという人は出て来ないものだ。
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2007年 3月 1日 at 7:09 am