2007年7月3日

Universal MusicとApple、おそらく契約解除への一歩?

Duncan Riley

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umg.pngUniversal Music Group (UMG)は、Appleとの2年契約を拒否。その代わり、月間セールスベースに切り替わるようだ。また、伝えられているところによると「iTunesとの契約を打ち切るのでは」と言われている。

6月22日発表のデータによると、iTunesはアメリカ国内で9.8%、音楽リテーラーとして第三位。もし、iTunesが従来型の実店舗運営のみによるものだったら、Universal Musicは今回のような動きは決して考慮しなかっただろう。売り上げが低下しつつある市場でリードするリテーラーとの契約合意を渋るというようなのは、本当に愚かなことだ。しかし、これが一体全体どうしてなのかというのは分かりやすい。強欲さに基づいてのことだ。

音楽業界企業の多くはiTunesの「1トラックに付き99セント」というセールスモデルを好ましく思っていない。最近、Universal MusicはMicrosoftと契約を結んでいる。こちらは、Zune売り上げにつき支払いがなされる。Appleは同様の契約内容は申し出なかった。UMGはおそらく、iTunes以外の場において、より高値で大規模な音楽カタログを提供できると見ているのだろう。

本当におかしいと思うのは、iTunesでの楽曲提供を取りやめることでUMGが受ける実際の影響とは何か、だ。売り上げ向上は無いだろう。単により多くの海賊版音楽が出回るということだけのように思える。iTunesがサービスとして閉ざされた性質のものであること、それに、ほぼ独占的ともいえる位置づけにはそれなりに憂慮されるべきものがある。しかし、合法的な音楽ダウンロードが普及しつつあるのは疑いようもない。Appleは海賊版の音楽に挑戦するもの。音楽レーベルは、以前には利益を得ようの無かったであろうところから、利益を得ているのだ。カスタマー達はiTunesで合法的にお気に入りの楽曲が購入出来なくなれば、海賊版の楽曲を入手するというスタイルに逆戻りするだろう。そうなれば、UMGにとっては、彼らが好ましく思わない(楽曲につき)99セントという販売方法を継続するよりも、さらに、売り上げ利益を失う結果になるだろう。昔ながらのことわざを言い換えるなら「理論上の競合サービスからの高額有料ダウンロードに目をくらますよりも、iTunesでの有料ダウンロードに満足していたほうがよい(*1)」といったところだろう。

(*1) a bird in the hand is worth two birds in a bush (日本語では、明日の百より、今日の五十という意味)のことわざを言い換えたもの。

[原文へ]

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