Yahoo!、Pipesをローンチ
Nik Cubrilovic
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一般ユーザーにとってのメリットがすぐに分からないようなサービスの重要性を説明するのは骨が折れる。今回Yahoo!が公開した「pipes」という妙な名前のサービスも例外ではない。この名前はUNIXでデータをアプリケーション間でやりとりする「パイプ」という仕組みから来ている。Yahooのpipesは、これと似て、ウェブサービス間でデータをやりとりする仕組みを提供する。基本的な機能としてはYahoo! pipesを使ってひとつ、または複数のソースからのデータをひとまとめにして、たとえばフィードのグループを作ることができる。
しかしYahoo! pipesは単なるデータの通路以上のもので、むしろさまざまな関数(pipesではモジュールと呼ばれている)が用意され、多様な機能を持つアプリケーションといっていい。モジュールにはユーザーの入力(さまざまな入力タイプがある)を促すプロンプト機能、カウンター、ループ、カット、ソート、マージなどデータを処理する多様な演算子、さらに文字列、データの処理関数が提供されている。こういった広汎な機能がすでに用意されているので、Yahoo! pipesは単なるアプリケーション間のデータ通路ではなく、ウェブブラウザを対象にしたシェルスクリプト環境に近い。pipesはビュジュアルな手続き的プログラミング言語のように機能する。処理結果として、RSS、SMSアラート、あるいはJASONで利用できるようなテキスト文字列が得られる。ユーザー入力、フィード、あるいは別のPipesの出力結果が入力として使える。
pipesの素晴らしいところは単純さだ。ユーザーはどんなインプットでも利用できる。プロンプトを使ってマニュアル入力させてもいいし、上で触れたように、別のモジュールをドラグ&ドロップで引っ張ってきて、pipesを使って接続してもいい。私はさまざまなフィードからTechCrunchを検索し、結果をひとまとめにしてソートするアプリケーションをほんの数分で作成できた。(ところで現在pipesという名前になっているが、このサービスの機能は「パイプ」に限られないので、この名称は考え直した方がよいのではないか?) 私はこのアプリケーションをここに登録・公開しており、いつでもこの機能を実行してさまざまなフォーマットで結果を受け取ることができる。既存のpipes(というより、アプリケーションだ!) をコピーしてテンプレートに利用し、pipesアプリケーションのライブラリを閲覧するなどもできる。
pipesがあらゆるフィードを入力として利用でき、処理のためにすでに多様な機能(関数)が用意されているため、pipesは非常に強力なサービスに仕上がっている。私は依然、Pipesを使ってできそうなことをあれこれ考えてわくわくさせられている。用語のいくつかはさらに明確化される必要があるし、メインページの紹介文も改善の余地がある。しかしそれはそれとして、このサービスはファンタスティックだ。こういったサービスがいつか登場してくるのは必然的だったろうが、Yahoo!のようなウェブの巨人からまず最初にリリースされたのはなんといっても良いことだ。pipesのデフォールトの入力ソースにGoogle Baseが含まれるという事実は、ウェブ世界では、デスクトップでは過去にも、おそらく将来でもあり得ないような高いレベルで相互運用性が配慮されていることを示すものといっていいだろう。
pipesについては、Anil Dash、Tim O’Reilly、Jeremey Zawodny などの記事も参照。

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