Googleは小さなパブリッシャーのウェブサイトに「Google-powered」の広告を載せさせることにかけては断トツトップ。交渉というものは存在せず、Googleがいくらといえば広告主はその通りにするだけ。収益分配についても小さなパブリッシャーには知らされない。自分のサイトにJavaScriptのコードを置いて、広告が表示されて、小切手が送られてくる、ただそれだけ。人によっては簡単なことだが、ほとんどの人はそもそもどうやってコードを埋め込んでいいかも知らないので、だいたいは誰かに頼んでそれっきりだ。
そういうわけで、Google AdSenseを使って何がしか稼いでいる小さな(とは限らない)ウェブサイトによる巨大な基盤ができあがった。さらにGoogleは「ペイ・パー・クリック(PPC)」テキスト広告市場にも(収益を見てのとおり)王手をかけていて、つまりは広告主にとっての競争はますます激しくなり、広告の「コスト・パー・クリック(CPC)」は上がり、パブリッシャーの収入の見込みは大きくなる、ただしGoogleの収益分配パーセントがYahoo!やMicrosoft、AdBriteと同じならの話だが。それにしても、Google AdSenceを使うパブリッシャー(の99%)にGoogleがいくら払っているかを誰も知らない、というのはちょっとした驚きだ。みんなはGoogleがちゃんと払ってくれると信じるしかない。実際にはGoogleが70%持っていって自分たちには30%しか入ってこなかったとしても。Googleはパブリッシャーに対して収益分配を公表していない。
Yahoo!はコンテキスト広告では出遅れたが今は土俵についている。ようやくYahoo Publisher Network (YPN)を出してきたが、未だにベータ。すぐにはアカウントをもらえなくて、待ちに入るだけだ。パブシッシャーはすでにGoogle AdSenseを使っているわけで、変える必要があるのか、ということ。加えて、パブリッシャーとしては、Googleのコードを外してYahooのコードを入れたりとコードに悩まされたくはないだろう。
Yahooが戦えるとしたら価格と透明性だ。パブリッシャーの取り分を大きくして、パーセントを公開するだけで乗り替えてくるパブリッシャーは多いだろう。が、全部ではない。GoogleのAdSenseのコードは数多くのウェブサイトに埋め込み済みで、Yahooに乗り替えるにはコストが高すぎる。
MyBlogLog登場
ところで、パブリッシャーの多くがMyBlogLogをいいと思い始めている。分散型のソーシャルネットワークのプラットフォームで、ブログ読者同志が知りあい、コミュニケーションを深められるというもの。パブリッシャー(ほとんとはブロガー)は、自分のサイトにMyBlogLogのコードを入れるようになった。ウィジェットのコードを入れてさえもらえれば、なかなか外されることはない。
こうしてMyBlogLogのウィジェットのコードが多くのサイトに置かれていることを利用して、Yahoo!はYPNのコードをそこに入せさせようと考えるに違いない。それとも、今のMyBlogLogウィジェットにYPNコードを統合してしまえばバブリッシャーは何もしなくても良い。都合のいいことにMyBlogLog(Yahoo)は、(MyBlogLogとAdSenseが両方置かれているウェブメージで)AdSense広告がクリックされた数、広告スペースの大きさ、クリックされたウェブページなどGoogle AdSenseのさまざまな情報をトラッキングしている。Yahoo!にはGoogle広告のCPCはわからないが、クリック・スルー・レート(CTR)はわかるので、CTRの高いパブリッシャーを狙い打ちしてYPNを売り込むことができる。
しかしバブリッシャーは結局はお金が欲しいわけで、このMyBlogLogウィジェットがあっても、YPNを採用させ、AdSenseの客を転向させるためには、YPNのオファーがこれまで以上の金額を保証するものでなければならないことになる。YahooにはGoogleほどの広告主がいないことを考えると、Googleの方がバブリッシャーに対してクリック当たりの支払いが多くなるであろうことはまず間違いない(しつこいようだが、収益分配の割合い次第)。
編集者より:この記事の著者はSteve Poland。Techquila Shots というブログでウェブ・スタートアップのアイディアをブレーンストーミング中。
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