Warner、YouTubeビデオの楽曲にライセンス認可
by Marshall Kirkpatrick on 2006年9月19日

YouTubeWarner Music Group Corp. は月曜日、両社の提携について発表する。今晩(米国時間9/17)のAPの記事に よれば、Warnerの数千におよぶミュージックビデオがYouTubeにアップされる。またYouTubeのユーザーはビデオを投稿する際に Warnerの所有する楽曲を合法的に利用できるようになる。 YouTubeは投稿作品中に著作権の設定された音楽が存在することを自動的に探知する技術を開発したという。Warnerはこのビデオのアップロードを許可するか拒否するか選択することができる。またWarnerに支払うべき著作権料も自動的に計算される。金銭面の詳細は現在明らかにされていないが、音楽ライセンス料金と広告料金の一部を相殺するものと見られている。また誰が著作権使用料を支払うのか、広告収入そのものの一部からなのか、あるいは Warnerの楽曲を使用したYouTubeユーザーが支払いを求められるのかもまだ明らかでない。この点は大いに興味があるところだ。WarnerがYouTubeで行った最近の実験 Paris Hilton channelは一般に失敗だったと考えられている。

これはビッグニュースだ。投稿内容に関する著作権がらみの法的な難問がYouTubeの買収の可能性を狭くし、広告収入も制限していると見られるからだ。もし似たような提携が他のレコード会社とも結ばれるなら、ユーザー発信型コンテンツの世界は根本的に変わっていくだろう。Warnerはこの提携で Universalの前に大きく立ちはだかるかたちとなった。UniversalのCEO、Doug Morrisは先週、YouTubeとMySpaceは同社に数百万ドルを支払うべきだと述べた。Morrisはさらに将来法的手段に訴えることもありうるとした。

新しいモデルが設定されたという意味で、たいへん刺激的な展開ではあるものの、注意しなければならないのはWarnerが投稿されたビデオに曲の使用を許可するかどうかの実質的な決定権を握っているという点だ。 以前からの現実の方針として、ときおり、YouTubeは著作権侵害を指摘されるた場合、自発的にコンテンツを取り下げてきた。今回のシステムはそれをテ クノロジー的にシステム化したものといえる。現在メジャーレコードレーベルはオンラインで楽曲を配信する際DRMをかけることを必須条件としているが、この提携は考え方の180度の転換を示すものではなかろうか。レコードレーベル側がデフォールトでDRMを用いてコンテンツの再利用をロックしてしまうのではなく、ユーザーの利用形態はデフォールトでオープンにしておき、利用形態を判断した上で著作権者に拒否権を与えるというものだ。これは著作権のあるコンテンツをそのままの形で再利用することのプロモーション効果を現実的に認識した結果だろう。これはたいへん素晴らしいニュースだと思う。

われわれもビデオ配信サービスで著作権コンテンツを探知するテクノロジーについて、最初にGubaをカバーした。 オンラインの著作権侵害動画探しはGubaのJohnnyにお任せを参照。また孤高のソーシャルネットワークサイト、Faces.com (告知:現在同社はわれわれのスポンサーとなっている)も紹介しているが、ここでは再生されたすべての曲をインターネットラジオライセンスに照らしてカウントしている。Warner/YouTube の提携発表が新しい時代の到来の先駆けであればよいと期待する。 このような技術によって著作権者の基本的な利益を保護すると同時に、広く自由な再利用が許されるようになるだろう。

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  • http://jp.techcrunch.com/archives/a-week-in-drm-wonderland/ TechCrunch Japanese アーカイブ » 不思議の国のDRMの一週間

    [...] YouTubeはビデオの中の著作権付音楽を見つけるツールを手に入れたと言っている。 YouTubeは今週、Warner Musicとの契約を発表。 この契約によってWarnerが保有する音楽ビデオがサイトに置かれ、YouTubeのユーザーは無料でWarnerの音楽を自分のビデオで使うことができるようになる。このアナウンスでほとんど触れられなかったことのひとつが、YouTubeがビデオ中の著作権付音楽を見つけるテクノロジーを開発したと 言ったこと。どういう仕組みなのか詳細は明かされていないが、同社によると著作権付音楽が使われていることを検知して、発生するロイヤルティを記録し、著 作権者が望めば使用を中止させることもできるという。これはこれまでのYouTubeの悪名高い「聞くな、言うな」方針からの大胆な転換を示すもので、 まったく新しいオンラインメディア風景のはじまりになるかもしれない。 [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/youtube-headed-for-good-morning-america/ TechCrunch Japanese アーカイブ » YouTube、今度は米人気番組「Good Morning America」と提携

    [...] YouTubeがオンラインでユーザー投票でチャンピンを決定する”バンド対抗バトル”をホストする。今朝明らかにした。コンテスト優勝者は朝の人気バラエティ番組「Good Morning America」に出演するほか、Cingularの着メロで売り出す。ちょっとガッカリというか、人によっては胸が悪くなるような企画だ。Warnerともっともっと面白い契約を発表した(日本語記事)直後だけに、これでますますYouTubeが巨大なユーザーベースの収益化に乗り出すという大方の予想が支持されたかたち。 [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/youtubes-magic-number-15-billion/ TechCrunch Japanese アーカイブ » YouTubeのマジックナンバー、$1.5 bil(15億ドル)

    [...] YouTubeが現在直面している著作権に関する課題を改善するため、最近、著作権者と話しあう為に多大な努力を払い、いくつかの合意に達している。 とはいえ、Universal Music Groupは、YouTubeを“著作権侵害者”として非難しており、Mark Cubanも他と同様、アンチYouTubeの流れに断固として加わったことが明かになった。 [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/google-youtube-sign-more-separate-deals/ TechCrunch Japanese アーカイブ » Google、YouTube更なる(買収契約とは別個の)契約にサイン。NYT(ニューヨークタイムズ)、買収発表は今晩か、と報じる。

    [...] 今朝、これまでの発表にはまだ買収発表は含まれていない。しかし、Google、YouTubeそれにコンテンツ・パブリシャー大手間での複数のコンテンツ契約が新たに明かにされた。Warner MusicとSony BMGは、ミュージックビデオや多様な付加価値情報を含むコンテンツ(例えばアーティストのインタビューなど)をGoogleが再生できるようにする。Financial Timesによれば、Googleはまた次のように述べたという。「ユーザーが制作し、Google Videoにアップロードする動画中に特定のあるコンテンツを組み込むことを可能にするテクノロジーを開発するだろう」 これは、先月のYouTubeとWarnerの提携合意の際に、大きく取り上げられたYouTubeの著作権を探知する技術にとてもよく似ている。Financial Timesによれば、広告掲載ありの(広告から収入源を確保する)無料コンテンツ、それにダウンロード用に価格設定された1.99ドルの有料コンテンツも同様に提供される模様だと述べている。今朝現在までの時点で、Google Videoホームページには、Madonna、Justin Timberlake、Panic! At the Disco、John Mayer や Green Dayなどのアーティストの無料ビデオが公開されている。今すぐ、一斉にサイトに殺到しないようにしてほしいとお願いしておこう。 [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/20090124youtube-users-lash-out-at-warner-music-and-google-with-protest-videos/ YouTubeユーザー、抗議ビデオでWarner Musicに(Googleにも)当たり散らす

    [...] そんなユーザーたちも黙ってはいない。そして、何十人もが、抗議ビデオをアップロードして、自分たちの思いをそのまま言っている。全員がWarner Musicに対して怒りを表している。さらに、殆どの人がGoogleに対しても、Warnerの楽曲をサイトで合法的に使うための契約を結ばなかったらしいことに失望している。「より抜き」の作品を下に貼っておいた。今もリアルタイムでアップロードされ続けており、どうやら制御不能の状況になりつつあるようだ。 [...]