MicrosoftがバックアップするZenZuiが今朝(米国時間3/27)ローンチされた。これはモバイル機器からのウェブ閲覧をよりスムーズに行えるよう、ウィジェットを利用した新タイプのブラウザだ。このアプリでは、それぞれがウェブサイトを表示するウィジェットからなる6×6のグリッドが用意され、ユーザーはそのグリッドを自由に選択して、ズームインする。このウィジットは携帯用に表示を最適化されたウェブサイトで、必要に応じてユーザーがズームインすることができる。
プロモーションビデオ (上にエンベッドしてある)を見たところでは、ズームして同時に表示できるのは、1個から最大4個までのようだ。グリッド選択のための横移動とズーミングは(幸運なユーザーの場合)タッチスクリーンか、(そうでない大多数のわれわれの場合)キーパッドから入力する。このブラウザは現在のところWindows Mobile版だけだが、年内にJava 2MEとBREW版もサポートする予定。
ZenZuiのズーミングインタフェースはもともとMicrosoftのRedmond Research Labで開発されたもの。それが今回独立企業として展開されることとなった。同社はMicrosoft IP Venturesと提携しており、シリーズAラウンドで SeaPoint Venturesその他の投資家から$12M(1200万ドル)を調達している。またMicrosoftは同社の株の一部を保有している。
このサービスは全体として携帯ブラウザの起動ページ(deck placement)を増やす賢明な方法になっている。起動ページは携帯ブラウザのデフォールトに設定された一連のアプリケーションのことで、携帯電話でもっとも貴重なスペースである。携帯アプリケーションやサービスは、多くの場合、起動ページに掲載されることができるかどうかで成功と失敗が決まる。現在、起動ページへのアクセスは簡単ではない。というのはこの部分に何を載せるかは携帯キャリアのトップレベルでが決められており、多くの場合広告収入の分配とからんでいる。ZenZuiアプリケーションは、簡単に言えば、この起動ページを1個から36個(将来は1000個)にまで増やす試みだ。
もしZenZuiが現在の携帯キャリアのやり方―起動ページへの掲載に料金を取る―と同じことをするのでなかったら、たいへんけっこうだったのだが。つまりZenZuiというのは必ずしも携帯からウェブ閲覧する新しい方法というわけではなく、携帯でZenZuiというウェブサイトを閲覧する新しい方法、と考えたほうがよさそうだ。どのようにしてコンテンツをユーザーの携帯に流し込むか、マーケティング担当者や開発者向けの全体的な要約がこの表にうまくまとめてある。
現在ZenZuiに登録されている36個のサイトのコンテンツは、パートナーのZillow、Eventful、Kayak、OTOlabs、Avenue A、Razorfish、Traffic.comなどから提供されている。ビジネスモデルは「すでに充分確立した CPAとCPM (われわれはCPZと呼んでいる―Cost Per Zoomの略)を用いる」とのこと。サードパーティーの開発を助けるために、ZenZuiでは広告収入をウィジット開発者にも分配する。 ウィジェット開発者は広告なしのバージョンも選択することができる。この場合は非営利団体からのメッセージが表示される。
ZenZuiは正しい方向への一歩だと思う。携帯電話の表示領域のコントロールを携帯キャリヤから取り戻すことに成功している。が、やはり依然として不必要なコストがかかっている―つまり広告だ。デスクトップコンピューティングがどれほどオープン規格の恩恵をこうむっているか考えてみるにつけ、携帯電話のプラットフォームもオープン規格の方向へ向かうべきだというのがわれわれの信念だ。
ウィジェットプラットフォームの例としては他にBlupulse (おそらくこれも広告ベース)がある。オープン規格に近い携帯ウィジェットプラットフォームとしてはNokiaのWidsetとOperaがある。これのプラットフォームはどれも「ユーザーの携帯にどうやってインストールしてもらうか」という共通の大きなハードルに直面している。しかしデスクトップとの連携が密接になるにつれて、この障害も低くなっていくだろう。
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