VideoEgg―今やFacebookの広告ネットワークに変身中
by Michael Arrington on 2007年8月14日

VideoEggという会社はおそろしくビジネスの先を読むのがうまい。また必要とあらば大胆な戦略転換を行なってきた。

VideoEggがスタートしたのは2005年の9月で、携帯など、モバイル機器からウェブサイトにビデオをアップロードするサービスとして始った。すぐにVideoEggはYouTubeのように自社サイトに直接ビデオをホスティングするようになる。続いてSNSを始めとするサイトと提携してビデオ表示機能を提供すべく積極的に 売り込みを図った。現在、同社はトップ20のSNSのうち14社と提携してビデオ機能を提供している。さらにこれらのビデオに革新的な方法で広告を結びつけ、収入を提携先と折半するモデルで収益化している

現在、VideoEggは毎月2300万のユニークユーザーによる6億8千万回のビデオの再生を提供している。同社はビデオを見る邪魔にならないようなかたちで視聴者のページにポップアップするFlashを利用した広告をセールスする大部隊をもっている。

この広告セールス部隊はさらなる販路の拡大を狙っている。そこでVideoEggはまたしても変身を遂げた。現在のビデオ・ビジネスはそのままに、広告セールス・チームは今やFlash広告を直接Facebook アプリケーションに売り込もうとしている。

EggNetwork―Facebook専用広告ネットワーク

現在すでにFacebookアプリケーションを対象にした広告ネットワークが3つ存在する―Lookery、fbExchange、RockYouの各サービスだ。VideoEggはこの分野にEggNetworkで参入する。これには大規模かつ大口のブランド広告主に対してビデオ広告を売り込むのに経験を積んだ大規模なセールスチームを擁するという明白かつ直接的な優位性がある。

EggNetworkはここ数週間、すでに静かに活動を開始、プラットフォームをテストしたり情報を収集したりしている。Flash広告(サンプル)は、ユーザーがマウスを乗せるまでは普通のバナー広告のようにじっとしている。乗せるとテキストと同時にビデオクリップや操作できるゲームなどが表示、再生される。CEOのMatt Sanchezによると、これらの広告は$10以上のCPMで販売されるとのこと。広告収入はVideoEggとFacebookアプリケーションの提供者との間で60/40の比率で分配される。(アプリケーション提供者が60%を取る)。

この広告は最終的にはユーザーデータに基づいてターゲットされるようになることを目標にしている。現在のところ、Facebookこういったユーザー情報の利用に関してまだ戦略を決定しておらず、情報の大部分について利用を許可していない。Lookeryがローンチした際、この問題に関してサービス約款に一組のルールが設定されている。今やFacebookはユーザー情報を広告ネットワークに無料で利用させるべきか、どんな種類の情報を利用させるべきか、などを真剣に考えている。

ユーザーの多いFacebookアプリケーションの提供者にとって、自ら広告配信を行ないたくない場合、EggNetworkは明らかに魅力的な広告オプションだ。VideoEggはすでに多数のアプリケーション提供者に広告を配信している。RockYou、J. Squared Media、Graffitii、Renkoo、FlixsterなどがそれぞれアプリケーションにVideoEggの広告を組み込んでいる。早くからの広告主にはDiscoveryNetworks、 Electronic Arts、Fox Searchlight、FX Channel、Paramount Pictures、UniversalPicturesなどが含まれている。

App-Camp 2007

VideoEggはまた、App-Camp2007というイベントをサンフランシスコで10月に開催する。Facebookアプリケーションの開発やビジネス化に興味ある人々に対して楽しく、情報満載の催しとするとのことだ。また広告主やベンチャーキャピタリストも将来のコネクションづくりのために参加する。

[原文へ]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/gumgum-launches-new-image-licensing-platform/ TechCrunch Japanese アーカイブ » GumGumが、新しい画像ライセンスプラットフォームをスタート

    [...] GumGumでは、画像は必ずFlashオブジェクトにして公開する必要がある。こうすることで表示回数を追跡して、正確に課金できる。Flashを使うとVideoEggによる対話型の広告を入れることもできる(VideoEggのFlash製品については、ここに書いた)。 [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/videoegg-rich-media-ads-pay-only-when-users-engage/ TechCrunch Japanese アーカイブ » マルチメディア広告のVideoEgg、ユーザーの反応に応じて課金する新サービス発表

    [...] Videoeggというスタートアップは、一時はYouTubeと競争したり、 BrightCove と競争したりしていた(どちらとも内容なだいぶ違っていた)が、その後、非常に手堅いマルチメディア広告ネットワークに変身した。2007年8月からはFacebookアプリケーションに広告の提供を始めている。それ以来、広告提供先を拡大し続け、Meebo、Flixsterなど多数をクライアントとするようになった。 [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/simpler-video-ads-for-advertisers-with-adaptv/ サルでもビデオ広告が出せるAdap.tv登場

    [...] ユーザー生成型コンテンツ(UGC)の動画から利益を生むビジネス総レースは、いよいよ全速力となった。現段階で集団をリードする企業はまだ1社に特定しにくいが、adap.tvが注目企業であることは間違いない。VideoEggその他の企業も強豪として控えているし、YouTubeは800ポンドのゴリラだ。 [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/videoegg-and-lots-of-others-call-bs-on-youtube/ 「オーバーレイ広告はうちが先」VideoEggら他社陣営からYouTube罵倒の大合唱

    [...] VideoEggではもう1年も前からオーバーレイ広告のシステムを市場に出し、そこから “多大な”利益を得ている。実際このシステムは大成功だったようで、同社ではこれと同じ技術をベースに先ごろFacebook用広告ネットワークも出した。 [...]