Jon Evans

Jon Evansの最新記事

  • C/C++に死を

    C/C++に死を

    プログラミング言語Cはおぞましい。いや、素晴らしくもある、もちろん。私たちの住む世界の大部分はCの上に作られている。そしてほとんどのコンピュータープログラミングの基礎をなしている、歴史的にも、実質的にも。Xavier Nielの革新的な “42” スクールのカリキュラムが、学生に標準Cライブラリー関数を一から書き直させることから始まるのはそれが理由だ。しかしCは、C自身が作り上げ… 続きを読む

  • ドローンは、徐々に、そして突然にやってくる

    ドローンは、徐々に、そして突然にやってくる

    ドローンの話題はもはやニュースとは感じられなくなってきたのではないだろうか。少なくとも注目の対象が目まぐるしく変わるこのシリコンバレーでは。軍部は何十年も前から使ってきた。(消費者向け)ドローン業界の誰もが認めるトップメーカーであるDJIは、2006年に設立された。われわれITジャーナリストはドローンについて話さずにいられないが、現実にはまだおもちゃであり好奇心の対象にすぎない。いったいこの騒ぎは… 続きを読む

  • JIRAに死を

    JIRAに死を

    Atlassianのバグトラッカー/機能プランナーJIRAは、今や至るところで使われているし、ぼくも長年、ソフトウェアビジネスの重要な目的に奉仕する製品、と考えていた。重要な目的とは、プロジェクトチームが共通の敵を見つけて共同で立ち向かうことだ。でも、そうではなかった。JIRAの設計は基本的に、良質なソフトウェア開発とは正反対のもので、単純なバグトラッキングぐらいにしか使えない。では、もっと良いや… 続きを読む

  • 「経験」の価値など無に等しいのかもしれない

    「経験」の価値など無に等しいのかもしれない

    本稿を読んでいるあなたはソフトウェア技術者だろうか。そして、もしかして10年以上の経験をお持ちだったりするだろうか。もしそうであるのなら「ご愁傷さま」とお伝えすべきなのかもしれない。業務の中で培ってきた知識は、すでに古臭いものになってしまっている可能性が高い。それでありながら、昔覚えた知識に固執しているかもしれない。 続きを読む

  • ソフトウェアにバグがあるのは仕方のないことなのか?

    ソフトウェアにバグがあるのは仕方のないことなのか?

    何もかもがひどいものだ。ほとんどのソフトウェアは、たとえそれがクリティカルなシステムソフトウェアだとしても、まるでダクトテープとプチプチとヘアピンで梱包されたスイスチーズの如く安全性の低いものだ。例えば先週の怖ろしくも興味深い投稿記事「How to Crash Systemd in One Tweet」(Systemdを簡単にクラッシュさせる方法)を見てみると良い。しかしそれはsystemdだけの問題ではなく… 続きを読む

  • 人類の運命を握る、太陽と太陽の戦い

    人類の運命を握る、太陽と太陽の戦い

    週の大半をたまたまアブダビで過ごしていた私は、今週、今月、今年、いやこの10年で最も重要なニュースに都合よく遭遇した。そう、アメリカの選挙以上。待ち望まれる機械学習の進歩以上。Elon Muskの宇宙旅行と電気自動車のワンツーパンチ以上 ― だが、それに関係している。 続きを読む

  • スタートアップでもソフトウェアの品質が優先か?

    スタートアップでもソフトウェアの品質が優先か?

    今週私はSusa VenturesのLeo Polovetsによる「 Why Startup Technical Diligence Is A Waste Of Time.(なぜスタートアップの技術的勤勉さは時間の無駄なのか) 」という挑発的なタイトルの魅力的な記事と出会った。この記事をあなたも読むべきだが、その中心となる主張は単純である:「SaaSツールやAPI、そしてクラウド基盤が充実している現在の世界では…技術リソ… 続きを読む

  • 「べき乗則」が支配する、二極化した世界

    「べき乗則」が支配する、二極化した世界

    われわれは大きく二極化した時代にいる。政治では、世界中の国々で左と極右が共に数を増やし、主流の支配層から年々大きく離れている。経済では、富裕層が貧困層から離れ続け、富が富を生んでいく。そしてテクノロジー界は、もちろん、益々「勝者総取り」の世界になりつつある。 続きを読む

  • Lytro Illum Camera | Hands On

    755メガピクセル可変焦点のLytro Cinemaカメラは映画撮影からグリーンスクリーンを追放する

    Lytroの高機能で巨大な可変焦点カメラは映画やテレビ番組の撮影からグリーンスクリーンを無用のものとするかもしれない。 Lytroのライトフィールド・テクノロジーは実にエレガントなイノベーションであり、将来はわれわれが日常用いるカメラにも採用されるだろう。このテクノロジーは光に含まれる情報を余さず利用することにより、異なる距離にある対象物を分離して三次元のグリッドとして記録することができる。自由にナ… 続きを読む

  • Facebookのコメントシステムが一貫してひどい理由

    Facebookのコメントシステムが一貫してひどい理由

    ここ何ヶ月もの間、Facebookのコメント欄は、あからさまで、腹立たしい「私は自宅で働いていい給料をもらってます」スパムにまみれている。どこのメールサービスでもフィルターできるのに、なぜFacebookは? 最先端AI研究と巨大なスケーラブルサービスと、世界で最も優秀なソフトウェア開発者の聖地で? いや、このスパムは彼らの能力を越えているのだ。 続きを読む

  • ビットコインがブロックチェーンより重要な理由

    ビットコインがブロックチェーンより重要な理由

    今世紀、最も画期的な決済が行われたのは2010年5月22日だった。ウォール街、ロンドンの金融街とも関係ない、フロリダ州ジャクソンヴィルでのことだ。保証された負債契約もクレジット・デフォルト・スワップもなかった。ピザ店Papa John’sの2枚のピザと引き換えに現在の価値で400万米ドルを超える支払いがなされた。 続きを読む

  • 自分より自分のことをFacebookが知るようになる未来

    自分より自分のことをFacebookが知るようになる未来

    Facebookにログインして、ニュースフィードの投稿をクリックしたり、写真を「いいね!」したり、Messengerで誰かにメッセージを送ったりする度に、銀河のように広大なユーザー自身とユーザーの行動についてのデータ群に小粒のデータを加えている。それぞれのデータは、何億人といるユーザーの宇宙規模の情報の中ではとても小さく、意味をさほど持たない。 人類の情報、興味関心、活動に関して最も広範で深く包括的… 続きを読む

  • シンギュラリティに反論する: それはテクノロジの議論の仮装をした宗教だ

    シンギュラリティに反論する: それはテクノロジの議論の仮装をした宗教だ

    Ray Kurzweilのシンギュラリティ(Singularity)の予言にはすごく違和感を感じたので、以前はそれを批判する記事を本誌のために書こうとしたこともある。シンギュラリティを主張する理論は、テクノロジはその 指数関数的な進歩によって、数十年後には想像を絶するほどの高能力に達し、それによって人間とその知覚・感覚、さらに現実が抜本的に変わる、と言う。それは別名、ナードの携挙(Rapture of… 続きを読む

  • Appleは変わるべきだ

    Appleは変わるべきだ

    Appleには敬服すべき点があまりにも多い。彼らは最高の美しい製品を作る。その驚きの復活劇は、企業史の中でも類を見ない。スティーブ・ジョブズは、テクノロジー業界における現代の守護聖人のような存在になった。Tim Cookは、公正に、大いに尊敬されている。 続きを読む

  • ソフトウェア会社は、セキュリティー違反の法的責任を負うべきか

    ソフトウェア会社は、セキュリティー違反の法的責任を負うべきか

    どんなソフトウェアにもバグやセキュリティーホールがあることは自明の理だ。一方、ライセンス契約は相も変わらず、そうした欠陥によって生じた損害や損失からソフトウェアベンダーを保護している。しかし、驚いたことに、Black Hatのファウンダーとあるキーノート講演者は、ソフトウェアの製品責任は、政府による義務化を前提として、不可避あると主張している。もしそれが正しければ、業界に激震が走る。 続きを読む

  • 開発者を束ねるマネージャーの仕事の内実

    開発者を束ねるマネージャーの仕事の内実

    私はソフトウェアエンジニア、執筆家、ジャーナリストであり、マネージャーも務めている。今ままで一番複雑な仕事は、開発者のマネージャーを務めることだった。(最も困難なのではなく、最も複雑な仕事だ。)私はその専門家ではないし、素晴らしいマネージャーを装うつもりもない。しかし、より良いマネージャーになろうとする中で数多くの失敗を繰り返してきたことは事実だ。それらの失敗から学んだことを共有したいと思う。 続きを読む

  • Bitcoinのブロックサイズ問題、新星とマイニングを巡る攻防

    Bitcoinのブロックサイズ問題、新星とマイニングを巡る攻防

    Bitcoinは今重要な分岐点にいる。世界規模で重要な存在として持ち上がろうとしているのと同時、存在そのものを脅かす重要な危機に直面している。どの問題を指しているかって?分からないのか。いつも通り、全ての問題が一気に噴出しようとしている。私もこれが冗談であって欲しいと思っている。 Bitcoinを為替相場だけで判断する愚か者は、2015年内の相場は225USドル前後を行き来し、非常に安定した期間に入… 続きを読む

  • このところPaaSはどうなっちゃったのか?新たな盛り返しはあるか?

    このところPaaSはどうなっちゃったのか?新たな盛り返しはあるか?

    2009年にGoogle App Engineに出会ったときは、一目惚れした。その約束はこうだった: 誰もがどこにいても24/7可利用なWebアプリケーションを、サーバの構成やデータベースのセットアップ、OSのバージョニング、セキュリティのパッチ、ロードバランシング、スケーリングなどをいっさい気にすることなく作れる。なんとそれは、スケーリングの自動化という約束だった。デベロッパはコードを書くだけで、あと… 続きを読む

  • ポルノとセックスは別物。インターネットはもっと「セックス」を許容すべきだ

    ポルノとセックスは別物。インターネットはもっと「セックス」を許容すべきだ

    「Meerkatの特殊機能を最大限活用しているのは、おそらくアマチュア・ポルノ写真家である」、とThe Economistは冷やかに観察してMeerkat対Periscopeの戦いの分析を終えた。「ポルノには新たなビデオテクノロジーを促進してきた長い歴史がある」。たしかに。ポルノは常にテクノロジーの先端にいる。しかし、セックスはどうか。 続きを読む

  • どうした、Google?

    どうした、Google?

    Googleよ、どうした?Androidの売上は落ちている。Chromeは肥大化した大食らいになった。アナリストは君たちのことを新たなMicrosoft、いやもっとひどく、新たなYahoo!とまで呼んでいる。そして何にもまして、あなたは我々の信頼を裏切った。今までGoogleは特別な存在だった。少なくともそう信じていた。しかし、今は日々ただの巨大企業になりつつある。 続きを読む