MySpaceの児童保護対策がFacebook、Bebo、Googleに与える影響
by Erick Schonfeld on 2008年1月15日

今日(米国時間1/14)MySpaceとほぼ全州の検事総長との間で取り交わされた性的犯罪者対策強化についての合意が、他のソーシャルネットワークに波及効果を及ぼすことは間違いない。この領域で遅れを取ったと思われていいソーシャルネットワークなど存在しない。突如として現われたこの業界水準に追いつくためには、どんなことでもするはずだ。

実際、MySpaceの合意について今日オリジナルのエントリを書いて間もなく、以下の声明をFacebookから受け取った:

Facebookはこれまで常にリアル世界での交友関係に基づきユーザーの個人情報へのアクセスを制限することにより性的犯罪者に厳しい態度をとってきた。ニューヨーク州検事総長とのパートナーシップの延長上として、国内全州の検事総長、法執行機関との関係を継続し、若年者を歯牙にかけるものたちの手から(ユーザーを)安全に保護することに尽力する。今後も、オンライン上で未成年の安全を守るため、さらなる展開とストラテジーの実施に各州と喜んで協力していくつもりだ。

FacebookだけでなくBeboやGoogleも、性的犯罪者と闘うために必要なことなら何でもするはずなので、それを念頭に置いた上でここでは若年層保護に関しFacebook、Bebo、Orkut(つまりGoogle)がMySpaceに遅れをとっている点、MySpaceに追いつくため各社が資金を投入すべきポイントを見てみよう。

Update: 不明瞭な箇所・事実誤認に関しFacebookから訂正が入ったので書き加えた。斜体字がそれ。:

1. 画像・動画のレビュー(内容審査)

MySpaceは積極的に内容審査を行い、性的に不適切なポルノ画像・動画を洗い出している。手動で全画像に目を通し、掲載禁止と判断した画像にはデジタル透かしを入れ二度とアップロードできないようにしている。

FacebookとBeboは、ユーザーから不適切とレポートを受けた画像・動画だけを掲載禁止にしている。Orkutはそれさえも行っていない。

Facebookでは動画審査を自動化技術で行っているが、不適切コンテンツを迅速に削除する部分に関してはユーザーからのレポートが極めて有効に機能することが分かっている。―これは画像も動画も同じだ。また、レポートには前から必ずリンクを記入してもらっているが、これはMySpaceが今回の合意で初めて追加を余儀なくされた部分。

2. グループのレビュー

MySpaceではグループ掲示板に性的犯罪に繋がるコンテンツがないか目を光らせ監視している。FacebookとBeboはユーザーから通報の入った件のみ取り締まっている。Orkutではグループ掲示板は監視対象外。

Facebookでは不適切な名前・テーマを監視するアルゴリズム、不適切表現を摘み取るテクニカル・ツールを各種備えている。

3. 性犯罪者データベース

MySpaceでは性犯罪者登録データベースの開発を支援し、資金面も援助した。登録済み性犯罪者のメンバーアカウントは自動的に削除している。

Facebook、Bebo、Orkutでは登録済み性犯罪者のアカウントを自動的に削除する規定はない。

Facebookは性犯罪で前科のある者は削除するポリシー。1年近く前には州公式データベースとリアルタイムで照合を行う提案を検事総長に行っている。

4. 年齢制限の徹底

MySpaceは未成年のユーザーをアルゴリズムを用いて検索し、アカウントを削除している。

FacebookとBeboは未成年者のアカウント削除措置に反対の立場。Orkutでは年齢制限を強制的に徹底するしくみがない。

年齢照合については、18歳未満のユーザーに所属高校のネットワークを明確に示すよう義務付けている。また、Facebookでは13歳未満の誕生日で利用サインアップを試みた相手のブラウザには、サイトへのアクセスをブロックするクッキーを埋めている。

5. 若年層が対象の「友だち」保護

MySpaceでは年長者が未成年者に連絡をとる場合、必ず未成年者のメールアドレスとフルネームの両方を知らないとできない。

Facebook、Bebo、Orkutでは誰でもお互い「友だち」になることができる。

Facebookでは18歳未満のプロフィールは学校以外のネットワークで表示されないよう隔離している。ネットワーク内でも18歳未満の人にしか見えないよう閲覧制限をデフォルトで設けているほか、閲覧制限・検索制限をさらに強化するセッティングも用意している。

[原文へ]

(翻訳:Nobuko Fujieda/Nob Takahashi/satomi)

  • http://jp.techcrunch.com/archives/20080508breaking-facebook-to-announce-safety-and-privacy-deal-with-49-states/ TechCrunch Japanese アーカイブ » 特報:Facebookが49州と子どもの安全・プライバシー保護規制導入で合意

    [...] これは1月にMySpaceと49州が結んだ包括的合意に続くもの。どちらも契約保留は俗称“ローンスター(ひとつ星)”のテキサス1州のみだ。対MySpace交渉の取りまとめは、Blumenthal検事総長がRoy Cooperノースカロライナ州検事総長と共同で会長を務める連合が行った。その紹介記事に僕はこう書いた。: 今日(米国時間1/14)MySpaceとほぼ全州の検事総長との間で取り交わされた性的犯罪者対策強化についての合意が、他のソーシャルネットワークに波及効果を及ぼすことは間違いない。この領域で遅れを取ったと思われていいソーシャルネットワークなど存在しない。突如として現われたこの業界水準に追いつくためには、どんなことでもするはずだ。 [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/20090203responding-to-subpoena-myspace-says-90000-sex-offenders-blocked-from-site/ 喚問に応じてMySpaceはアクセスを拒絶した9万の性犯罪者の名簿を提出

    [...] 性犯罪者をサイトから閉め出すことは、MySpaceの大きな優先事項だった。1年前には49の州と児童保護契約を結び、一連の安全措置…たとえばサイトを監視して人を性的餌食にするようなコンテンツを見張り、性犯罪者の存在が分かったらその人物を削除する…を講じた。努力の結果、MySpaceによれば、登録ユーザになろうとする性犯罪者の数は以前より36%減った。 [...]