
Best Buyが本日(米国時間9/15)、Napsterを買収したことを明らかにした。$121M(1億2100万ドル)のキャッシュ取引きで、Napster現経営陣とNapsterサービスは合併後もそのまま残す。推定70万人のユーザーは当面、大きな変更抜きでサービスを使い続けることができそうだ。
3月31日締めの2008会計年におけるNapsterの売上高は$127.5M(1億2750万ドル)、損失は$16.5M(1650万ドル)。 損失だけ見ると、$36.8M(3680万ドル)の赤字を出した前の年に比べて、財務状況は改善されている。
Best BuyはNapsterを黒字転換するか、少なくとも顧客が価値を認めるサービスが提供できると考えている(Best Buyは2004年に、当時の親会社RoxioとNapsterとの間で$10M[1000万ドル]の配信提携を成立させている)。しかし、せっかくNapsterを買収しても、Best Buyの何が助かるというのだろう?
かつて人気を博したNapsterも、今はライバルからの猛攻で、差がつき過ぎており、もはや競争相手と見なされていないのが現状だ。
iTunesは世界最大の楽曲ストアであり、当面トップの座を譲る気配もない。しかもAmazonDRMフリーMP3ストアも力をつけており、さらにはMySpaceも広告ベースの無料ストリームで音楽業界参入である。市場に自らの地盤を固めようにもNapsterに残されたスペースは、もうほとんどない。
この(楽曲分野の競争という)方程式でNapsterがすんなり入れる隙間は何か? 顧客70万人、売上高…ともに立派な数字だが、より良いサービスが他に最低3つもあって、ユーザーベースも零細気味な同社は、あとどれだけ競争力が維持できるのだろう?
Napsterのビジネスモデルは単に他社そっくりで時代遅れに過ぎ、とても今の市場では生き残ってゆけない。同社では楽曲のダウンロードができる購読ベースのモデルと、無料オンライン楽曲ストリーミングが楽しみたい人のために「freenapster.com」も運営している。もちろん唯一の問題は音がひどいこと。iTunesとAmazonストアが成功する中、Napsterはもはや大半の人にとって月額$12.95払うほどの価値がないものとなっている。
MySpaceからは広告収入ベースのストリーミングに挑む新たなビジネスモデルも近々登場する。現状維持のままでNapsterは、業界で最も人気のサービスにどうのし上がっていけるのか?
自分たちの手で”改善”する、という名目でBest Buyは、買収という太っ腹な措置をとった。Napsterを何か使用に値するものにできる、との期待をもって。Napsterは最初、違法ダウンロード天国だった。それが合法になって当初の魅力が剥がれ落ちてしまうと、今さら使う理由なんて、ない人がほとんどだ。
Best Buyが払った$121M(1億2100万ドル)は無駄金だと思う。
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(翻訳:satomi)
iTunesのコンテンツをデスクトップから遠隔でiPhoneやiPod touchに流して楽しめる技術の特許をアップルが最近出願していたことが、AppleInsideの記事で分かった。
この新型ソフトウェアでは楽曲・動画・その他メディアのメタデータのみハンドヘルド端末にロードする。その上で、ユーザーが自分のデスクトップパソコンからメディアをオンデマンドで流して楽しむ、というものだ。ユーザーはさらにiTunesのライブラリも遠隔で(ファイルを追加・削除・移動しながら)オーガナイズも可能。主なメリットは(メタデータだけ取り込むので)ディスク容量が足りない携帯端末の容量がセーブできる点と、同期にかかる時間がセーブできる点である。
リリースを計画中かどうか、計画中なら発表はいつになるかが気になるところだが、今後の予定についてアップルから正式な発表はない(同社は出す予定のないものも常に特許申請している)。が、この展開は、アップルのダウンロード・モデルと好対照をなすRhapsodyやNapsterのような楽曲ストリーミングサービスの方向に向けた1歩と見なされるだろう。ただし、自社サーバーからデータをストリームするアップルの予定を匂わす記述は特許にはない。 -単にダウンロード済み楽曲を保存しているコンシューマ自身のデスクトップコンピュータ、とあるだけだ。
コンシューマ個人が所有するパーソナルファイルと言えば、Microsoft Meshではどんな使用端末でも個人所有のファイルを使えるようにするのがウリだ。今回のアップルの動きは、Meshの少なくとも1翼に競争を仕掛けるものと解釈されるかもしれない。無論、アップルがデータ同期化を念頭に置いていることはMobileMeの動きを見れば既に明らかだが、これはたぶんもっと大きなトレンドをも巻き込む話だと思う。

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(翻訳:satomi)

ストリーミング音楽配信のRhapsodyが、Wal-Mart、Amazon、Napsterに続いてMP3ストアを開いた。.
昨年秋、Real NetworksがMTVとVerizonに続いてDRMで保護されない音楽ダウンロード販売の陣営に加わった時点で、Rhapsodyの参加も予期されていた。RhapsodyのMP3 Storeは4大メジャーレーベル(Universal Music Group、Sony BMG、Warner MusicGroup、EMI)すべてと契約しており、料金はシングル1曲99¢、ほとんどのアルバムは1枚について$9.99。
Rhapsodyは月ぎめ定額契約のユーザーに音楽をストリーミング配信する(月額$13で全楽曲にオン・デマンドでアクセスできる)のが専門のサービスだが、ダウンロード販売を試みるのはこれが最初ではない。ただし従来、ほとんどダウンロードはRAX-フォーマットのDRMで保護がかかっていた。もっとも最近ではMP3フォーマットの曲も混じるようにはなっていた。
しかし今回のMP3ストアの開店で、Rhapsodyは「DRMは死んだ」陣営に公式に加わったといえるだろう。この動きはiTunes Plus (こちらのファイルはMP3ではなくAACフォーマットだが)と前述のDRMをかけない各種音楽ストア-のオープンと踵を接して行われた。Rhapsodyは事実上すべての音楽プレイヤーで一切の制限なしに再生できる500万曲以上の楽曲を提供する。すべての楽曲は256bitの音質で提供される。
Rhapsody MP3ストアは通常のRhapsodyストリーミング・サービと平行して独自のサブドメインで提供される。しかし両者は連携したサービスとなっている。ストリーミング・サービスの契約者はMP3ストアで曲を全曲試聴することができる。(非契約者も月に25曲まで全曲試聴することができる)。逆にストリーミング・サービスの契約者は、コンピュータ以外で(あるいはオフラインで)楽曲を聴きたい場合にはダウンロード購入できる。
楽曲の購入は主としてブラウザー経由で行われるが、Rhapsodyには自動的にiTunesに楽曲をロードできるダウンロード・マネージャ・クライアントも提供される。当初、Windows版のみサポートされるが、Mac版も近くリリースされる予定。
またここ数ヶ月のうちにRhapsodyのストリーミングとダウンロードの両機能がMTV、VH1、CMTなどを擁するViacomの音楽サービスに組み込まれる予定だ。RhapsodyはまたiLike と提携して、新しいSNSアプリケーションとその本体の音楽サイトにもサービスを提供していく計画だ。われわれはMOGについて紹介してきたが、同じようなレベルの統合サービスが提供されるものと期待される。
これに関連して、RhapsodyのYahoo Musicでのサービスにも改良が加えられる。近くYahooユーザーはサイト外に飛ばされず、Yahoo内にとどまったままRhapsodyのサービスを利用できるようになる。またRhapsodyはVerizonの携帯向けVCAST音楽サービスのローンチを助けている。これらのさまざまな提携を通じて、Rhapsodyは単なるサービス提供サイトから音楽配信の共通プラットフォームへと変貌を遂げつつある。
信頼できる高性能の無線ネットワークが広く普及すれば、ストリーミング音楽は次世代の主要な音楽サービスになる可能性がある。しかし当面、ユーザーは依然として音楽を購入したいと希望しており、それによって楽曲の利用方法を完全にコントロールしたいと考えている。Rhapsody’sMP3ストアのローンチはこのような消費者の希望に応えるものとなっている。
昨年の秋以来のDRMなしの音楽サービスの状況に関するまとめ記事を参照。これにはインディー系楽曲に特化したAmie Streetのようなサービスの情報も含まれている。.
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(翻訳:Namekawa, U)
ナップスター(Napster)が全カタログ収蔵の600万楽曲を1曲99セントで売り出すことを先ほど発表した。楽曲はDRMフリー。
ところがどうしたわけか、ちっとも興奮しないのだ(CNETは「デジタル楽曲にとって大きな意味を持つ1日だ」とか何とか書いて、こちらの分まで興奮してくれている)。
ナップスターは実はまだ黒字経営ではない。その収益の大半は相変わらず、何でも食べ放題のサブスクリプションサービスの売上げで賄っている。AOL もYahooもこのビジネスからは両手をあげて退散した。消費者にも評判があまり良くないようだったし、収入は全部レーベルに持っていかれてしまうからだ。Ian Rogersがこのビジネスがむかつく理由を昨年ここで説明している。あの直後、彼もヤフーから両手をあげて退散してしまった。
ナップスターはこれでDRMフリー楽曲の販売を強力に推進するかたちだが、この市場はiTunesが独占しており、Amazomもそこにジワジワ守備範囲を広げている。そして…ゴホン…BitTorrentもあるし。録音ミュージックにお金を払う時代は終わりに近づいている。それを変えようとしたところで、ナップスターにできることは何もない。
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(翻訳:satomi)
AT&Tは、自社の携帯ユーザーは近くNapster Mobileから音楽ダンロードが可能になると発表した。
このサービスは11月中旬にスタートする。AT&T携帯のユーザーは500万の楽曲のサンプルを聞き、ダウンロードして購入できるようになる。以前の提携では一部のAT&Tユーザーが無料でNapsterにアクセスできたが、今回は有料となる。月額$7.49で5曲、つまり1曲あたり$1.99と、これは現在のiTunesの価格の2倍だ。
身売り先を探して苦闘中のNapsterにとっては、今回の提携はAT&Tの6千300万のユーザーベースへの扉が開かれたわけだから、朗報といえるだろう。
AT&Tはまた、新しい音楽アプリケーションを発表している。ストリーミング・ビデオ・サービスのMobiVJと携帯版ファンクラブ兼ディスカバリー・サービスのVIP Accessの2つだ。MobiVJ音楽ビデオ・チャンネルは8種類の音楽ジャンルをカバー、月額$6.99で配信される。VIP Accessでは、ユーザーはアーティストを検索して、そのアーティストの経歴やディスコグラフィーを見たり、新曲のサンプルを試聴したり、アンケートに答えて投票したり、テキスト・メッセージによるニュースを受け取ったりできる。こちらの料金は月額わずか$2.99。
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噂では、Napsterはより広い範囲のユーザーを獲得するため、 デスクトップクライアントを廃止して、完全にウェブ・ベースのクライアントを提供するなどのリニューアルを図ろうとしているという。いったん登録しさえすれば、ユーザーはどんなコンピュータからでもウェブを通じて音楽を聞けるようになる。また、他の多くのオンライン音楽サービスと同様、新しいウェブ・ベースのクライアントにはエンベッド可能な音楽用ウィジェットが用意されて、他のサイトに貼りこんだり、ウェブにアクセスできる各種のデバイスで再生できるようになる。
しかし、Napsterで革新が必要なのはデスクトップクライアントばかりではない。Napsterは今だに定額契約制をとっていて、そのため現在市場を支配しているデジタル音楽プレイヤー、iPodと互換性がない。(これは拙劣な政策だと業界の専門家が批判している)。結果、デジタル音楽マーケットの 70%を占めるといわれるウェブに自由に接続できるAppleのiTunesシステムに大きく遅れをとる結果となっている。
しかしNapsterはまだかすかな望みを見出している。Amazonは越えがたかった一線を越えてオープンなデジタル音楽のダウンロードに踏み切った。NapsterのCEO、Christopher Allenは「来年の末までにはDRMなしのMP3が業界の標準になるだろう」と予測している。現在のところUniversalグループとEMIグループだけがDRMなしの楽曲を販売している。しかし、iPodは好きだがAppleと収入を折半するのがイヤだというレーベルが後に続くことになるのは間違いないだろう。
音楽関連のニュースでは、Ars TechnicaがiTunesがDRMなしの楽曲の価格を$0.99に下げると観測している。それでもまだAmazonに比べて $0.10も高い。われわれの「楽曲無料化行進曲は鳴り止まない」という記事も参照。
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Napster は奇妙きわまる会社だ。これはまったく収益を生まないスタートアップだが、莫大な軍資金を抱えている。そういう財政状況が見通せるのは、珍しく上場企業だからである。
Napsterは楽曲の定額販売で妙なDRM付きダウンロードを提供している。月に10ドル払うとライブラリのどの曲でも聴ける。これは利益の薄い、難しい商売だ。価格競争は厳しいし(われわれの作ったこの業界のライバル比較チャート参照)、レコード会社とクレジットカード会社が収入の大半を持っていってしまう。最近の四半期を見ると、Napsterは$26M(2600万ドル)近い売り上げがあったにもかかわらずレコードレーベルその他へ経費として支出されなかった利益はわずか$7M(700万ドル)しかない。この薄い利幅というプレッシャーに加えて、数日前Virgin Musicがアメリカ市場から撤退を決めたばかりだ。
去年9月、Napsterは投資銀行を雇って自身の身売り先を探させた。この時点で、同社は$10M(1000万ドル)の損失を四半期ごとに出しており、銀行に手持ち資金として$100M(1億ドル)を持っていた。私はこの状況を「不健全」と呼んだ。それからさらに1四半期が経った。契約者の増加は大したもので、4万8000人を加えている。しかしキャッシュの赤字はさらに増えて、$11.6M(1160万ドル)に上った。この会社の営業利益率はマイナス38%になる。その上、1週間と少し前には特許権侵害問題で訴えられている。
ところが、このほどNapsterはAOL Musicの定額サービスを買収したと発表した。これでNapsterは35万の新たな契約者とAOL上でのプロモーションの機会を得たことになるが、$15M(1500万ドル)をキャッシュで支払った。それ自身としては悪くない買収価格ではあるが、苦闘中の会社にさらに儲からない顧客が加わり、軍資金は大幅に減った。Napsterとしては、ほぼ1四半期分の赤字に相当する額が運営資金から減ったことになる。
だいたい自分が身売り先を探している会社が他社を買収するのもあまり普通ではない。おそらくNapsterの買収先探しがうまく行っていないサインなのだろう。それとも単にマーケットにおける地位を強める機会と考えただけかも。どちらにしても、もうすぐ発表されるはずの次の四半期の財政報告の発表が待たれる。
1点だけはっきりさせておきたい。ニューヨークタイムズ紙は「NapsterはAOLの契約顧客1人あたり43ドルを支払ったが、Napsterの会社評価額から計算すると自社の顧客の価値は1人あたり328ドルになる」と伝えている。しかしこの計算は正しくない。ニューヨークタイムズは買収のニュースが発表されて急騰した後の株価を使って計算している。しかも同紙はNapsterの市場評価額の大半は$90M(9千万ドル)かそこらのキャッシュに基づいていることを計算に入れていない。こういった点を考慮するとNapsterの契約者1人あたり評価額は90ドル前後だ。
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Shawn Fanningの代理人からTechCrunchに今日(米国時間12/1)電話があった。Napsterファウンダーが来年ローンチするソーシャルネットワーキングサイト(SNS)はWorld of Warcraft (WoW、日本語版)の利用規約に従う、という点をハッキリさせたいというのが電話の趣旨だ。
BusinessWeek(記事)はFanning(Napster[日本語版記事]とSnocapのファウンダー)が現在「Rupture」という新ソーシャルネットワーキングサイトの開発段階であると報じた。このサイトではWoW対応プラグインを設置し、ゲームのプレイヤーたちが直接ゲームからRupture内でネットワーク(やり取り)できるようになるというので、先のエントリで この件を取り上げた際、Ruptureの行為は「もしかしてWarcraftの利用規約上、問題アリなのではないか」と書いて、その話が広まった。が、この点に関しFanningの代理人はそんなことは決してないしRuptureは「WoWの規約に完全に準拠している」と主張している。
報道によるとRuptureでは、ユーザーがWoWとそれ以外のゲームをいろいろ楽しみながらソーシャルネットワーキングが可能になる。
Fanningをインタビューさせてくれるよう頼んでみたが、サイトのローンチまでインタビューはお断り。代理人は来年上半期という以外、話はしてならないことになっている。現在のところサイトでメールアドレスとギルド(guild)、レルム(realm)を登録すると、利用開始の詳細情報をリクエスト可能。FanningがBusinessWeekに明らかにしたところではサイトの資本はRon Conway、伊藤穰一(Joi ito)をはじめとする投資家グループが拠出している。

音楽ダウンロードと購読サービスのNapsterの発表によると、同社は今日(米国時間9/18)、自社の売却について投資銀行に支援を依頼した。これは、「最近の第三者からの戦略的提携や買収の打診に答えたもの」。
年間売上1億ドルに加えて1億ドルのキャッシュを持つことから同社は一見したところ大変好調に見える。しかし問題はビジネスの利幅が極端に小さいことだ。 前四半期、同社は1000万ドル(年間にして4000万ドル)近い営業損失があった。このライバルひしめく音楽市場でNapsterが黒字になることは考 えにくい。Napsterの競合についての詳細は、最近の音楽ダウンロードサービス(英文記事)と音楽購読サービス(英文記事)を見てほしい。Napsterはどちらの部門でもサービスが最高というわけでも、いちばんの低価格というわけでもない。
だからといってNapsterが高値で売れないということではない。優れた投資銀行というところは怖れと欲を基準にして会社を売る。今起きている音 楽革命からとり残されたらどうしようと怖れている連中はたくさんいる。Napsterこそは、そういう人たちが探しているものかもしれない。近ごろの例で いえば、Montgomery SecuritiesがGrouperをキャッシュ6500万ドルでSonyに売ることなど、誰ひとりとして予想できなかったことだ。
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