2008年3月3日

そのうちValleywagのせいで自殺者が出たら―彼らはますます喜ぶのか?

Michael Arrington

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今日(米国時間3/2)、私はさる著名なITの伝道者と、なにがなんでも有名になりたいとおぼしき女性との間の性的関係の存在を主張する、微に入り細を穿った下劣な記事を読んだ。どこで読んだかって? シリコンバレーのゴシップブログ、Valleywagだ。上述の一連の記事は、IM上のプライベートなチャットの内容に、さまざまな噂を結びつけていて、すべて問題の人物をできるだけ間抜けに見せようとしつらえられてる。もちろん、そんなことは目新しくない。Valleywagは、他人(私も始終含まれる)の私生活を嗅ぎまわり、それを世界に公開してひともうけをたくらむブログである。

私の知人の多くもValleywagを読んでいて、他人のゴシップを面白がっている。しかし、そうした人でも、Valleywagがひとたびその本人に攻撃の矛先を向けたら態度を変える。例えば、TEDのファウンダー、Chris Andersonは、TEDの参加者リストが公開された問題で悩んだ末、Valleywag のオーナーNick Dentonにメールを書いて、彼は「Valleywagが自分までゴシップ記事の種にするとは思わなかった」と不満を訴えた。もちろんそのメールも速攻でValleywagに掲載された。

.ゴシップの大半は無害だ。しかしきわめて有害なものも多い(上述したセックスがらみの例のように)。セレブはこうしたナンセンスに何十年とお付き合いさせられてきた。有名人の中には世間からまったく身を引いて完全に非社交的になってしまう人間がいるのも、そのせいだと思う。それも本人が名声を追ったのだから自業自得だという主張もあるだろう。

しかし、しかしシリコンバレーの住民はセレブではない。単に優れたスタートアップを創立したいという望みしかもたないシリコンバレーの住人にとって、Valleywagの記事はとんでもないショックになる。夫婦の軋轢、酒気帯び運転、解雇といったことが人気のウェブサイトで公開されたら(ひとたび公開された情報は永久に検索エンジンで検索可能になる)どうしようもない。攻撃に耐える気力を整える時間もないのだ。

今日のNew York Timesは、広告会社の幹部Paul Tilleyの自殺を報じ、ブログ上での激しい個人攻撃と関係がありそうだと書いていた。匿名の女性ブロガーは何の責任も認めず、「Paul Tilleyが死んだのは気の毒だけど、私のブログ記事が事件に影響を与えたとは思わない」と公言し、あろうことかサイトへのトラフィックが事件以来急上昇していると自慢している。問題のブログはJupiterMediaが所有し、IACやWall Street Journalも広告に名を連ねている。

Valleywagのせいで私たちのコミュニティから誰か自殺者が出るのに、あとどのくらいかかるだろうか。問題は「起きるかどうか」ではなく、「いつ起きるか」ということかもしれない。ValleywagとNick Dentonは、たぶんそういった機会を期待しているふしがある。トラフィックが爆発的に増えるのは確実だから。

こんなくだらないコンテンツにも需要があるのはたしかだ。名誉毀損罪の要件を大幅に厳しくするようなことでもない限り―そういう解決方法に私は反対だ。しかしValleywagなどがない時代のシリコンバレーは、もっと住みやすく働きやすい場所だった。

[原文へ]

(翻訳:Namekawa, U)



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  1. TechCrunch Japanese アーカイブ » ニュース投票サイトHacker Newsが、釣りの多いValleywagを掲載禁止に

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