Vivek Wadhwa

Vivek Wadhwaの最新記事

  • プラットフォームを持つ企業こそが、シリコンバレーで最も影響力をもつ

    プラットフォームを持つ企業こそが、シリコンバレーで最も影響力をもつ

    シリコンバレーの企業が学び、ビジネスに戦略的アドバンテージを与える数多くの教訓の一つとは、単なる製品やビジネスモデルを超えた思考だ。そしてそれがプラットフォームを創り出す。 歴史上もっとも早いスピードで成長し、破壊的な力をもつ企業のGoogle、Amazon、Uber、AirBnb、eBayなどの企業は、製品を売ることではなく、プラットフォームを構築することにフォーカスしている。 続きを読む

  • Bitcoinの約束は無に帰したのか?

    Bitcoinの約束は無に帰したのか?

    ついこないだまで、ベンチャーキャピタリストたちは、Bitcoinが世界の通貨システムを変え、政府が貨幣取引を監督することはできなくなる、と語っていた。しかし今や、この暗号通貨は、生き残るために頑張っているようだ。 新しい現実が、1月14日に明らかになった。その日、影響力の大きいBitcoinデベロッパMike Hearnが、この暗号通貨は失敗である、と宣言し、自分のBitcoinの全量を売却したことを明かした。そのニュースのあった日一日でBitcoinの価格は10%下がり、それによりお金を失った人にとっては、悲しい結果となった。 続きを読む

  • 新・情報時代

    新・情報時代

    最近、LinkedInのファウンダー、Reid Hoffmanがこう言っていた。「もしWeb 1.0が、検索とデータ収集とある程度の対話を可能にし、Web 2.0が真のアイデンティティーと真の人間関係を持ち込んだとすれば、Web 3.0では、真のアイデンティティーが大量のデータを生成するようになるだろう。」 Reidにはビジョンを持つ人物であり、たしかに彼の理解は正しい。しかし、Reidが論じているところの情報は氷山の一角にすぎない。すでにわれわれは、その何千倍ものデータを集めている。その成長は指数的であり、イノベーションの機会はシリコンバレー… 続きを読む

  • GoogleはこうしてMicrosoftを奇襲し話題を変えた

    GoogleはこうしてMicrosoftを奇襲し話題を変えた

    最近私は、ウェブを巨大なゴミ捨て場と化しているスパム業者およびコンテンツファーム対、利益かユーザー満足度かの選択を迫られている検索業者との間で激化しつある壮大な戦いについて、いくつか記事を書いた。これは深刻な問題だ。コンテンツファームは、その殆どが低レベルの記事を、毎日大量にたれ流してウェブの「知的レベルを下げ」、Googleはそれらの記事で儲けていると言う。どの登場人物もわれわれのサイフから何十億ドルという金をかき集めている。 今週私は、GoogleとMicrosoftそしてBlekkoによるパネルディスカッションを進行する機会を得た… 続きを読む

  • 今、新しい(そしてより良い)「Google」が望まれる理由

    今、新しい(そしてより良い)「Google」が望まれる理由

    今学期、UCバークレーのSchool of Informationの学生たちが、企業創立者たちの観点からするVCのあり方についての研究を行った。詳細な調査を予定して、ベンチャーデータベースから500社をランダムに抽出して、創業者へのコンタクトを試みた。Reid Hoffmanの好意のおかげで、LinkedInへのプレミアムアクセスを利用することができ、おかげで多くの情報を迅速に収集することができた。但し、創業者の中にはLinkedInのアカウントを持っておらず、またLinkedInの「inmail」に返事をくれない人もいた。それで学生にはG… 続きを読む

  • 私がQuoraブームを信じない理由

    私がQuoraブームを信じない理由

    初めに宣言しておこう。私はこの記事を大学教授あるいは研究者としての立場で書いていない。私はソーシャルネットワーキングの専門家であると主張するつもりはない。そして、私が間違っていることを証明してくれるのは歓迎である ― 私にはQuoraの成功や失敗に関わる既得権利はない。そして、シリコンバレーの無限の英知を否定する意見をツイートした結果既に浴びせられている砲火を踏まえると、この記事がシリコンバレーで多くの人の怒りを買うことはわかっている ― 私がiPadを売ってしまった理由を書いた時と同じように。それでも私は、Quoraが「支配」すること、Fa… 続きを読む

  • わかったつもりになっていませんか:「ビジネスモデル」とはなんだろう?

    わかったつもりになっていませんか:「ビジネスモデル」とはなんだろう?

    テック業界にいる人なら、誰もが「ビジネスモデル」という言葉を口にする。しかしそうした人々からランダムに対象を選んで質問をしてみれば、「ビジネスモデル」という言葉を真に理解している人がほとんどいないことに気付くことだろう。たとえばカリフォルニア大学バークレー校で質問をしてみた。ほとんど全員の手が上がり、MBA学生のBlake Brundidgeの回答はなかなか面白いものではあった。しかしほとんどの学生が適切な回答をすることができなかった。唯一の例外は私のiSchoolに参加しているスタンフォードのLionel Vitalだった。 「ビジネスモ… 続きを読む

  • 中国の起業家、成功への道のり

    中国の起業家、成功への道のり

    ようやくBob Comptonと私で意見の一致するものが見つかった。 このワシントンDC拠点のベンチャーキャピタリストが挑発的なドキュメンタリー、2 Million Minutes[200万分]を制作した。これは6人の学生 ― 米国、インド、中国からそれぞれ2人ずつ ― を彼らが高校3年の時に追跡したものだ。そこにはインドと中国の学生たちが数学と科学の勉強に精を出し、アメリカの学生がビデオゲームで遊んでいるところが映し出されている。Bobは、やがてアメリカはインド人と中国人に仕事を奪われるだろう、なぜなら彼らの方が良い教育を受けているからという結論を… 続きを読む

  • 日本へ:経済を立て直すには失敗した起業家を尊重せよ

    日本へ:経済を立て直すには失敗した起業家を尊重せよ

    私は日本の沖縄を訪れ、世界のイノベーションのエキスパートたちと会った後、シリコンバレーで最大の長所はその多様性ではないという結論に達した。それは、失敗を受け入れ、かつ賛美しているという事実である。多くの国々と同じく、日本はシリコンバレーを真似ようと試みてきた。派手なテクノパークを作り、研究開発に助成金を出し、新しく立派な研究専門大学まで設立した。しかし、テク系スタートアップは殆どなく、イノベーションも殆どない。日本の経済は停滞している。 この停滞には理由がある。 どこの国でも、イノベーションと経済成長はスタートアップから始まる。しかし、多… 続きを読む

  • 学生諸君:たぶん君たちはマーク・ザッカーバーグではない。だから学業を続けなさい

    学生諸君:たぶん君たちはマーク・ザッカーバーグではない。だから学業を続けなさい

    退屈な講義の代わりに、先週私のUCバークレーの学生たちは、かなりいい思いをした。TechCrunchファウンダー、Mike Arringtonとのライブ討論だ。以前私はMikeのことを、Oprah WinfreyとHowerd Sternを足して2で割ったような人物、と評したことがある。だからちょっとした論争を覚悟していた。しかし結果的に彼は大きな火を付け、私は教育とキャリアについて学生たちから質問の集中砲火を欲びることになった。質問はバークレーからだけではなかった。議論の様子がTechCrunchに掲載されると、デューク大学の学生たちから… 続きを読む

  • 「知」と「教育」を巡る世界規模の競争について考える

    「知」と「教育」を巡る世界規模の競争について考える

    先日、エコノミスト誌が行ったサミットに参加した。サミットの名前は「The Ideas Economy: Human Potential – When the world grows up」(仮題:世界経済の現在:世界成長に向けた人間の可能性)というものだ。このサミットに参加して、人間の持つ可能性というものを少しも活用できていないのだという思いを強くした。また、現代は世界中の才能を活かすことのできるユニークな時代なのだということもわかった。とくにシリコンバレーはアイデアこそが貨幣として機能しており、これがまたイノベーションと経済的成功への鍵とな… 続きを読む

  • ハイテク業界のマネージャーには、管理者教育が必要だ

    ハイテク業界のマネージャーには、管理者教育が必要だ

    かつて私がプログラマーからプロジェクトマネージャーになろうとしていた頃、勤め先のXerox Corporationは、私をバージニア州リースバーグにある巨大な教育訓練センターに送り込んだ。そこでは2週間に渡って、私の新しい任務で必要とされるスキルを教えられた。プロジェクト管理、動機付け、雇用規則の遵守、進捗レポートやプレゼン資料の書き方などだ。さらに会社は、ニューヨーク大学の夜間に通ってMBAを取得するよう勧めた。しかもたくさんの休暇をくれ、学費も払ってくれた。 インターネット時代のハイテク企業は、さまざまな特典を従業員に与えている。しか… 続きを読む

  • 経済と雇用を活性化させるのは既存の大企業ではない―それはスタートアップだ

    経済と雇用を活性化させるのは既存の大企業ではない―それはスタートアップだ

    ソフトウェア特許について私が書いた前回と前々回の記事は議論を巻き起こすだろうとは思っていた。しかしこうもはっきり賛否が分かれたのにはいささか驚かされた。起業家は「ソフトウェア特許はイノベーションを妨げるので廃止すべきだ」という私の意見に圧倒的に賛成だった。しかしMicrosoft、IBM、Googleといった大企業の幹部はこの意見に大いに腹を立てたようだ。大企業の幹部たちは「ソフトウェア特許が廃止されると自分たちの事業のイノベーションに差し支える。それは経済成長を妨げる」と主張した。彼らは自分たちのような大企業が大部分のイノベーション… 続きを読む

  • ソフトウェアのパテント(特許)を廃止すべき理由

    ソフトウェアのパテント(特許)を廃止すべき理由

    技術者だったころ、複数の人と一緒に、ソフトウェアのパテントを4つ出願したことがある。1件につき会社が払った費用は15000ドル、当時としては大金だ。特許の出願で会社が有利になるとは、まったく思えなかった。競争者たちの脳みそが仮に私の半分ぐらいしかなくても、私の特許の中身を知ってそれをもっと良いものにすることはできる。でも、資金調達のためには、それが必要だった。わが社にはすごい知財があるぞ、と見せつけないかぎり、VCたちはわれわれと口をきいてもくれないだろう。おかげで資金は調達できたし、会社の受け付けに飾ったパテント取得の銘板はりっぱに… 続きを読む

  • パテントフリーゾーンに潜むチャンス

    パテントフリーゾーンに潜むチャンス

    中国は今年中に、日本を抜いて経済における世界第2位になるかもしれない。すぐ後にはインドが迫り、ブラジル、ロシアなどの国々も大きくは離されていない。これは起業家にとって何を意味しているのだろうか。つまり米国外に膨大な機会が増え続けている。しかし、殆どの人が新興国におけるもう一つの利点に気付いていない。先進経済で作られた実証済みの知的財産を、タダで活用できるのだ。米国、ヨーロッパ以外の殆どの国々はパテントフリーゾーンである ― 企業が特許を申請する際、自社製品の市場がないと考えて申請しない国々のことだ。その結果その知的財産は、これらの国で使い… 続きを読む

  • 私がiPadを売ってしまった理由

    私がiPadを売ってしまった理由

    【抄訳】 *Photo credit ZDNet photo gallery そう、ぼくは正真正銘のAppleファンボーイだ: Steve Jobsが1985年以降作ったものは、すべて買ってる。最初はもちろん初代のMacintosh、Apple TVも持ってるし、iPodは数台、Macbook Pro、Macbook Air、iMac、iPhoneを2つ、iPadも2つ(一つはもらい物)。Windowsの上でMicrosoft Outlookを使う必要があるので、そんなときはMacの上で仮想マシンを動かす。でも、この根っからのファンボーイが、今やiPadをC… 続きを読む

  • 起業家諸君:君たちはスティーブ・ジョブズではない、だから跳ぶ前に見よ

    起業家諸君:君たちはスティーブ・ジョブズではない、だから跳ぶ前に見よ

    Steve Jobsが、Appleユーザーにどんなタイプの製品が欲しいか聞いたり、彼らが何を必要としているかを気にしたことがあるとは思えない。Jobsは、音楽が聞けてウェブを見られる携帯電話を作れば、欲求と必要の両方を満たせると信じていた。彼は正しかった。iPhoneは業界を変え、ミニ・テクノロジー革命を起こした。 私の知っている起業家の殆どが、Jobsのようになれるつもりでいる。顧客が何を欲し何を必要としているかを ― 顧客以上に ― 知っていると思っている。あるいは映画のフィールド・オブ・ドリームスのように、「作れば、みんなついてくる」と信じ… 続きを読む

  • 起業の目的は出口だけなのか?

    起業の目的は出口だけなのか?

    David ParkとEric BahnがBeat The GMATと呼ばれるスタートアップは、それまで2人が企業の世界で得た金額よりも多く稼ぎ出している。事業収益は1セント残らず彼らの銀行口座に直接入る。自分自身がボスであることを喜び、営業、マーケティング、カスタマーサポート、コンピュータープログラミング、グラフィックデサインのエキスパートになり、学生がビジネススクールに行くのを助けて気分を良くし、自分たちの時間を何かを議論するためではなく何かをするために費やせる ― なぜなら誰に答える必要もないから ― ことに感謝している。どうして会社を売って、… 続きを読む

  • スタートアップ諸君:貧乏力をあなどるな。金が無いことを喜ぶべし

    スタートアップ諸君:貧乏力をあなどるな。金が無いことを喜ぶべし

    ベンチャーキャピタリスト(VC)から何百万ドルもの資金を調達することは、未だに起業家の夢だ。起業家たちは、自分の口座に膨大な現金があれば、より良い製品を作り、それをマーケティングし、たくさん売って収益をかき集め、ついには上場できると信じている。しかし、それ以上に金は元凶でもある。企業がギリギリの予算で動いている時の方が、資金が裕福な時よりもはるかによい成積をあげる。私の経験によれば、金は持ちすぎると必ず悪い癖がでる。 第一に、CEOは出資者たちから、経営陣を強化して「大人」による監視を導入するよう圧力をかけられる。これは計画通りに行くと… 続きを読む

  • 女性に対する社会問題の改善はママとパパから

    女性に対する社会問題の改善はママとパパから

    私は反論されることにはかなり慣れている。私が学術研究で探究してきたテーマを考えれば驚くにあたらない。しかし、本当に驚いたのは、私が女性起業家の欠乏に関してTechCrunchとBusinessWeekコラムに書いた2本の記事が引き起こしたと思われる大論争だ。最近私が講演に出かけると、必ず女性たちが歩み寄ってきて、私がこの問題を世間に知らしめて彼女らに勇気を与えたことを感謝される。New York Timesは大きな特集記事で私の意見を紹介した。そして、何人かのVCの友人たちからは「明言した勇気」を讃えるメールが送られてきた。反面、一部のV… 続きを読む