VisiblePathはLinkedInにそっくり―しかしはるかに役に立つ
by Nick Gonzalez 2007 年 4 月 14 日 append.gif この記事をBuzzurlにブックマークする

visiblepathlogo.pngLinkedInの便利な機能のひとつは友達、友達の友達、そのまた友達といった関係を一覧できるところにある。直接知らない相手と接触したり情報を得たりする必要が生じた場合、共通の友人を探し出す場合に役に立つツールになる。

しかしわれわれは皆LinkedInの欠点も知っている。コンタクト相手が単一のリストでしか表示されないので、誰が誰より親しいのかといったことが一切わからない。さらに「コンタクトに加えて欲しい」と誰かに依頼された場合、非常に強い社会的な圧力を受ける点も問題だ。私のLinkedInのコンタクトリストは「頼みを断って敵を作りたくないから承諾したが、どこの誰だか知らない相手」でいっぱいだ。

シリコンバレーのVisiblePathはLinkedInにそっくりだが、メールのやり取りやカレンダーの記載による個別の交友関係の密接さに基づいて、ユーザーが本当に付き合いが深いのは誰か自動的に判断する。

VisiblePathは6MBのOutlookプラグインを利用してユーザーの交流についての情報を収集する。ユーザー同士の関係の親密さはパーセント表示で評価される。メールや会合のアポイントなど常に頻繁なコミュニケーションがあれば評価は次第に高くなるが、それがなければ時とともに低くなっていく。VisiblePathでは、Outlook以外にも電話やIMの交換などの履歴情報を利用して関係の度合いをフォローし、測定する方法を考え出している。

VisiblePathはものすごく役に立つだけでなく、使い始めるとハマる。ユーザー同士の人間関係を測定する方法としてはLinkedInよりも圧倒的に優れている。同時に、自分の周りの人間のうち実際に自分に近いのは誰かを視覚化して見るのは実に面白い。

これがどんなふうに見えるかのサンプル

ネットワークを設定する

vpathlinks.pngデフォールトでは、ユーザーのネットワークはメール相手先のリストを元に作成される。これはFacebookのネットワークの設定方法と似ている。「交流の強度」はいちばん低い状態にセットされている。この状態からユーザーはウェブサイト経由でコミュニケーションを始めることもできるが、なんといってもこのサービスが役に立つのはOutlookのプラグインをインストールしてからの話。このプラグインなしではVisiblePathはネットワーク中の関係の強さを正しく測定できない。Outlookは現在のネットワークの状態を測定し、誰がコンタクトなのか、誰にメールしたか、どんなアポイントをしたか、などの情報に基づいてネットワークの状態の変化を追跡する。プラグインはこのスキャンを毎日、毎週、あるいはユーザーが望んだときに行う。

Visible Pathでは「籾殻と実をより分ける」ために、あるユーザーが別のユーザーのネットワークにコンタクトとして追加してもらうためには、一定レベルの現実の交渉が必要になっているとCEOのAntony Brydonは強調する。ユーザーは単に相手にメールしたり、相手のメールアドレスをアドレス帳に追加するだけではコンタクトに追加してもらうことはできない。何度もメールをやり取りし、会合を持ち、あるいは深い交渉があることを示すような詳しい情報がvCardに記録されている必要がある。ユーザー同士の関係は、メールのやりとりの量や頻度、会合の回数などをベースにした交渉の深さに基づいて測定されるので、そういった交渉が途絶えれば時間と共に薄まっていく。

ユーザーが常に接触している相手は「第一段階のコンタクト」として登録される。コンタクト相手のコンタクトも、リンクの連鎖によってユーザーのネットワークに追加される。ユーザー同士の関係の強さはリンクの連鎖の各段階の数、それぞれの段階の強度によって左右される。通常コンタクトの関係の強さは交渉の度合いによって変わるが、相手を正式にネットワークに加える手続きをすることによって「100%」の強度に格上げすることもできる。このようにコンタクト間の関係の強度を考慮に入れるため、たとえば、中間に4人いる関係と中間に2人しかいない関係を比較した場合、もし4人の関係がそれぞれ十分に強ければ、2人の関係よりも全体として強い関係と判断されることもありうる。これはLinkedInにはない機能だ。

Pinging Your Network

vpsearchsmall.pngプライバシー保護の観点から、VisiblePathはユーザーのネットワークの全体を決して他のユーザーに公開 することはない。その代わり、ユーザーが自分のネットワークに直接属していない相手に接触したい場合には、相手の名前や肩書き、企業名で検索しなければならない。検索結果にはVisiblePathが前述のような基準に照らして関係を分析し、もっとも可能性が高いと判断した関係が選ばれ、ユーザーからその相手までの最短のリンクの連なりの経路が表示される。最短以外の経路も表示される。デフォール状態ではユーザーは自分にいちばん近いリンクとなるコンタクトの身元情報だけを知ることができる。ただしこの情報はそれぞれのリンクのユーザーの選択によって公開することもできる。検索結果にはコンタクト相手の人物のプロフィールページが含まれる。これはLinkedInのプロフィールとだいたい同じで、職歴、学歴、連絡先、その他の経歴が含まれる。このプロフィール情報は直接のコンタクトではないユーザーには公開されない。

ユーザーがネットワーク内に興味あるコンタクトを発見したら、紹介ないし情報提供のリクエストを、その相手と自分の間に存在するユーザーに対して送信する。リンクの連鎖の一環に入ったユーザーは、このリクエストを次のリンク相手に送ることができる。このとき必要なら発信した人物について自分のコメントを付け加えることもできる。ただし、求められた情報を提供するか否かはリンクの最後の人物(リクエストをされた人物)の決定にゆだねられている。紹介の依頼もほぼ同様のプロセスで処理される。連鎖の各段階にある人物が紹介依頼を承認しなければ、紹介依頼はその相手には届かない仕組みになっている。

同社はKleiner Perkins、Menlo Ventures、Integral Capitalから総額$22.7M(2270万ドル)に上るシリーズAとシリーズBの資金調達を行っている。投資家にはEsther Dysonが含まれる。

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