2006年12月21日

Netflixと別れた理由

Michael Arrington

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私はNetflixの筋金入りのファンだった。カナダとヨーロッパに住んだ期間は別として、過去5年間、Netflixカスタマーだった。真っ赤な封筒に包まれた Netflixからの映画を郵便として受け取る時にはとてもリアルなわくわく感があった。カナダに住んだ時にはNetflix恋しさのあまり、 Netflixのカナダ版そっくりサービス、Zip.caを共同設立して経営した。Zip.caは今も向こうの市場で順調にやっている。

どのようにビジネスが成り立つかについて実に多くのことを学んだ。最大の可変コストは往復の郵送料金。したがって、ベストなカスタマーはひんぱんに映画を返却しない人たちだ。ビジネスとして成立するためには、映画レンタルは月間平均5本以下でなくてはならない。もし、カスタマーがあまりに速攻で映画を返却すると、あとは発送をノラクラ遅らすぐらいしか生き残りの選択肢がなくなってしまうのだ。

そんなわけで、Netflixはじめ競合相手はどの会社もカスタマーがDVDを返却した際、なんだかんだで受け取り日を1、2日遅らせるよう、複雑なアルゴリズムを有する。そうこうする間にレンタルが頻繁なカスタマーはスローダウンを余儀なくされる。そして、もしこれらの利用頻度の高いカスタマーがサービスを解約したところで、それはそれでよい。いずれにせよ、利益をあげるタイプのカスタマーではなかったのだから。

ルールについては理解していたし、契約内容は依然としてそれに見あう価値があった。3、4本の映画が1ヶ月18ドル。だが、最大の問題は、私のリクエストに新作映画と古い映画が混じっていることだ。リストにどうリクエストを出したかに関係なく、Netflixはいつも(本当にいつも)新作ではなく古い方の映画を送ってくるのだ。どうやらここでも、私というカスタマーから得る利益を最大化しようという同サービス独特のアルゴリズムが働いているようだ。

だが、これが結果としてBlockbusterへのとびらを開くことになった。私は新作リリースの火曜日になると、Netflixが送付してこないであろうニューリリース目当てにBlockbusterに立ち寄るようになった。Netflixは、(リリースから時間が経過したなどの理由で需要が低く)在庫が豊富にあるタイトルをみるにはすばらしいサービスだが、ニューリリース作品の方はひどいサービスだ。Blockbusterに毎週立ち寄って客である私がNetflixで入手不能な映画を仕入れている、この状況に甘んじた段階でNetflixは間違いをおかしたといえる。

Blockbusterの「Total Access Service」

Blockbusterは、Netflixと競合するサービスをだいぶ前から提供している。私は2005年に試してみたが、主なメリットは定期の会費を支払うと店頭で映画レンタル用クーポン券を1ヶ月に映画2本分までもらえることだった(現在はクーポン1枚)。だが、Netflixよりもサービスがスローなように思え、 定期会員はやめてしまった。

しかし、最近になってBlockbusterは、Netflixにある意味深刻な打撃を与え得るサービス変更を行った。郵送レンタルした映画をBlockbuster店頭で返却可能にしたのだ。しかも返したその場で、無料レンタルもできてしまう。それだけじゃない。カスタマーのリクエストリストに記載されている次の映画も郵送してくれるのである。そして、昨日(米国時間12/19)、月ごとの無料レンタルクーポンは映画でもビデオゲームにでも利用可能になると発表した。

Blockbusterはレンタル延滞料金制をしばらく前に取りやめたし、いろいろ考え合わせるとクレジットカード課金までに最低1週間、カスタマーはレンタル作品を手元においておける、ということになる。

そんなわけでNetflixは解約し、Blockbusterにサインアップした。今は郵送でDVDを受け取って、店に返却に行って、その際に新作リリースを無料で借りている。需要の低い作品は郵送サービスでレンタルしているが、こちらもすばらしい。

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