WebGuildのイベント広報戦術は問題だ
by Michael Arrington 2008 年 1 月 3 日 append.gif この記事をBuzzurlにブックマークする

今月行われるWeb 2.0カンファレンスに行く予定の人はいるだろうか。といってもサンフランスシコで行われるO’Reillyのではない。私が言っているのはWebGuildが今月主催するWeb 2.0 Conference & Expoのことだ。

それとも人気の「Future of Web Apps Conference」に行く予定だろうか。Carsonifiedが年に何回も開いているあれではない。別のFuture of Web Apps conferenceで、これまたWebGuildが主催している。

まぎらわしいって?まったくだ。WebGuildのことはほとんど聞いたことがなかったが、このところやたらとスパムコメントが付くようになって、TechCrunchがWebGuildのWeb 2.0カンファレンスを取り上げないことを非難している。以下がその一部。

どうしてWeb 2.0カンファレンスのようにWeb 2.0の世界で重要なことを取り上げないのでしょうか。 アップルストアの行列やCapGeminiのどうでもいい記事なんかより、読者の興味をひくと思いませんか。

コメント#4、#16、#18によると、このサイトではWeb 2.0を扱っているそうですね。だったらどうしてTCは2008年1月29日のWeb 2.0 Conference & Expoのことを書かないのですか。読者の1人として他のゴミ記事よりもずっと重要だと思います。去年参加したらすばらしかったですよ。http://www.webguild.org/meetings/web20/2008/

最後のWeb 2.0 Conference & Expoが2008年1月29日に行われます。これが終るとWeb 2.0は死にます。この後Web 2.0関係のカンファレンスに行っても意味がありません。

上記のコメントはいろいろな名前で書かれているが、共通点が1つ。IPアドレスが同じだ。しかもそのIPアドレスは、WebGuildの代表Daya BaranがTechCrunchに本名でコメントを書いた時のIPアドレスとも同じだ。

いったいどうなってるのか?

Tim O’ReillyとRyan Carson にメールを出して、こうしたイベントについて知っているか、どう関わっているかを聞いてみた。O’Reillyはこんな事態になることを避けたいのでBaranに名称を変えてくれるよう頼んだが返事がないとのことだった。Ryan Carsonはこのイベントのことは知らなかったそうだが、これまで何年もかけて築いてきた自社のブランドを使われるのは不愉快だということだった。

私はBaranとも電話で話した。彼に言わせると、このカンファレンスの名前は内容を表したものであって、完全に合法だという。O’ReillyやCarsonが何らかの法的手段でBaranが名称を使うのを止めようとすることは、音楽をコピーした人をRIAAが訴えるのと同じようなものだとも言っていた。とにかくBarryは悪びれたようすもなく、O’Reillyが連絡を取ろうとしたことも知らないと言う。

Baranはスパムコメントを書いたことも否定した。同じオフィスにインターンやボランティアが何人もいるので、その誰かがコメントを書いたのかもしれないと言っていた。

こんたことがあっていいのか?

法的なことは別にしても、やっぱりこれはまずい。O’ReillyやCarsonは、多くの経済的リスクや時間を費やして自分たちのカンファレンスに関わるブランドを作り上げてきた。誰かが勝手にそのブランドを使って自分のカンファレンスを開くというのは、どう考えても倫理にもとる。これを音楽のダウンロードと比べるのは話のすりかえだ。もっといいアナロジーは、新しいバンドがU2を名乗ってCDを売ることだろう。話にならない。

参加する人が混乱することがこのイベントの最大の問題だ。この世界に入って間もない人がWeb 2.0カンファレンスやFuture Of Web Appsの話を聞いて、このスパムリンクをクリックして、全く違うイベントのチケットを買ってしまうかもしれない。この名称のせいで混乱する人のことをどう考えるかBaranに聞いてみた。返事は「知ったことではない」。

混乱は深刻な問題だ。実際私も最初は、Future of Web AppsカンファレンスをWebGuildと共同で開催するのかと思ってRyan Carsonにメールをしたくらいだ。この世界にどっぷりつかっている私がこうなのだから、みんなが混乱するのは間違いない。

この問題を別にするとWebGuildはまともな団体のようだ。毎月イベントを開いてGoogleなどの著名人のスピーカーを招いている。Baranによると、WebGuildは非営利団体で、自分は給料はもらっていないという。

だったら、どうして商標侵害やブログスパムなどに手を出すのだろう。ビジネスは正々堂々とやって、自分たちのブランドやコミュニティーを作り上げること。これが私からのアドバイスだ。

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(翻訳:Nob Takahashi)