Zolve―不動産業者のためのソーシャルネットワーク
by Erick Schonfeld on 2007年10月9日 append.gif この記事をBuzzurlにブックマークする

picture-194.png多くの起業家の例に漏れず、Brian Wilsonのテク系スタートアップもガレージで始まった。ただし、人と違うのはそのガレージがバグダッドの陸軍倉庫だったこと。そこでBrianが思い描き、そして作り上げたのがZolve、不動産業者が紹介者をやりとりするためのソーシャルネットワークだ。バグダッドに立ち上げたサイトは、自己資金によるもので、過去10ヵ月にわたってインドのエンジニアのチームがコーディングした。明朝(米国時間10/9)、各地のプローカーや不動産専門業者に向けてオープンする予定だ。

picture-195.pngWest Point大学出身のWilsonは、2006年1月イラクで軍務に就き、Colorado Springsで繁盛していた不動産ビジネスを畳まざるを得なかった。出発するまでは、LinkedInもFacebookも聞いたことがなかった。しかし、イラクでの余暇に、何とかビジネスを続けたいと目を光らせているうちにソーシャルネットワークを見つけだす。さらには、ZillowやRealty.com、Redfin、HomeGainなどの不動産ウェブサイトが注目を欲びているのも見てきた。Wilsonは元不動産プローカーとして、ウェブの出現で物件や価格の情報がアクセスしやすくなったために、自分たちの業界が曝されている崩壊の危機と戦う手段としてZolveに期待している。「これは、ブローカーが業界をほんの少し元に戻すための道だ」とWilsonは語る。「渡した情報をそのまま売ってもらうためにシリコンバレーに金を払う必要はない、ブローカーは自分で情報を持っているのだから」。

Wilsonが提唱するZolveの使い方はこうだ。全国のブローカー等の不動産業者(保険代理店、調査員など)は、Zolveにアカウントを作り、全国の同業者と連絡を取り合う。自分の「縄張り」をクリックすると、自分と2次以内の隔たりで繋がっているZolveメンバーがGoogle Mapに表示される。不動産業者間で紹介をしあうことがこのサイトのコンセプトの本質だ。ブローカーが別のブローカーに顧客を紹介すると25~30%の手数料が手に入る。これは、この業界では常に行われていることで、見込み顧客が最初のプローカーの得意領域以外の地域で家を探している時には、ことによく起きる。例えば、San Mateoのブローカーが、Denverのブローカーに客を紹介して、そこで物件を買うことになれば、紹介料として数千ドルが手に入る。

ブローカーは自分のプロフィールページでブログを書くことによって、不動産業者としての信用を確立することができる(Active Rainのようなことにならないことを祈る)。取引ごとにeBayと同じような評判スコアが付けられる。(ブローカー同士の採点の他に、家を買った人やその他の客も関わることができる)。このようにして紹介を自動化ができれば、不動産業者が互いに自分の市場に関する詳しい知識を引き出せることによって、Zillowの世界に対抗できるシステムを作れる、とWilsonは考えている。

扱う金額が大きいので、Zolveへの登録料として1年目に$395、2年目以降$995を取るのは難しくないとWilsonは考えている。ふつう、1回不動産を紹介すれば登録料の元がとれる計算だ。全米で不動産ブローカーは130万人いて、Wilsonはターゲットとなる上位4万人のリストを持っている。ベータにはすでに2200人が登録している。

いま、手数料を逃がさないために必死なブローカーたちなら、ためらうことなく登録料を払うかもしれない。

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