ロングテールが拡大中
by Duncan Riley 2007 年 6 月 18 日 append.gif この記事をBuzzurlにブックマークする

longtail.png今週は、それぞれ関係ないニュースに出てきたのだが、3つの数字が目にとまった。iLikeは、登録ユーザーが600万を越え、毎日新しいユーザーが30万人ずつ増えていると発表した。 AppleのWindows用Safariブラウザのダウンロード数が100万を超えた。最後に、われわれが6月5日に紹介した3DブラウザSpaceTimeが10万ダウンロードを記録した。

これらの記事は一見すると無関係に見えるかもしれないが、共通する部分がある。いずれにも大きな数が出てくる。

それほど遠くない以前、10万ユーザーといえばWeb 2.0の世界では非常に大きな数だと思われていた。今やSpaceTimeのような小さいスタートアップでもわずか2週間で10万を達成できてしまう。600万ユーザーというのも、3年前なら夢でも望めないような数字だった。ところが100万をユーザーを達成したWeb2.0サイトの数は多いし、iLikeを始め、新しいサイトが次々にリストに加わっている。Web2.0系のサイトは改良され、一般ユーザー向けの魅力を増している。その結果マーケット全体の拡大も加速している。一言でいって「ロングテール」は拡大中だ。

Web2.0マーケットが全体として拡大しているため、その中で傑出した存在となるためのハードルは高くなっているものの、スタートアップの立ち上けのためのコスト対見込み収益の比率はむしろ改善している。SpaceTimeの場合でも、われわれの記事に対して「いまさら別のブラウザが必要か?」という疑問の声が多くよせられたが、結局オールオアナッシングの問題ではないことが判明した。検索連動広告の契約があるので、ユーザーのダウンロードはSpaceTimeにとっては潜在的な収入を意味する。仮にSpaceTimeのユーザーがGoogleの広告をクリックするなりeBayを見るなりして1ユーザー当たり毎月5ドルの収入をもたらとすると、10万ユーザーで毎月50万ドルの収入が会社にもたらされる計算になる。もちろん実際にはこの数字は変動するだろうが、それでもかなりの収入には違いない。Safariの場合も同様のモデルでAppleに収益をもたらす。スタートアップが収益を確保するために必要なマーケットシェアの数字はむしろ下がっている。つまり、持続可能なビジネスモデルを達成するために必要なユーザー数は以前と変わらないので、現在のスタートアップが成功するために必要なマーケット全体に占めるシェアの数字は以前より低くてかまわなくなったのだ。

デベロッパー、ないしスタートアップの観点からすると、ロングテールが拡大しているということはそのままに受け取るべきだ。つまりWeb2.0スタートアップにとってマーケットの拡大は成功のチャンスが以前に増して大きくなったということだ。ロングテールの拡大によって、成功ないし持続可能なステージに到達するスタートアップの数は増大する。誰にとっても好都合な、ウィンーウィンの状況がもたらされるだろう。

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