ボストン拠点のuTestは$1.7M(170万ドル)を調達し、「クラウドソース」による品質保証(QA)マーケットプレイスとコミュニティを立ち上げる。同サービスは、2008年初めに予定されている正式スタートに先がけ、テストユーザーの募集を開始した。
論理にあいまいなところがない。uTestの提示する価値命題は明快でわかりやすい。QAを必要としている企業に対して、uTestは全テスト工程を管理する環境をオンデマンドで提供する。テスターは、uTestがoDeskライクのマーケットプレイスを提供するので、そこで応募して、バグ単価で支払いを受ける。
同社のファウンダーは、QAやユーザビリティテストの効率が悪いことに目をつけた。QA部門はテスト対象のバージョンが出来るのを待つ時間を持てあます一方、新バージョンが出ると今度は忙しくなりすぎる。そして、中小企業の多くにとってQAのアウトソーシングは高くつくし、「オンデマンド」に対応できない。もちろん結果は、コスト削減対策の結果企業はQA作業に予算を割くことができず、バグの多いアプリケーションが私たちユーザーのもとに届けられる。
uTestのテスト用プラットフォームは完全にウェブベースで、テストスクリプトの作成、設定から、必要なテスターによる対象コミュニティーの選抜(プロフィールおよび環境)まで、QA工程管理のすべてを提供する。プラットフォームではこのほか、ケースマネージメントツール、バグや不良のログのリアルタイム情報、出荷適性レベルに関する統計情報、QAカバー率、市場適合性などが提供される。サポートしているバグ追跡システムは、Bugzilla、Jira、FogBugsで、今後追加される予定。
uTestのビジネスのうまいところは、企業が同社のプラットフォームを使ってテストQAの工程管理をすることに対しては金を取らないことで、完全に無料。uTestが徴収するのは、テスターのコミュニティが提供するサービスに対してだけだ。
uTestのやり方は実に理にかなっていると私は思うし、このサービスが広く受け入れられる理由はいくつも考えられる。まず第1に、多くの中小企業にとって、MercuryやIBM-Rationalが提供するQA管理ソリューションには手が届かない。個人的経験からいうと、私が見てきたテスト工程はWordかExcelで「管理」されていた。「オンデマンド」モデルは、ウェブ上でCRM[顧客管理]からERP[基幹業務ソフト]まで長年実証されてきたもので、QAでもうまくいくはずだ。プラットフォームが無料で提供されることによって、このサービスは「夢の国」へと突き進む。
第2に、企業はuTestのサービスを使って工程管理ができるだけでなく、テスターにバグ単価で支払うことによってコスト削減の効果も得られる。この点が、私がuTestが中小企業だけでなく、大企業でも使われるだろうという考える理由だ。QAに海外諸国やクラウドソースを活用することが悪くないことは、論理的に考えればわかることだろう。
第3に、テスターのユーザー基盤を集めるのはそんなに難しくはないだろうということ。テスター候補ならインドや中国、ロシア、ブルガリア、エストニアなどの国にたくさんいる。しかも、oDeskやElance、RentACoderなどのサイトでは、希望者が増加しているために採用されることが難しくなってきている。理論的には、この同じ人たちがプログラムするかわりにテストもできるはずだ。
総合的にみて、uTestには大いに期待しているので、私の2008年注目企業リストに載せることにした。
CrunchBase:uTest
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(翻訳:Nob Takahashi)





