インターネットで収益が上がりそうな分野には必ず新しいスタートアップが生まれてくる。まして$78.8B(788億ドル)の市場規模をもつオンライン旅行業界にあっては当然だ。ここでは専門検索エンジンや旅行手配、計画ツールなど10数社が開発を行なっている。
旅行分野で最新のサイトはVibeAgentだ。このサイトはなにか見慣れた感じがするかもしれない。老舗のTripAdvisorにSNSの風味を加えたようなサイトだ。TripAdvisor同様、ユーザーはこのサイトでホテルを検索し、レビューを読み書きし、予約することができる。(TripAdvisorは飛行機の予約も扱っている)。ただしTripAdvisorでは誰もが同じレビューしか読めない。投稿者の動機や信頼性、趣味や好みなどを推測するのは難しい。最近、上場企業のCEO、社長のTrip Davisからシード資金を調達している。
VibeAgentでは、レビュー投稿者のプロフィールとユーザーと投稿者の関係にもとづくランキングづけというコンテキストに投稿の表示を連動させる試みをしている。レビューは投稿の本文と評価、周辺の写真からなり、すべてのレビューは投稿者別に分類されており、投稿者とユーザーが加わっているグループのメンバー、似たようなレビューの投稿者、友達などの関係に基づいて検索の際のレビュー表示順位が上下する。同じグループのメンバーや友達はユーザーと考え方が近く、信頼できる意見となる可能性が高いはず、というアイディアだ。もちろんユーザーSNSシステムに加わらなければ、この機能を働かせるためのユーザーの考えを知る資料が得られない。
ホテルの選択は主観的評価になじむという理由で、現在VibeAgentは対象をホテルの評価に絞っている。航空機となると、サービス内容はかなり均一化しており、どの航空会社にしてもだいたい同じような椅子に乗客を詰め込むことには変わりがない。それに対してホテルの場合料金や写真だけから内容を判断することは難しい。これがVibeAgentがそれぞれのユーザー向けにカスタマイズされたレビューを提供しようとしている理由だ。次のターゲットはおそらくバケーションで滞在する賃貸家屋の評価システムだろう。
こういったレビューサイトを立ち上げる上で大きな問題のひとつは、ひとりでに転がっていくコミュニティーが成立するために必要な臨界量のレビューをそもそもどうやって集めるかという点だ。Yelpはいくつかの大都市圏に集中し、パーティーをたくさん取り上げることで成功しているが、VibeAgentのターゲットはもっと年齢層が上なので、トップレビュワーに対して旅行関連のプレゼントなどで動機づけを試みることを計画している。
現在まだプライベートなベータテスト中だが、われわれのInviteShareに100名分の招待枠が提供されている。

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