2007年12月12日

うちはブログでどう書かれている? ブランドの評判が追跡できるScout Labs

Michael Arrington

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サンフランシスコのScout Labsは、今年立ち上がったスタートアップで最も面白い企業のひとつだと個人的には思っている。ここはコンシューマー相手ではなく企業が相手のサービスだ。ブログやユーザー生成型の動画・画像で自社ブランドのことがどう描かれているのか、ポジティブ、ネガティブ含めて大衆の反応を知る手助けをしている。

何ヶ月も前から大体40社を対象にプライベートベータ版として試験運用してきた。私の手許には参加企業のリストもある。錚々たる顔ぶれだが、 大半は守秘義務があって企業の名前は書けない。名前を出していいと許可している企業はCBS、eBay、AvenueA/Razorfish、BBDO Westだ。

本日(米国時間12/11)招待状のリクエストをサイトで出す人たちを対象にプライベートベータ版利用枠をさらに拡大した。

ScoutLabsではブランド担当マネージャーはまず追跡したいブランド1点1点に「scouts(偵察、見張り台)」を作成することから始める。対象は物(コカコーラ)、人(ヒラリー・クリントン)、スローガン(ナイキの「Just Do It」)など、人が話題にすることなら何でもいい。
それが済むとScout Labsが「scout」を作り、ブログ検索エンジンでユーザー生成型コンテンツ(UGC)のデータベース構築を始めた2007年1月の時点まで遡って、当該ブランドに言及したものは即カタログに加えていく。あとはブランドのことについて触れたブログ記事や動画・画像を1個1個見ることができる。また言及の増減推移を確かめるインターフェイスも。

難しいのはここから先で、Scout Labsではブログ投稿の内容を分析し、大雑把にネガティブかポジティブか、それとも中立な立場から書いているのか判断してくれるのだ。さらに影響度の大きな情報源が目立つよう、コンテンツのソースに格付けも行っている。

ユーザーはダッシュボード1ページで全情報が見れる。ファウンダーのJennifer Zeszutが言うには、ベータ版試験利用者からの意見を参考に今インターフェイスのデザインをやり直している最中らしいが、参考までに何枚かスクリーンショットを貼っておこう。

情報ソースはどれもクリックするとポップアップ画面で内容が読める。そこで気になる情報はブックマークしたり、ほかの人に送ったり、フォローアップのため印をつけておいたりできる。 Scout Labsではブログにコメントがつけられる機能も用意する予定で、ブランド管理マネージャーが必要と判断すれば何か一言残して回ることも可能になる。

Scout Labs社ではTechCrunchと私Michael Arrington用のScoutも作ってくれて先週見せてくれたが、一番難しいところは十中八九間違いなく押さえていた。つまりポジティブかネガティ ブか中立か、という部分だ。ただ皮肉はうまく処理できないようで、あるブログ投稿では私のことを「高慢で尊大(high and mighty)」と書いてたんだが、Scout Labsはこのかなり辛らつな批判も褒め言葉と解釈していた。でもボタンを押して「悪口」に変更するのはワンクリックでできるので、同社ではこういったフィードバックでシステムを鍛えさらに結果をパワーアップしたいと考えている。

何といってもクールなのが、データを時系列で眺められるところだろう(上にも書いたように2007年1月まで遡って見れる)。ブランド担当マネージャーが新規Scoutを作ると、たちまち数秒で言及の増減が1日、1週間、1ヶ月単位で辿れるのだ。ネガティブとポジティブの間をどう推移しているかも分かるので、うちについてネガティブな記事が増えた時期は何かの件で叩かれまくりだったことが分かる。その逆も。

ベータ利用者がどうブランド管理にこれを活用したのだろう? Zezsutは具体例をたくさん教えてくれたが、ある会社ではセレブな社員の評価を追跡して契約延長するかどうかの判断材料にしたという(結局、延長した)。スタートアップ企業もこれを使えば簡単に新製品への反応を追跡して対処できそうだ。

Scout Labsではユーザー一人一人に月極め利用料を課金するSalesforceのようなタイプのビジネス展開を目指している。ベータ利用者にはとりあえず無料で使ってもらっているが、適正な料金構造について目下検討中だ。

競合

昔ならブランド分析はほぼ全て人力でやっていたものだ。- コンサルタントが記事をクリッピングして目を通して意見を吸い上げ、情報収集していた。時間もかかる。リアルタイムで何週間も何ヶ月も引きずる長丁場の作業でコストも馬鹿にならない。でもソフトウェアを活用すれば作業のスピードは格段に上がってコストも大分下がる。が、意見の中身を正しく識別して分類するという部分が、とてもとても難しい作業なのだ。

今このプロセスを全部あるいは一部でも自動化しようとがんばっている企業は割と多い。注目のライバルはUmbriaBuzzLogicNielsen BuzzMetricsなど。

Scout Labs社はMinor Venturesのインキュベータ傘下の企業で、同じくここから生まれた新会社にはGrand Central(グーグルが買収した。買収額は5000万ドルという噂)、8020 PublishingSwivelOpen DNSなどがある。Minor VenturesはCNET共同ファウンダーHalsey Minorが創業し、Ron Palmeriが経営している。

Scout Labs一般公開は2008年2月か3月となる見込み。同社では過去2回Minor Venturesから投資調達している(第1ラウンドは2006年10月、第2ラウンドは2007年12月)。

CrunchBase:ScoutLabs


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原文へ]
(翻訳:satomi)

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