Zuckerberg面目を保つ。Beaconで謝罪
by Erick Schonfeld on 2007年12月6日

zuckerberg.pngFacebookのBeacon広告システムでの個人情報の大トラブルにまつわる謝罪要求にようやく答え、CEO Mark Zuckerberは、今朝(米国時間12/5)のブログ記事で、会社が犯した過ちの責任を認めた。

この機能の実現に当たって多くの過ちを犯しましたが、その後の対応で、さらに過ちを重ねてしまいました。このバージョンは本当に私たちの失敗であり、みなさんにお詫びいたします。すぐに対処すべきであったにもかかわらず、正しい解に致るまでに時間がかかりすぎました。私たちはこのたびの対応でよかったとは考えていません。もっとよい方法があったはずです。

facebook-privacy.pngZuckerbergは新しいプライバシー制御方法も発表し、FacebookのメンバーはBeaconから完全にオプトアウトできるようになった(これまではケースごと、サイトごとにオプトアウトする必要があった)。

正しい対応だと思う。BeaconのことでFacebookメンバーがプライバシー設定ページに殺倒することはまだないにしても、悪い評判が消えることはない。これでもまだ消えないかもしれないが、この問題にZuckerbergが正面から取り組んでいることだけは間違いない。彼はブログの中で、Beaconについての考えをこう述べている。

始めにBeaconを思いついたとき、私たちのゴールは、みんなが、サイトを越えた情報を友人と共有できる簡単なサービスを作ることでした。ウェブを見ていて目ざわりにならないよう軽い存在にする一方、どの情報を共有するかがはっきりわかるようにする必要がありました。私たちがBeaconに熱いものを感じたのは、みんなが共有したいもののほとんどが、Facebookにはない情報だろうと考えたからです。そして、うまくバランスを取ることができれば、Beaconを使いみんなが簡単に秩序あるやり方で、友だちともっと情報を共有できるだろうと考えました。

しかし、バランスを取るのに失敗してしまいました。初めは、メンバーが何もしなくても使えるように存在感のないものにしようとました。このわれわれが最初にとったオプトインではなくオプトアウトする方式の問題は、共有したくない、ということを宣言し忘れると、Beaconによってそれが友人と共有されてしまうことでした。

今回の発言は、Zuckerbergが公の場で自らを鞭打つべきであると、広報担当者や出資者から言われて書いだけ、という部分もあるかもしれない。なにしろ、BeaconとFacebookのソーシャル広告戦略について発表した記者会見で、Beaconのためにメンバーが去っていくのではないかと質問されたときのZuckerbergの態度はまるで違っていた。「Facebookは広告で成り立っているサービスです」と、はっきり言ったのを私はその場で聞いていた。Zuckerbergのトーンは明らかに「Facebookのメンバーはタダですごいサービスを受けているのだから、Facebookが何を広告しようと文句を言う権利はない」というものだった。しかしそれは囲い込み的発想というものだ。

おそらくZuckerbergは、顧客をウェブ上で無差別に追いかけることは許されない、ということにようやく気付き始めたのだろう。そんなことは誰にも許されていない。他のウェブサイトや広告主にも言っておきたい。次は自分の番かもしれないということを。Facebookが叩かれるのは、大きくて、目立っていて、限界に挑戦しているから。しかし、それはFacebookだけではない。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi)

  • http://jp.techcrunch.com/archives/google-poaching-beacon-partners-for-universal-activity-stream/ TechCrunch Japanese アーカイブ » Google、「ユニバーサルアクティビティストリーム」でBeaconパートナー引き抜き

    [...] Facebookが失敗したものをGoogleならうまくやれるのか。Googleはソーシャルネットワークアプリケーション用の自前のプラットフォーム、OpenSocialでFacebookを追いかけている(まだ先は長い)。こんどは、Facebookの物議をかもしたBeaconプログラムの一部をOpenSocialに組み入れようとしているらしいという。当初のやり方で巻き起こったプライバシー問題のために、FacebookのCEO Mark Zuckerbergが謝罪するはめになったあれだ。Epicurious、Yelp、ChaseなどBeaconのパートナーになった他のウェブサイトでは、やってきたFacebookメンバーがある決められた行動をとると、その情報をFacebookに送り込み、メンバーのニュースフィードの一部として友人から見えるようになる。どんなメッセージになるかといえば、例えば、「MaryがEpicurous.comでレモンパイのレシピに評価をつけた」とか「SamがYelpでPalace Hotelのレビューを書いた」とか「DannyがChaseでクレジットカードを申し込んだ」など。しかし、プライバシーポリスの反対運動にあい、それ以来Facebookはメンバーがオプトアウトしやすいように変更した。こうした議論があるなかで、すこしでもBeaconライクなものにGoogleが近づこうとするとは誰も思わないだろう。しかし、この件に詳しい筋によると、GoogleはFacebook Beaconのパートナーの少なくとも1社、おそらくもっと多くと接触して、Googleが「ユニバーサルアクティビティーストリーム」と呼ぶこのOpenSocialでの取り組みの支援者を集めようとしているという。この「ユニバーサルアクティビティーストリーム」は、ユーザーがオンライン上で行ったあらゆる行為を「FacebookのBeaconと同じく」取りまとめてテキストにしたものを、GoogleやMySpaceやBeboなどのOpenSocialパートナーサイトからパーソナルアクティビティのフィードとして送り出そうというもの。Googleでいえば、こうしたフィードはGmailやiGoogle、Google Readerなどに表示されることになる。ユニバーサルアクティビティストリームは来年の2月か3月にローンチする予定。以上の話はどれもまだかなり初期段階にあるので、Googleがユニバーサルアクティビティストリームの公開をやめる、という可能性もある。Beaconパートナーとの接触をはじめたばかり、というところだろう。YelpのCEOでBeaconパートナーのJeremy Stopplemanはこう語っている、「Googleからはこの件について何も聞いていない。Beaconでの騒ぎのほとんどは、オプトインかオプトアウトかという部分なので、Googleはみんなが安心するようにもっと安全な方法をとるだろう」。別のBeaconパートナーで、やはりGoogleからの接触はないというある人によると「この話は人づてには聞いた。そりゃあGoogleがやらない手はないでしょう」。Googleからのコメントはない。Googleにとって「アクティビティストリーム」はいつでも計画に含まれていた。じっさい、デベロッパーは同じような「アクティビティストリーム」を今でも自分のアプリケーション用に作ることもできる。OpenSocialの開始以来、ドキュメント(こちらで読める)には必ず、デベロッパーが選んだホスト上でのユーザー行動をレポートするアクティビティストリーム、のサポートについて書かれている。このストリームは、OpenSocialのアクティブストリームAPIに基づいて作られたウイジェットを通じて利用できる。しかしながら現在Googleは、こうしたストリームは本来営利目的のものではないとしている。メッセージというものは、自分のアプリケーションやサービスのユーザーがとった行動に関するものであるべきだ。ユーザーが実際に行った行為に基づかない広告などのメッセージは公開するべきではない。Googleでは、広告を送ったりフィードを乱用するクライアントを見つけたら、そのクライアントからのアクティビティサービスへの書き込みをブロックするつもりだ。新しい取り組みでは、アクティビティストリームの機能が拡張されてBeaconと似たものになるかもしれない。ただし、Googleが[広告禁止の]ルールを変えるつもりなのか、非商用メッセージを使うBeaconパートナーとだけ接触しているのかはわからない。Beaconの場合でも、パートナーサイトが共有するのは、そこのサイトで「ユーザーがとった行動」だけだ。わかりにくいのは、行動自体に商用価値がある場合だ。私のレストランやホテルの評価を共有することは、一種の宣伝ではないのか。それとも、単に役に立つおススメだろうか。ウェブでの個人のソーシャル行動を集めて、フィードで共有するという発想は、必ずしも広告に結びついているわけではない。Googleが出資して実験的に支援しているCarnegie Mellon大学のSocialstreamプロジェクトがその一例だ。ウェブでの自分のソーシャル行動を友人や知人と共有できることには意味がある。企業が問題を起こすのは、こうしたソーシャルな交流に、まずいやり方でマーケターを相乗りさせてしまったときだ。Googleには、FacebookのBeacon騒動を見て学習したことを重く受け止めてくれていることを願いたい。同じような反発を避けたいのであれば、Googleではプログラムをオプトアウトではなくオプトイン方式にする必要がある(Beaconは未だにオプトアウト)。スタート時は完全に非商用にすることも考えるべきだろう。パートナーサイトは、当時者から暗黙の了解が得られるようになるまでは、「いかなる」情報もGoogleサーバーに送るべきではない。そして消費者には、共有したい情報としたくない情報をサイトごとに細かく制御できるようにするべきだ。しかし、このユニバーサルアクティビティストリームが、私のBeboのフィードやGmailに流れてきて、そのテキストがAdSense広告になるとしたら…タチが悪すぎる。(同僚のNick Gonzalezには、この記事のために重要な情報を提供してもらった)。[原文へ](翻訳:Nob Takahashi) Facebook Google [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/amazons-latest-product-launch-is-a-couple-of-facebook-apps/ TechCrunch Japanese アーカイブ » Amazonの最新製品はFacebook用アプリ

    [...] もうひとつのAmazon GrapevineはAmazonでの行動に基づいて活動の流れを作る。Amazonで「ほしい物リスト」を更新したり、レビューを書いたり、商品を評価したりするたびに、それが友だちのFacebookのニュースフィードに表示される。これはFacebookのBeaconプログラムとほとんど同じに聞こえるが、AmazonはBeaconには入っていない(Beaconはプライバシーの問題を多く経験した)。そして、Amazon Grapevineは完全にオプトインだ。Facebookのメンバーであるというだけで行動が自動的に表示されることは一切ない。その上、何を買ったかも表示されない。ただ、それがオプションでないのが残念だ。買ったものからその人がどんな人かがわかるのだから。 [...]