われわれはVutoolという新しいステルス・スタートアップの噂を耳にした。ファウンダーはSebastian Thrun、スタンフォード大学 AIラボの所長である。Thrunは大部分がスタンフォードの博士課程の学生からなる10人ほどのチームを率いているとのこと。
VutoolはGoogle Earthの「路上」版だ。非常に手間のかかる方法で構築されている。カメラを積んだ車の大群がアメリカの主要都市を走り回り、路上から360度周囲の写真を撮る。VuToolではこの映像体験をstreet level immersive imagery(没入型路上映像)と呼んでいる。画像は可能な限りのあらゆる角度から撮影されるが、デフォールト視点は車の運転席からのものだ。
原理としてはMicrosoftのStreet-Sideサービスを思わせるが、Vutoolの方がはるかにスケールが大きい。Street Sideがブロックごとにせいぜい数枚の写真を撮っているに過ぎないのに対して、Vutoolはもっとリアルなバーチャルワールドを作りあげている。ある関係者は「(人気コンピュータゲームの)Grand Theft Autoみたいだが、本物なんだ」と評している。膨大な知的所有権がこのプロジェクトから生まれている。特に、画像処理、フィルタリング、ストレージ、レンダリングの分野でいちじるしい。
しかしこのサービスは実際にはローンチされないまま終わりそうだ。Thrunたちはシリコンバレーのさまざまなベンチャーキャピタリストと接触しており、シリーズAラウンドで$18M(1800万ドル)の調達を目指していた。しかし、複数の条件提示を受けた後でThrunは「この会社は買収された」と述べて、資金調達を中止した。
買収したのはGoogleではないかという強い兆候がある。最終的にVutoolはGoogle Earthと統合される可能性がある。そうなればユーザーは衛星画像から路上の画像まで自由自在にズームすることができるわけだ。
Google Metaverse は〔VuToolを利用することで〕思ったより早く実現するかもしれない。
vutool.comのドメインは現在、 http://dent.stanford.edu/flash/start.html にリダイレクトされている。Vutool.comはThrun名義で登録されているが、Whois 情報以上の興味ある情報は得られなかった。コメントを求めるメールを送ってあるが、Thrunからは回答がない。
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