Yahoo Design Week―花からインベーダーまで活発なデザインが発表される
by Nick Gonzalez 2007 年 7 月 25 日 append.gif この記事をBuzzurlにブックマークする

yhoodesign.pngYahoo Design Weekが今日(米国時間7/23)開始された。今週いっぱいYahoo本社キャンパスでプレスやYahoo社員を前に、何人かの若い学生たちが自分の製品をデモする。開発者たちは背景的にも地理的にも、インドの「Indian Institute of Technology」の学生から、ドイツの「Academy of Media Arts」の学生までさまざまだ。

過去18年、Joy Mountfordはさまざまな企業のためにこの「デザイン・ウィーク」を開催してきた。今週、JoyはYahooのユーザー・エクスペリエンス・デザインおよびデザイン・イノベーション・グループ担当副社長として、デザイン・ウィークをYahooのために組織している。このプログラムはコンピュータのヒューマン・インタフェースに関する新しいアイディアをつのり、また、次世代の開発者とのつながりを強めるという両面で大いに役立ってきた。HackDay同様、DesignWeekはYahooが今年年頭に設けたアイディア・インキュベーターのBrickhouseグループと密接に関係している。

長年このプログラムを主催してきて、 Joyは重要な点に気付いた。デザインとエンジニアリングがより密接に融合していくというトレンドだ。最初に思いつかれたプロジェクトというのは、デザイナーとプログラマーの大人数の開発部隊を必要とするのが普通で、それでもできあがった製品は当初のアイディアとはだいぶ違ったものになっていることが多い。ところが最近、プログラミングは非常に簡単になってきた。今回、多くのチームの開発部隊はMITから生まれたビジュアル・開発言語、 Processingを使うたった1人か2のチームだった。

単一のインスタレーション開発プラットフォームから最新のシンプルな マッシュアップ・アプリケーションまで、われわれもこのトレンドをウェブ上で多数見ている。従来専門的なスキルをもったプログラマーを探してこなければ不可能だったような技術上、デザイン上の困難な課題を解決する新しいツールが誕生している。

参加プロジェクトは実用的なものから面食らうようなものまで多様だ。ここではそのうちから面白く、楽しいプロジェクトを取りあげて簡単に解説してみた。

Cube Browser

cubebrowser.pngCube Browser はFlickrのマッシュアップっで写真を貼り付けたバーチャルな立方体を現実の立方体で操作する。

現実の白い立方体を動かすして画面内の写真が投影されたバーチャル立方体をコントロールするというアイディアだ。立方体を強く振ると、各面にランダムなタグでFlickrから集められた写真がセットされる。

立方体を左右に回すと、表示される写真のセットを進めたり戻したりできる。向こう側に回すと現在のタグに関連ある新しいタグで写真が集められる。手前に回すと履歴を戻すことができる。

Whisper

orgasminglillies.pngWhisperは今回でいちばん不思議な参加作品だ。これは簡素な白い台にCallie種のユリが9本立ち上がっている。花に耳を十分近づけると、女性のうめき声―文字通りセクシャルなうめき声が花から聞こえてくる。

Georgia O’Keeffeの絵画の2.0といったところ。

ユリが出す音はそれぞれの花の根元の裏側に取り付けられた小さなスピーカーによっている。これはカリフォルニア大学ロサンゼルス校の大学院生Jay Yanが出品した3つの作品のうちのひとつ。

StreetStory

StreetStoryは以前のHackDayのPlacesToDoというプロジェクトから派生したもの。 PlacesToDoでは、ユーザーは自分の携帯から興味ある場所の情報をSMSでウェブサイトに送ってカタログづくりができる。ユーザーは外出中、ウェブサイトにSMSでリクエストを送り、自他がアップした現在地から5ブロック以内にあるオススメの場所などの情報をダウンロードすることができる。

StreetStoryはユーザーがロングメールを使うのをいやがる、あるいは面倒がる傾向に対応したものだ。この新しいサービスではだれでにジップコード(郵便番号)をタグにして、どんな場所についても感想を投稿することができる。誰でもウェブサイトを訪れるか、メッセージを送ることによって情報を引き出すことができる。他の携帯アプリケーションと同様、StreetStoryもiPhoneの豊富なWeb機能を利用したバージョンを出すことを計画している。

将来、このサイトは、たとえば、たった今出てきたレストランや見終わった映画について文句をつけたり褒めたりできるようなリアルタイムのレビューサービスに容易に拡張できそうだ。

パフォーマンスのための実験的装置

facemask.jpgAndrew Schneiderはニューヨーク大学(NYU)のデザイン・スクールに入学する前はストリート・パフォーマーだった。彼のプロジェクトは体に装着する5種類のセンサーから成っている。センサーが拾った信号で音楽とノートパソコンのビジュアライゼーションをコントロールする。肘を振るとレコードのスクラッチが行なわれる。手首のひねりで、モニターに映画が映しだされる。もうひとつのガジェットは一対の顔につけるマスクで、液晶スクリーンがお互いの唇の動きを交換する。(右の写真)

おもしろいのは伴奏音楽のテンポをカカトを上げ下げしてコントロールできる靴だ。ムーウォークのアクセサリに理想的だろう。

Andrewはこれらのガジェットを使って現在もニューヨークでストリートパフォーマンスをくりひろげている。

MegaPhone

invaderssmall.png携帯ゲームはビッグビジネスになっている。しかし従来、遊び方は携帯電話の中だけに閉じ込められていた。MegaPhoneは無料のダウンロードゲームでプレイヤーはプロジェクションスクリーンに向かって遊ぶ。携帯のキーとマイクに向かって命令を叫ぶことによって宇宙船を操作するというものだ。キーで宇宙船の運動を制御し、叫ぶことによって武器を発射させることができる。

MegaPhoneにはこの他、いくつかのゲームが制作されている。トリビアゲームとシューティングゲームはキーパッドだけで操作される。一方「タクシーと騒々しいカバ」というゲームでは音声入力によって対象が操作できる。

このサービスは映画館やコンサートホールなど広い公共スペースに並んでいるひとびと相手にかっこうのゲームだろう。デモビデオはここに

個人身元情報保護システム(Identity Protection System 〔IDPS〕)

ips.jpgプライバシーは現在重要な問題になってきた。特に検索エンジンに対する危惧の声が高まりつつある。IDPSはビデオ配信におけるプライバシー保護というホットな分野のテクノロジーだ。現在、ビデオで映されることを望まない対象者をビデオから除外する技術が求められているが、IDPSはこれをリアルタイムで処理する。特殊なグリーンのステッカーを身に着けた人について、映像から身元を特定できるような要素を隠す処理を行う。

これは、シャツに付けられたステッカーやアクセサリーなどコンピュータが認識できる何か特定の標識にもとづいて、その着用者を映像から除外する技術だ。

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