マイクロソフトのドル箱路線ビジネスはハイギアに入った。何よりの証拠は圧倒的な強さを見せた四半期報告だ。様々な課題を抱えたためWindows XPの販売期間を長引かせるという結果を招いたのにも関わらず、成長の主要因の一つはVistaだ。Vista販売の80%以上は新PC販売を通じてのもので、この販売方法がどれほどのパワーを持続しているかを見せつけるものとなった。
いくつか数字をあげてみてみよう。Windows PCビジネスのみの売り上げは25%アップで$4.1B(41億ドル)、純営業利益はそのうち$3.4B(34億ドル)。ちなみに、マイクロソフトの昔ながらのソフトウェアビジネスだけでGoogle(は同四半期の総収入$4.2Bつまり42億ドルと報告)のビジネス全体と同規模にあたる。他の見方をするならば、マイクロソフトの純利益トータル($4.3B、43億ドル)とGoogleの収入はほぼ同額、全体的に見た売上純利益率でも高い(31% vs 25%)ということだ。前四半期で総収入$13.8B(138億ドル)を記録した会社としては、成長率27%という数字は大したものだ。Googleの収入の伸びは前四半期57%と遥かに速いものだが、絶対値で見ると、マイクロソフトは総合的により多額の現金を加えたことになる(収入の伸びでは、マイクロソフト$3B、30億ドル。Googleは$1.5B、15億ドル。純利益はマイクロソフト$811M、8.11億ドル。Google$337M、3.37億ドル)。
しかし、マイクロソフトの新しいビジネスの中でGoogleと直接競合する分野ではどうか?あまり芳しいものではない。オンラインサービスでの収入の伸びは25%、$671M(6.71億ドル)、しかし、営業損失は2倍以上で$264M(2.64億ドル)。マイクロソフトが、前四半期半ばに買収した新広告ビジネスaQuantiveが同収入のうち$80M(8000万ドル)を生み出している。年間で見るとaQuantiveは$500M(5億ドル)、あるいは収益成長率1%に達すると見られている。したがって、その面では、マイクロソフトにとってこれからの道のりは長いと言える。
マイクロソフトのエンターテイメントとデバイス分野のビジネスの収入は、ほぼ2倍、$1.9B(19億ドル)。主に「Xbox」と「Halo 3」(内$330M、3.3億ドルを占める)のおかげによる。とはいっても、同部門の営業利益はほんの$165M(1.65億ドル)を達成したに過ぎない。アーニングコールでちょっと気付いたことを書いておこう。ディスプレイ広告は23%の伸び、Live IDを持っている人は4億人(19%の伸び)。
決算発表電話会見(アーニングコール)でもっとも手応えのあったやり取りはSanford BernsteinのアナリストCharles Di BonaとMicrosoftのCFOであるChris Lidellの会話。マイクロソフトが検索とオンライン広告についてどれほど真剣かというのが分かる内容だ。今後、(他サービスと)競合していかねばならないデータセンター関連に来年の資本支出の半分$3.2B(32億ドル)を充てるという(Seeking Alpha)。
Charles Di Bona - Sanford Bernstein
予想どおりだとは思うが、まずOSB(Online Services Business:オンラインサービスビジネス)について聞きたい。同分野は予測を大幅に上回らなかった唯一の部門、たった10%の伸び、aQuantiveを除いて、だ。そしてcomScoreシェアは会計年度における第4四半期から比較してある意味低いものとなっている。
特にFacebook関連のニュースも昨日(10/24)発表されたことだし、ストラテジーとその実現についてもう少し話してもらえないだろうか。自社内でトラフィックとコミュニティを構築するというよりは、むしろこれらを買収するといったシフトに向かっているというようなことはあるだろうか?そして、全体的に、二つの選択肢相互におけるバランスと価値認識をどのように行うつもりなのかをお尋ねしたい。
Christopher P. Liddell
まず、はじめに、見通しは達成したということを言っておきたい。圧勝だとは言えない、その点については私も同意見だ。しかし、達成は達成ということで、まずそこから話を始めよう。
第一に、事業の成長、あるいは収入成長について10%とあなたが指摘された点だが、それは正しい。この場合、Accessビジネスとは大差が開いている。もし内在的な収益成長率、内在的な広告収益成長率を同四半期昨年比として見た場合20%半ば、25%台となり、許容範囲内だと思っている。華々しいとは確かに言えない。言ってしまえば、より高い成長率を見たいとも思っているが、許容範囲内だし、今年始めから比べればより高いものだ。本業の成長においては、妥当な進歩を遂げたと思っている。
石を積み上げて(目的となるものを建設して)いくように、本業での成長と本業以外の成長を如何に活かすかということだが、これは両立することが大切だ。従来のストラテジーは両方を重視するものだったし、今後も同様だ。したがって、本業となるビジネス分野に重点的に投資している。特に、検索サービス分野だ。そして、これから非常に重要となるリレバンシーにおける面などの改善については大変満足している。また、将来的にみて(重要な)検索に関する経験とプラットフォーム構築のために、データセンターにも多額の投資を行っている。そのため相当の設備投資を行っている。今年度の設備投資としては$3.2B(32億ドル)から$3.3B(33億ドル)となる見込みだが、そのうちのおよそ半分はOSB分野に充てられるだろう。そして、オーガニック検索について話した際に取り上げたいくつかのバーティカル分野、コンテンツのディスプレイ面などその他にも充てられる。
これらから、本業面での強み、本業以外での強みが見られたと思う。しかし、aQuantiveがそれらを最もはっきり形にしたものだと思うし、aQuantive買収を完了したけだけでなく(aQuantive)社員が全員そのまま引き留まることになったのをとても嬉しく思っている。非常にうまく統合が実現され、今後、飛躍的な成果が生まれると確信している。
われわれは、これ以外にも同四半期中にAdECNなど広告プラットフォームとして重要と考える小規模な買収をいくつか行った。そして、昨日のFacebookについての発表など。これは、今後著しい成長の機会を伴ったパートナーと複数年間にわたる提携契約合意についてわれわれが強い意欲を持っていることの現れだ。
つまりわれわれは(買収と提携)両方について実現する意図を持っている。そして、このような立場から約束を実現するため結果としての営業損失を見る覚悟はできている。そして、この点についてはファイナンシャル・アナリスト・ミーティングとガイダンスの両方でお知らせするつもりだ。
しかし、これまでのところ、根本的な財務指標においては軌道に乗っている。その他のいくつかの面において、実現したいと思っていることについて何か述べるとすれば予定よりも早く進んでいるというのが現状だ。
[原文へ]




コメント
Commenting Options
Create an avatar that will appear whenever you leave a comment on a Gravatar-enabled blog.