アルゴリズムは攻撃的
by Duncan Riley on 2007年5月30日

Askのアルゴリズムの広告キャンペーンが5月4日(米国時間)始まって以来、IACはこの広告に$100M(1億ドル)を投じ、Crispin Porter + Boguskyに“バイラル”キャンペーンの製作を委託、これを米全土で展開している。

最初は独立した曖昧表現でアルゴリズムをPRし、Askのロゴを入れたビルボードを使っていたから前向きな一歩と評価できたが、今回のビルボードはひどい。製作者サイドの意図とはまったく逆の理由でみんなの目を惹くだろう。 aska.jpg

(訳注:UNABOMBER=ユナボマーとは1970年代から1990年代に爆弾入りの封筒を大学・航空会社に送った爆弾テロリスト、セオドア・カジンスキーのこと。“university and airline bomber”の短縮形でこう呼ぶ。森に隠遁していた。日本語解説

この調子だと次回はバージニア工科大のチョ・スンヒもアルゴリズムが嫌いなことになるだろう。いったいAskは何を考えてこの名前を採用したのだ? こんなテロリストの名前を使って検索エンジンの市場シェアが伸びると考えるAskというのはどこまで捻じ曲がった会社なんだろう?

アルゴリズムを使えばイエス・キリストも探せるらしいので、少しは人の気持ちを思いやる感性を磨くトレーニングでも探せばいいのだ。見つかるだろう。

この話で一番やり切れないのはAskにはちゃんと広告キャンペーンの進め方が分かっているということだ。Askの広告がFM Network経由でTechCrunchに載ったことで、これは注目の情報となったわけだし、社外の知らないところで推奨も頻繁に受けるだろう。

テクノロジー業界から一歩外に出たら、検索エンジンのことなど誰もよく知らないもの。そこをなんとかして製品認知とブランド認知を高めたいAskとしては、こうして体裁を守りながら認知も築いているのだから、ということになる。

ローテクな友達6人にAskという会社を知ってるかどうか票決をとってみると、知っている人でもせいぜいAsk Jeevesどまりだし、大抵の人は「あの会社、まだやっているの?」と聞いてくる。こうした類いの人にとってアルゴリズムなんてものはまったく意味をなさないし、そこがAskの主なターゲット顧客なのだ。

(写真ソース:Search Engine Roundtable

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  • http://jp.techcrunch.com/archives/2007-in-numbers-the-ask-mouse-squeaked-a-little-louder-this-year/ TechCrunch Japanese アーカイブ » 数字で見る2007年:今年のAskはちょっと変った

    [...] IACは今年、同社が所有するサービスであるAskに真剣に取り組みはじめ、米国内だけで$100M(1億ドル)を使って「Ask the Algorithm」という奇怪なキャンペーンを展開し、広告にユナ・ボマーを持ち出すというところまできた。良識ある人には残念なことに、こんなやり方で注目を集めることに対して議論が起きることすらなく、Askの今年のトラフィックは増加し、悪評などというものはそもそも存在しないらしい、ということをまたもや証明してしまった。Ask.comの直接トラフィックは、2006年のユニークビジター数2980万から、2007年2月に2440万に落ち込んだ後、2007年11月には4600万へと伸び、成長率は54%にのぼった。 Askの関連サイトには驚異的な伸びをみせているものがあるが、だいたいは元の数値が小さかったことによる。アルゴリズムはヨーロッパ市場で伸びているようで、Ask Spainの成長率は2062%、Ask Germanyが3006%、Ask Franceが606%の成長率だった。屈辱的なことながら、5月に私は、Ask.comの広告キャンペーンが策におぼれすぎていると叩いたのだった。今でもあの「Algorithmは常にイエス・キリストを発見する」の称する宣伝文句に対する嫌悪感は変わっていないが、数字は正直だ。効果はあった、いや大いに効果があったのだから。Askのメンバーには祝辞とメリークリスマスを贈りたい。GoogleやYahooやMicrosoftに追いつくまでには、まだまだ先は長いが、少なくとも方向は間違っていないし、いつだって競争があるのは良いことだ。以下はAsk全体の数字。[原文へ](翻訳:Nob Takahashi) ask iac [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/20080917its-over-for-seinfeld-but-crispin-porter-keeps-microsoft-business/ TechCrunch Japanese アーカイブ » サインフェルドは終わりだがCrispin PorterのMicrosoft担当は続く

    [...] しかし2007年のAsk.comの仕事は、極端にまずかった。このときは予算1億ドルの広告キャンペーンで、剣を持ったストリッパー(そのビデオがここ)や、おしっこをテーマにした広告、ユナボンバーの名が出てくる広告などを作った。 [...]