9月にスタート予定のViddlerというビデオ共有サイトのスニークプレビューを見せてもらった。このサービスはビデオパブリッシングのエクスペリエンス(体験)を魅力あるものにすることに焦点を絞っている。特に、時間的にある特定の瞬間にタグをつけたり共有して議論したりできるようにしている。見た目も機能もなかなかスマートなシステムで、ビジネスモデルも納得できるもの。
この会社はRobert Sandieが責任者だ。 現在ペンシルバニア州Bethlehemに住んでいるが、企業顧客向けにAdobeのFlashサーバの管理をしていた経験がある。Viddlerの開発チームは地理的にあちこちに散らばっていて、デザイナーのAndrew SmithとChris Tingomはアリゾナ州に、開発者のLukasz HankusとKasper Cecekはポーランドにいる。このサービスはFlickrから強いインスピレーションを得ており、それはあちこちで見てとれる。たとえば、ビジネスモデルはページビューと広告ではなくてプレミアム機能の利用料金だ。これはスマートなやり方だと思う。プレミアム機能の内容は後で発表されることになっているが、良さそうだ。
キーになるのはビデオの特定の場面にタグとコメントを付けられる機能だ。このタグは後から検索可能で、自分のビデオのなにかある場面を見たければそこに付けたタグで呼び出すだけでいいから簡単だ。ユーザーは他のユーザーとビデオのある場面について議論したり、他のサイトへビデオの全体だけでなくある場面だけを貼り込むこともできる。ユーザーがビデオの特定の場面へリンクを張る機能は先月Googleでも実現されたが、Viddlerの方が操作が簡単だし、他にもいろいろな機能がある。
インタフェース上の他の作業を中断することなく複数のビデオを一度にアップロードできる。著作権の侵害問題を避けるためビデオはストリーム配信されてダウンロードはできないようになっている。
現在いろいろなサービスが、効果的なビデオシェアリングを実現するためのさまざまな独自機能で差別化を図っている。Viddlerはビデオの特定場面を取り扱う機能を重視していると思うが、これは広い範囲のビデオ投稿者、視聴者にとって使いやすく楽しめるものとなっている。インタフェースは魅力的だし、もしこれから発表されるプレミアム機能が今日見てきたベーシック版にうまく統合されて機能を発揮するようならViddlerの将来は明るいと思う。
オンラインビデオシェアリングというのはもちろんたいへん競争が激しい分野だが、新規参入者がうまくやる余地は十分にあるんではないだろうか? Viddlerではビデオのダウンロードができないわけだが、Pewによる昨年の推計では 米国のインターネットのユーザーの4分の1しか音楽ないし動画のダウンロードをしていないという事実を考えると、ビデオをアップロードするユーザーはまだまだごく少数。これからの成長の余地は大きい。この分野のライバルを比較紹介した昨年12月の記事も参照 (”Comparing the Flickrs of Video“)。本当にたくさんのビデオサービスがリリースされてくるが、片手に余る以上のサービスが勝因となるストラテジーを見つけ出す余地はきっと十分にあると思う。
Viddlerは9月にサービス開始予定だが、今日すでにサイトはオープンしていて登録しておくとサービス開始などの通知を受け取ることができる。
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