ClickTaleでネットユーザーの行動が観察可能に
by Ouriel Ohayon on 2006年7月13日

イスラエルに本拠を置くClickTale社はオンライン統計・解析サービスの分野に残る重大なギャップを埋めるサービスを提供する。このサービスはまだプライベートなベータ版だが、近く一般に提供が開始されるはずだ。それまでは、ここClickTale.comで招待状をリクエストできる。わたしたちは独占プライベートプレビューを見る機会があった。

サイトの所有者にとってサイトを訪れるユーザーを理解することは、オンラインサービスのユーザビリティーを最適化するためにもっとも重要なステップである。ほとんどの統計サービスはユーザー指向(例えばNielsenNetRatings) の場合でも、ネットワーク指向 (HitWise) の場合でも、サイト指向 (例 WEBサイト向けにはOmniture、ブログ向けにはSiteMeter、Performancing、Mint、BlogBeat など) の場合でも、ページビュー、インバウンド・アウトバウンドのリンク、滞在時間、訪問者のプロファイル、もっともクリックされたリンクなどあらゆる要素に渡って完全なレポートを作成してくれる。ある場合には(Eyetracking、Google Analytics、MeasureMap など)、”ヒートゾーン”と呼ばれるもっとも閲覧された、あるいはクリックされた領域をレポートしてくれる。しかし、今まで私が知る限りでは、特定のWEBページの上でのユーザーの正確かつダイナミックな行動(マウスジェスチャーやブラウジング)の記録を提供してくれるサービスは存在しなかった。

ClickTaleは「すべてのユーザーにはストーリーがある」をキャッチフレーズに、この問題の解決にあたっている。このサービスはあらゆるWEBサイト、ブログサイトの所有者に個々のユーザーのブラウジング動作を動画で再現し、提供する (ここでサンプルが見られる)。

従来の単に統計的な解析の提供とは異なり、ClickTaleはWEB管理者にユーザーの個別のブラウンジング動作を動画で観察する機会を提供す る。すべてのマウスの動き、クリック、キーストロークが記録され、容易に再現される。ClickTaleを利用すれば、WEBマスターはサイトのユーザービリティーやナビゲーションを改善し、効率性を高めることができる。ちょうど店の支配 人が顧客のショッピング性向を観察するのと同様、ClickTaleはWEBサイトの管理者にユーザーのブラウンジング性向を観察する手段を提供する。

しかしこれが生のデータのままで分析や消化されないのではさほど助けにはならない。特に多数のユーザーが訪問するサイトの場合はそうである。最初の50人分くらいのビデオは感激して見るだろうが、その後はすぐに飽きてしまう。それどころか何万というビデオセッションからでは何も学ぶことはできないだろう。そこでClickTale社はこれら豊富なデータから結論を導き出すための統計処理ツールも用意している。

ClickTaleでは動画に加えて、独自の統計ツールのセットによりユーザビリティーに関する重要な問題に回答を与える。例えば 「閲覧されたページのパーセンテージ」に関する統計では「ユーザーはどれだけのページを閲覧し、どれほどの割合でそのページを一番下までスクロールした か」を集計する。 「アクティブなブラウズ時間」の統計では「ユーザーは単にページを開いたまま放置していたのか、それとも実際にWEBページを閲覧したのか、それはどれほどの時間か」を集計する。この他さらに多くのツールが用意されている・・・。

近い将来ClickTaleはユーザーの行動を理解することによってサイトを改善する手助けとなれるよう、数百万のユーザーの活動を記録し、解析して独自の総合的な見方を可能にする能力を備える予定だ。

興味深いのは、このサービスがユーザー統計の収集に貪欲な大企業ユーザーだけでなく、誰にでも利用可能だという点だ。 ClickTaleはホストサービスなので利用者はサーバ側にもクライアント側にもプログラムをインストールする必要がない。またセットアップにも数分しかかからない。 WEB管理者は小さいjavascriptコードをページに追加するだけでよい。このjavascriptがユーザーのブラウンジング動作を記録し、ClickTale社のサーバに送信し、データはそこで処理される。ClickTaleはほとんどその場でユーザーのセッションの動画を作成する。WEB 管理者はいつでもログインして安全にこの動画を見ることができる。この技術はサイト中心的であるが、この点も重要である。すなわち、ピックアップされた一 部のユーザーの活動ではなく、サイトを訪問する全ユーザーの記録が解析のベースとなるのである。

プライバシーもClickTaleが重視した課題である。許可されたWEBサイト管理者だけがサイト記録を閲覧できる。WEBページ上での活動以外はいっさい記録されることはない。ユーザーの個人的なファイル、インターネット履歴が参照されることはなく、ユーザーのローカルにインストールされたソフトに干渉することも一切ない。ユーザーは個々のサイトの外まで追跡されることはないし、WEBページ中でパスワードが記録されることも決してない。

私はClickTaleは既存の解析サービスを補い、ユーザーのダイナミックな行動分析を可能にするすぐれたツールだと思う。特に生のデータをより 理解しやすいかたちに統合することができる点にメリットがあるだろう。ClickTaleは現在のところビジネスモデル分析については触れていないが、この部分は有料のプレミアサービスとして提供されるものと思われる。ClickTale社のblogでさらに詳しい情報が得られる。

[原文へ]

  • http://www.blogmemes.jp/meme/402 www.blogmemes.jp

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    HPのユーザーが実際にどういう行動をとったのかアニメで見れます。これはウェブマスターに最高のツールですね。…

  • http://d.hatena.ne.jp/husigi/20060717/p1 WEB2.0的

    [その他] ClickTale –操作記憶装置…

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