ヤフー経営陣がマイクロソフトからの敵対的買収提案に先立つ昨年12月、取締役会議に報告した向こう3ヵ年の財務計画の詳細を記した発表用資料が本日(米国時間3/18)SECに申請登録された。このバラ色の予想は、ヤフーがマイクロソフトからより高い買収価格を引き出そうと目下奮闘中なことも勘案して咀嚼すべき内容だが、それでもこのプレゼンテーションはヤフーが具体的にどの分野に自社の強みがあると考えているか白日の下にさらしてれる。全部目を通したら下にオンライン投票があるので、ヤフー役員会がなすべきことは何か皆さんの一票を投じて欲しい。
ヤフーの将来収益予想値はトラフィック獲得費用(TAC)後-つまりヤフーの広告掲載先サイトに分配する分を差し引いた後の額で、2007年の$5.1B(51億ドル)から2010年には$8.8B(88億ドル)に増える見通し。
この間どのように73%の収益拡大を図るのか? 具体策の発表に使われたスライドは、SECのEDGARサイトかキーワード“Yahoo”で検索した結果で見つかる。
ヤフーは取締役会に対し、同社は今後ウォールストリートの予想を上回る業績を出し2009年と2010年には収益増加率が25%に加速、営業キャッシュフローは今年の$1.9B(19億ドル)から2010年には$3.7B(37億ドル)に増えると主張した。:
この予想を実現するには、ヤフーは営業キャッシュフローのマージンを33%から42%に増やさなくてはならない点に留意されたい。これは特に経済の先行きに不透明感が生じている今の状況を考えると、楽観的に過ぎる気がする。
予想を正当化するため、ヤフーでは検索、ディスプレイ広告、動画広告でクリックスルー率(CTR)が改善する点を勘定に含めている。
次のスライドは、同社戦略が過去2年間どう成果を挙げてきたかを図示したもの。オーディエンス構築およびオーディエンスの収益化、そのいずれかの種別のイニシアティブや提携・買収の動きを網羅している。(Yahoo BuzzとOpen Search、モバイルに重点が置かれてる点に注目。—ヤフーが取締役会に“成長の原動力”として報告したのは以上の分野だ。ことモバイルに関しては充分な裏づけがない印象もあるが、別のスライドではヤフーのOneSearchプロダクトを使った経験のある携帯購読利用者は6億人を超える、と明記されている)
ヤフーはディスプレイ広告事業に大きなビジネス機会を見い出しているようだ。トップ10の会社が市場の4分の1未満を依然コントロールしている分野だけに、広告レートが上がる余地は充分ある。:
同時にヤフーは検索当たりの収益(RPS=revenue per search)格差を縮める努力を続けていけると考えている。ヤフーの推定では2007年末現在のRPSはグーグルのRPSより60~70%低かった(差を縮めるまでには大分時間がかかりそう。クリックスルー率の比較はcomScoreの集計をご参考に)。:
ヤフーの全体戦略は結局、2つのポイントに集約される。:今よりさらに大きなオーディエンスを確保すること、そしてそのオーディエンスを広告主に売ることだ。:
最後に、ヤフーは未来への先行投資にも積極的だ。設備投資は2010年までに今の倍近い$1B(10億ドル)まで増やし、その70%は「技術革新と製造インフラ」に充てたい方針(と言っても選択肢が沢山あるわけではない。グーグルの2007年第4四半期の設備投資額$678M(6億7800万ドル)はヤフーの丸1年分より多かった)。:
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(翻訳:satomi)













