われわれはWriteWithを先月の「ラインアップ」記事中、他のY Combinatorスタートアップ企業とあわせて取り上げた。同社が製作したサービスというのは、ブログプラットフォーム、ウィキそれにオンライン・ワードのクローンのちょうど中間にあたるような、グループで利用可能なワードプラットフォーム。同プラットフォームで最も優れている点は、既存のブログソフトウェアであるWordpressとTypepadと互換性があるということだ。
他のライターとブログエントリーを一緒に書くということにかけては、現在のブログソフトウェアはどうもまずい出来だ。Wordpressであるドキュメントを他のライターとコラボするには、まず、ドラフトのリンクを参加者と共有、それにまたその参加者用のアカウントを作成しなければならない。そうしたとしても、1つのドキュメントバージョンしか存在せず、新バージョンによって旧バージョンが消されてしまうということになる。そこで、WriteWithのサービスは、今後ブログあるいはその他のオンライン・パブリッシング・プラットフォームに見られるこういった事態を変えることになるかもしれない。
経歴
ファウンダー二人は、「The Stanford Daily」、「Binghamton Pipedream」という大学新聞を書いている時にアイデアを思いついた。二人とも、アイディアを印刷文字に落とし込み、最大6人の編集者が編集した異なるバージョンを処理するためのより良い方法を求めていた。最初のサービスは、記事が完成する過程の一部始終を管理するためのアドミン機能を備えたニュースルームだった。同サービスは、US、カナダのナショナル・ニュースワイヤーを形成する15の大学(Stanfordとthe University of Albertaを含む)で利用された。Managing Editorのような、その他の新聞用のエンタープライズ・コンテンツ・マネジメント・アプリケーションの価格は10万ドル以上に上ることもある。
それからWriteWithチームは(いったん一歩下がって)、出版ビジネスについて再考。プリントよりもピクセルに着眼し、デザインを始めた。新バージョンはニュースルームサービスよりも柔軟性に優れ、テキストをオンライン上でコラボして管理するという点に特に注目して制作された。ここで、「テキスト」というのは、単にほんとうに「テキスト」のためのものだ。WriteWithのテキストエディターはDojoのajaxライブラリからそのままの形で利用されていて、手間のかかるWYSIWYGレイアウトのインフォメーションは表示しない。しかし、WriteWithが重点を置いているのは「エディター」でなく「エディット(編集)」、なのだ。
コラボレーション
ドキュメント制作はエディター内で文書を書き始めるか、あるいは、サイトにドキュメント(対応フォーマット形式は.doc、.txt、.rtf、Open Office)をアップロードすることで始められる。いったん、ドキュメント作成を始めたら、文書の閲覧、編集が他の人たちも出来るように参加者を招待できる。参加メンバーのアカウント作成は不要。ドキュメントページを開いたら、最新バージョン、これまでの過去バージョンのリスト、メッセージボード、それにタスク分担が表示されるだろう。編集、閲覧のために招待されたメンバー全員が、ドキュメント編集、他メンバーへのタスク振り分け、それに掲示板へのメッセージ投稿、といったようなことが出来るように平等な権限を持つ。
WriteWithは、コミュニケーション・ミスにより発生しかねない混乱に対応するため、シンプルなバージョン管理に対応している。これにより、、ユーザーが変更を行う都度、新バージョンが履歴に追加される。各バージョンは、変更点がハイライトされ比較可能。ライブメッセージボードとタスク機能がこれらの各バージョン管理の手助けになっている。どの参加ユーザーでも、タスク・メッセージボックス、あるいは掲示板にメモを投稿して他メンバーにタスクを割り振り可能。メンバーたちによってドキュメントが完成したと見なされたら、ブログへ投稿(Wordpress、Typepad)あるいはダウンロードできる(.doc、.txt、.rtf、Open Office)。
ブログがよりビジネスとして確固としたものになり、ブログの書き手の数が増えると共に、コラボレーション機能のある編集プラットフォームのニーズも高まりつつある。WriteWithはこれらのニーズに応えるソリューションになるかもしれない。
[原文へ]
