「セマンティックで儲かる方法考えた人に100万ドルあげます」-Semantic Hacker公募開始
by Erick Schonfeld 2008 年 3 月 20 日 append.gif この記事をBuzzurlにブックマークする

semantic-hackker-logo.png最近はセマンティックがスタートアップとプロジェクトの間で大流行り。Radar NetworksFreebaseBlue Organizer、Hakia、あとはヤフーまでセマンティックだが、でも自分が仮にニューヨーク州ロチェスターの無名のハイテク企業で、手元にあるパワフルなセマンティック分析エンジンで新ビジネスを始めたいとしたら、どうするだろう?

「当社のテクノロジーから利益を最大限引き出す応用法を考えてくれた人には最大$1M(100万ドル)の賞金を授与します」―そんなアイディア公募「Semantic Hacker」が今日(米国時間3/19)始まる。スポンサーは年金基金アドバイザーBill Manningが出資するプライベートカンパニー「TextWise」(創業1994年)。

TextWiseでは、自動的にウェブページを分類しコンテキスト連動型広告を出す技術に、自然言語プロセシングとセマンティック分析を活用しているが、「他のみんなならこの技術で他に何ができるだろう?」というところが知りたい。そこで、ちょうどセマンティック検索エンジンのHakiaが昨日行ったようにAPI群の公開に踏み切った。だたし技術を単にライセンス供与する(それも同社の希望だが)のではなく、同社ではこれで実現できそうなビジネスのアイディアを募りたいと考えている。CEOのConnie Kenneallyは公募の進め方をこう説明している。:

コンテストの最優秀賞の方たちにはアイディア使用権を当社に譲ってもらい、当社からは10万ドルの賞金が直ちに授与されます。さらに受賞者本人、あるいはそのチームに仕事のオファーをする可能性も。そこから実現に必要なものは何でも構築していき、このアイディアから入った初年度収益の50%は最大$1M(100万ドル)まで彼らのものになります。

セマンティックのキラーな応用術考えるだけで、そこまで貰えるなら悪くない話だ。誰も言い出さないうちに僕も自分のアイディアをひとつ…「ウェブ規模で使えるセマンティック検索エンジン」なんてどうだろう(小切手は僕の自宅に送ってください)。でも、ご心配なく。優勝者は複数出る可能性もあるので。

light-bulb.pngKenneallyが求めているのは、セマンティック分析を様々な分野の産業に応用する具体的提案だ。どんなアイディアも公平に扱うが、TextWiseが既に開発に着手している以下4つの事業は例外である。: 自分の今いるページに関連するコンテンツに広告を差し替えるブラウザ専用プラグイン「foof」、Technoratiランキング上位6000のブログから関連コンテンツを引っ張ってくるセマンティックのブックマーク「Gyzork」、ショッピング発見用ツール、やり取りに関連度の高い共有可能なリンクを自動的生成するFacebookアプリ「Festoon」。 このGyzorkのアイディアは僕も気に入っている。ブックマーク保存の代わりにコンセプトを保存しておくと、時間を経るごとに関連リンクがブックマークに追加となるのだ。

同社のテクノロジーの仕組みだが、システムにフィードした文章から“Semantic Signature(セマンティック署名)”なるものを生成している。テキストを入力すると、そのテキストが該当しそうなカテゴリと、Wikipediaの関連項目を出してくれる。公募「Semantic Hacker」のサイトに行くと、テキストをカット&ペイストして何が出てくるか見て確かめることができる。僕が試したのは先日中国のYouTubeブロックについて書いたこちらの記事。出てきたSemantic Signature(セマンティック署名)には以下のカテゴリが入っていた。:

Society/Issues/Territorial_Disputes/Tibet 68

…/Religion_and_Spirituality/Buddhism/Lineages/Tibetan/Dalai_Lama 48

Society/Religion_and_Spirituality/Falun_Dafa 22

Computers/Internet/Searching/Search_Engines/Google 17

Computers/Internet/Searching/Directories/Volunteer-Edited 17

これはかなりいい線行ってる(数字は100点満点で各カテゴリの関連度の重みを示したもの)。チベット関連のWikipediaの関連項目も10個出てきた。「これは文章のDNAを解読するようなものですね。―テキストのセマンティックな地図を作っているのです」と語るKenneally。彼女が言うには、対象は何億ページ分ものウェブページまでスケールを拡大できるが、公募では応募者からのリクエストは1日2万件、リクエスト1件当たりの文字数は最大10万字に制限するという。

これは、うーん…例えばNetflixのレコメンデーション生成エンジン改善公募とは違って、TextWiseが探しているのは自社のアルゴリズムを改善する誰かではない。アルゴリズムは企業秘密のままキープしているので。同社が知りたいのは追求すべき応用法と市場が何か、だ。

自分がセマンティックのスタートアップを始めるとしたら、それは何の会社だろうね?

[原文へ]

(翻訳:satomi)

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