
AdobeのFlashは言うまでもなくこれまで長年、Webにとって不可欠だった。でもそれはいまだに、検索エンジンと複雑性の2点で大きな弱点を抱えている。AdobeなどがFlashを使ったWebサイトをGoogleフレンドリにしようと腐心してきたが、通常のHTMLのページのようにクローラの対象になるまでには至っていない。FluidHTML通称”Fhtml”は、Flashのような機能と使いやすいHTML言語との融合を目指す新しいサーバサイド*のマークアップ言語だ。〔*: 標準のHTML言語の大部分は要素の表示のための描画処理をブラウザ==クライアントサイドが行う。〕
もちろん、新しいWebのスタンダードになることを目指す開発は、簡単ではない。しかしFhtmlを支える人たちは、Flashを使ってHTMLにはできない視覚効果を作り出すWebサイトは何百万もあるのだから、やってみる価値はあると信じている。Fhtmlの挑戦相手はFlashのほかにSilverlightや、Adobeのもう一つのフレームワークFlexがある。しかしFhtmlは、FlashやSilverlightよりもシンプルであるだけでなく、Flexより強力だと主張している。

プラットホームの名前としてはFlexよりもFlashがいいと悟ったAdobeは、Flash関連のあらゆるもの(Flash Player, Adobe AIR, Flex開発ツール, Flashメディアサーバなど)をFlash Platformと呼んでいる。ぼくは前からそう呼んでいるので、連中は今ごろやっと、ぼくのレベルに達したわけだ。欣快至極。
マーケティングの基調の変化だけでなく、Adobeは同社のMAXデベロッパ大会で重要な発表をいくつかするようだ。以下は、その概要:
Adobe社はFlash Player9と一緒にFlex 2のプロダクトラインを明日(米国時間6/29:訳注:実際は6/27に既にリリースされている)リリースする。Flexは、FlashやAjax、または両方を活用したリッチなウェブアプリケーションを構築するための開発者用ウェブ開発環境である。Flexの主な利点は、Flashアプリケーションの開発が随分と簡単になり、またJavascriptを簡単に組み合わせ機能豊かなリッチ・ウェブアプリケーションを構築することが可能となったこと。過去にも多くの開発スィートが、リッチ・ウェブアプリケーションの開発プロセスを簡単にすると提唱してきたが、結局のところシンプルで最も柔軟性があるソリューションということで、殆どの開発者がテキストエディターとJavascriptライブラリーだけを使い続けている。
Flexは正しい方向に向かっているようで、Flashアプリケーションの構築を、または、将来的にはAjaxのフル・アプリケーション開発を支援するパワフルな環境を開発者に提供している。 IDE(統合開発環境)は、すでに非常に人気のあるオープンソースのEclipseをベースにしている。Flexはシンタックス・コンプーション(syntax completion)、統合コンパイラ、リアルタイム・デバッガーのサポートを追加することで、ウェブアプリケーションのデバッグ作業で良くある苦労を省いてくれる。
Adobe社はFlexプラットフォームにおいて新しい料金体系を採用しているが、ベーシックのFlex SDKは現在は無料。この分野(アプリ開発環境)としては、多くのオプションがあるが、一番人気があるのは、オープンソースのウェブアプリケーション開発環境であるOpenLaszloである。Flexは、既に十分素晴らしい機能を備えており、他のAdobeアプリケーションとも互換性があることから、クールなアプリを制作したいが「ActionScript」と「Javascript」の細かい詳細まで勉強する根気がないウェブアプリケーション開発者に受けるのは間違いないと思う。Adobeはウェブサイト上でFlexを使って制作されたサンプルアプリケーションと開発者用のリソースを多数公開している。
Adobe社のePublishing Businessのジェネラルマネージャー(GM) Bill McCoy氏は、彼のブログにこの発表のオーバービューを公開している。また、Adobe社は、昨日(米国時間6/27)Flex開発者向けの新しいリソースサイトとしてFlex.orgも公開した。
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