
モバイルウェブの現状を見てみると、ますます二大勢力が影響力を強めていると言って良い。その二大勢力とはもちろんAppleとAndroidだ。AdMobのOctober 2009 Metrics Reportによれば、iPhone/iPod TouchとAndroid携帯をあわせると、米国内におけるモバイルウェブトラフィックの75%を占めている。ちなみにこのデータは取り扱っている全モバイル広告に対するリクエスト数から算出している。iPhone/iPod TouchおよびAndroidの合計シェアは2009年9月の65%から10%の伸びを示している。
個別にみるとiPhoneが他の機種を大幅に上回っている。しかしAndroidが急速にシェアを伸ばして2位の座を確保している。ただしAndroidがシェアを2009年9月の17%から2009年10月の20%に伸ばす中、iPhoneおよびiPod Touchは48%から55%へとより大きく伸びている。一方、同期間に於けるBlackberryのモバイルウェブでのトラフィックは14%から12%へと低下している。またPalmのwebOSも10%から5%となっている(これはかなりの低下率だ)。
さてわれわれはChrome OSの現物を見ることができたわけだが、当初の反応の多くは、「Windowsキラーといえるような製品ではない」というものだった。もちろんその通りだ。しかしだからといってMicrosoftの脅威にならないとは即断できない。 長期的に見て、Windowsに圧力を掛け続ける要素になる可能性があるのだ。実際、GoogleのChrome OSに関する戦略はAppleの戦略を鏡にうつしたように見える。
GoogleはChrome OSでハードウェアの底辺をタータゲットにしている。つまり安いネットブックPCだ。もちろんAppleはこれと逆に高品質かつ高マージンのマシンでハイエンド市場を狙ってきた。仮に、Chrome OS搭載のネットブック(仮にChromeBookと呼んでおこう)でGoogleが成功すれば、私が最初に先月書いたように、Microsoftは上下から挟み撃ちに合うことになる。これはWindowsを「中間的」な存在とする。Googleが成功を収めれ収めるほどWindowsの重要性は薄れていく。
長年にわたってイメージダウンを喫してきたMicrosoftは巨額の費用を投じて広告や店頭で新OSのプロモーションに励んでいる。しかし中位層の製品はイメージを売り込むのが難しい。最安値でもないし、性能が最高でもない。中位層は皆が仕方なく妥協して買うような製品だ。

アップルはいつもハッカーの歓びを奪ってくれる。まるでそれをビジネスモデルにしているみたいだ。しかしハッカーも負けてはいない。小ちゃなネットブックでOS Xを走らせるよろこびは何にも替えがたいからだ。
というわけで、アップルが最近のアップデートでAtomプロセッサのサポートをやめたとき、プログラマーたちは早速仕事にとりかかったものだ。で、しばらくするといつものように解決策がリリースされた。まだかなり雑だが数週間もすればもっと使いやすいものが出るだろう。
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Googleの力は強大である。みんなそれを知っていて我慢もしている。しかし、この会社が新しいビジネスに乗り出す時には、その力のために興味深い懸念が引き起こされることがある。その強大な力を使ってGoogleは不当に有利な立場を得るのではないか。大きな力を持つことは、大きな責任を持つことでもある、等々。今日 紹介する例は、全くの無害なのだが、それでも興味深い。
Gmail Labsの新機能を使うと、連絡先のチャット状態を表す丸いアイコンを、Androidロゴのアイコンに変えることができる。

去年の7月のThe New Apple Walled Gardenという記事で、デベロッパと熱心なiPhoneファンとのあいだに横たわるアイロニーについて書いた。後者は、ふだんはオープンスタンダードとかオープンソースの支持者であっても、ことiPhoneに関しては、それが閉じた私企業規格のプラットホームであっても平気なのだ。その記事が出たあと、誰かが予言した恐怖が現実になった。拒絶されたアプリケーション、そして拒絶されたアプリケーション、さらにまたまた拒絶されたアプリケーションという無限の連鎖だ。この件で本誌が報じた記事はものすごく多くて、どれにも大量のコメントやAppleに対する苦情や非難が寄せられ、しかも、長年Apple/iPhoneファンであった人が転向する例まで少なからず現れた。しかし、Appleへの苦情を寄せたブロガーやアプリケーションデベロッパの数に比べれば、Appleファン〜iPhoneファンの数は圧倒的に膨大であり、スマートフォンにおけるマーケットシェアも伸びているので、Appleはそれをよりどころとして平気な顔を続けた。しかしそれも、昨日(米国時間11/11)で終わりだ。
昨日は、高名なiPhoneデベロッパがこのプラットホームの性質にうんざりしたあげくに、そろそろ縁を切るべき時だと決断した。FacebookのJoe Hewittは、そろそろ‘違うことをしたい’と言っただけでなく、Appleと手を切る理由を明言する勇気も持っていた。その理由とは、iPhoneというプラットホームの閉じた性質と、アプリケーションの承認過程に対する彼の不満だ。Joeは、iPhoneのFacebookアプリケーションを書いただけの男ではない。彼はiPhoneが発売されてからまだ半日も経っていない時点で、アプリケーションデベロッパがiPhone用のアプリケーションを書くためのライブラリをリリースした。それはまだ、いわゆる第一世代のころのことで、当時iPhoneの‘アプリケーション’といえばWebサイト(Webサービス〜Webアプリケーション)のことだった。そんな時代、しかもAppleからのドキュメンテーションもない、そういう環境でJoeは、その新しいプラットホームに対する自身の熱狂だけをエネルギー源として、AppleがiPhoneのために作ったネイティブのiPhoneアプリケーションをデベロッパたちが模倣できるためにライブラリを作ったのだ。
Appleは、それまでレンタルしかできなかったHD映画に、3月から購入オプションを追加した。何が問題かって? 絶望的に選択肢が少なかったことだ。8ヵ月経過した今でも、買うことのできるHD映画は数十作品だけで、その大半が『The Midnight Meat Train』といった、HD版の価格が$19.99もすることを別にしても、恐らくみなさんが買いたいとは思わないような映画だった。今日(米国時間11/10)これが変わった。
Appleは、iTunes上で購入できるHD映画の品揃えを強化した。これが意外に良い。ようやく、本当に良い映画が入った。たしかに以前から「カジノ・ロワイヤル」などの逸品もあった。しかし今は、ジェームズ・ボンド9作品すべてのHD版がある(ただし、残念なことにショーン・コネリー主演は2本だけで、「ゴールドフィンガー」は入っていない)
上場会社の経営状態を比較するのに時価総額(株式の時価に発行済み総株数をかけた額)がよく利用される。A社がB社を時価総額で上回れば、両社がビジネスの実態としてライバル関係にあるかどうかはともかくとして、A社が「勝った」ということになる。
たとえば、GoogleとAppleの場合がそうだ。メディアは両社の時価総額を好んで比較してきた(2008年8月のBloombergの記事、2週間前のGigaOMの記事 )。
先週はたまたま面白い偶然が起きた。金曜日の終値で、GoogleとAppleの株式時価総額がちょうど$170B(1700億ドル)で一致したのだ。
世の中が、急に騒々しくなったね。なにしろMotorola Droidは、モバイル世界の大事件だそうだ。偉大なるスマートフォンの神様が天上から遣わした最後の究極の創造物が、われわれをすべての悩みから救ってくれるというわけだ。それは毎朝食事を作ってくれるし、夜はベッドメイキングをしてくれる、しかもたぶん…あくまでもたぶんだが…あの高慢ちきなiPhoneの鼻をへし折ってくれるのだ。
発売の1週間も前から(Verizonのマーケティングキャンペーンがものすごくしつこいので)、次から次と、友だちに電話やTwitterでDroidのことを尋ねられる。その質問は、次の2つに要約できる: 1)“Droidをどう思う?”、2)“きみならiPhoneよりもDroidを人にすすめるかい?”。こんな質問を何度も何度も尋ねられた。
ぼくはここ数日、Droidをメインのケータイとして使ったから、今やっと、彼らの質問に答えられるかもしれない。

〔抄訳〕
もちろんこれは噂のApple Tabletではない。これは1990年ごろ撮られたApple Pen Macの写真だ。知ってる人はほとんどいないし、結局発売されなかったAppleのタブレット機だ。われわれの知るかぎり、インターネット上にあるこの装置の画像はこれだけだし、装置への言及もほとんどない。
Pen Macは機能的には完全なMacで、起動時のチャイムも鳴った。スクリーンが、ペンを使用するタッチスクリーンだった。画面サイズ等はMac Portableと同じで、それプラス、ペンタッチだ。もちろんケースはMac Portableより相当小さい。Pen Macはたぶん1インチ以下の厚さしかなかっただろう。ペンタッチが使いづらい人は、ふつうにキーボードやマウスを接続することもできた。
筆者: David Diaz

クリスマス商戦がもうすぐ始まるから、本誌は「ベストスマートフォン」のリストの決定版を作るべきだと考えた。今ある機種だけでなく、迷える子羊たちのお役に立つためには、もうすぐ発売されるのも含めるべきだ。クリスマスまでには全員、店頭に勢揃いするだろうからね。
機種を選ぶにあたって、あくまでも消費者の視点から製品を見た。だから、デベロッパたちの悩みとか、仕事で使うためのセキュリティとかは無視している。重視したのは、機能、価格、そしていろんな意味での便利さだ。最終的に選んだ機種は、キャリアやオペレーティングシステム、それに買える/使える地域などが、いずれもまちまちだから気をつけて。
二(ふた)月前に3台のコンピュータをSnow Leopardにアップグレードしたが、そのうちの、まだ新しいiMacは、今なお石になったままだ。だから、ぼくみたいな熱心なMacユーザでも(今ではiPhoneの熱心なユーザではないが)、今度のMac vs PCのコマーシャルでAppleがWindows 7をやっつけるのを見ているとアタマにくるね。Windows 7は、とてもしっかりしたオペレーティングシステムのようだ。ぼくの問題のiMacの上でも動くかもしれない。だから、いいかげんで黙れよApple。(Erictricより)

昨日(米国時間10/20)のWeb 2.0 SummitカンファレンスでMorgan Stanleyのインターネット・アナリスト、Mary Meekerがこの1年のデータをどっと大量のスライドで見せてくれたことを報告した。今年の分析の焦点は携帯を利用したウェブの発展に置かれていた。例年どおり、Meekerのプレゼンにはトレンドをきわめて雄弁にとらえたスライドが数多く含まれていた。その中でも、iPhoneの普及と、iPhoneがいかに携帯経由のウェブの利用をメインストリーム化したかを示す3つのグラフは興味深かった。
下にスライドショー全体(68枚ある)をエンベッドしておいたが、 ここではiPhoneの成長を示すその3枚のスライドを紹介しておきたい。上の1枚目のグラフはAT&Tの携帯ネットワークのトラフィックだ。3年前に比べてなんと50倍に増加している。私は2007年6月にiPhoneが最初にローンチした時点と、2008年7月にiPhone 3Gがリリースされた時点を赤い矢印で示しておいた。
AT&Tのデータ通信のトラフィックは、iPhoneの2度の製品リリースを機にユーザーが携帯でネーティブなウェブを表示させるることができることに気づくにつれて急増している。
本日(米国時間10/20)サンフランシスコで行われたWeb 2.0サミットで、モルガンスタンレーのマネージング・ディレクター、Mary Meekerが、 いつもの手短かなプレゼンテーションで、山ほどの情報を披露した。内容のすべてを私がここに押し込むのは諦めて(彼女自身でさえ15分のプレゼンでは話し切れなかった)、下にスライドを貼って、話の要点を挙げておくことにする。
全体的にみて、モルガンスタンレーは経済が回復しつつある良い兆候がたくさんあると見ている、と彼女は言う。通常、経済回復の一番の目安になるのが株式市場であり、たしかにテクノロジー分野にその回復が見られる(Apple参照)。これは郎報だ。なぜなら、今や最も資本が投下されている市場は、金融業界ではなく、テクノロジー業界だからだ。
今日(米国時間10/20)、MicrosoftのWindows Mobile開発チームは愉快なビデオを公開した。Microsoft Apps
Labの秘密を公開するという触れ込みのこのビデオにはMS Windows Marketplace向けに開発されたのになぜか登録を拒絶されたスーパーアプリがいくつか紹介されている。理由は訴訟の懸念から本当に痛いせいまでいろいろ。
そこそこ面白いパロディに仕上がっているが、われわれが感じる面白さの大部分は、このビデオがAppleのApp Storeの独善的な承認過程や、にもかかわらず箸にも棒にかからないくだらないアプリが氾濫していることに対する密かな当てこすりになっているところからきている。
<p>〔ビデオはジャンプの後に〕p>
Appleの第4四半期(Q4)の数字はすばらしい。非常に。いや本当に。
同社は収益$9.87B(98億7000万ドル)、純利益$1.67B(16億7000万ドル)、希薄後1株当たり利益$1.82を記録した。Apple自身によるQ4の見込みは、1株当たり$1.23だったが、彼らはいつもばかばかしく低い数字を出す。アナリストの予測は、1株当たり$1.42程度であり、中には $1.60まで行くと言う者もいた。Appleは、そのいずれをも大きく上回った。
Appleは同期中、305万台のMacを販売し、前年同期を17%上回った。同じく740万台のiPhoneを売り、前年から7%伸ばした。いずれも売上台数の新記録であるとCEO Steve Jobsが語った。

アップルとサイスターの話が再燃している。アップルとサイスターはそれぞれ現状認識を踏まえて略式判決を請求した。
その申し立てが認められれば煩わしい公判が回避でき、両社とも多額の裁判費用を節約できることになる。
先日出かけた際、友人と目当てのバーを探していた。ガソリンスタンドの人に道を尋ねる代わりに、もちろん21世紀の時代らしくiPhoneを取り出して、地図アプリケーションを使ってバーの場所を検索してみた。そして少々気になることを発見した。確かに探しているバーは見つかったのだが、そのバーの場所に”User-created content”(利用者の作成したコンテンツ)とラベルのついたものも表示されていたのだ。
また、米国時間10/2に公開されたSearch Engine Landの記事によれば、iPhoneの地図アプリケーションにスポンサー広告が表示され始めたとのことだ。つまりはGoogleが何か新しい試みを始めたということだ。しかし「利用者の作成したコンテンツ」にしても広告にしても、何の注釈もなく表示され、かつ双方共に画面から消すことができないのは使いにくい。

小ちゃなボールがついたアップルのワンボタンマウス、それがマイティーマウスだ。これからずっとコイツを使おうと思っていたんだよ。なんでも年をとると古くなる。
悲しいことにマイティーマウスはヒドい出来だ。すぐコミが詰まってトラッキングできなくなる。おかげでオフィスのジャンクの山行きだ。
どうやらそれも終わりらしい。

過去2年ぐらいのAppleの製品や製品に関する噂、特許などをフォローしてきた人なら誰もが、そこに一つの傾向があることに気づいているだろう。Appleはどうやら、全製品をタッチ方式のコンピューティングへ徐々に移行させようとしている。つまり、製品をキーやボタンとは無縁なものにし、タッチスクリーンからの操作に統一しようとしている。
もちろんMacBookのトラックパッドはかなり前からタッチをある程度使っているが、この傾向が本格的に始まったのはiPhoneからだ。それは消費者製品における初めての、マルチタッチの優れた応用だった。その後Appleは同社のノートブック機のトラックパッドにマルチタッチを加え初め、今では全機種がそれをサポートしている。それから、もちろん、その名もずばりiPod touchがある。それはマルチタッチをサポートしたiPodだ。
1984年1月22日、スーパーボウルの第3クォーター中、Appleは史上最もよく知られることになるテレビコマーシャルを流した。ジョージ・オーウェルがその著作『1984』で描いた暗黒の未来に基づくこのCMは、巨大画面に写し出された独裁者、ビッグブラザーの疑いを許さぬ演説を聞きに、魂を抜かれた男たちが重い足どりで大会場に向かって行進する場面から始まる。するとそこへ、一人の美しい女性が部屋に飛び入り、わずか数メートル後に迫る警備の手を逃がれながら、巨大なハンマーを画面に投げつけると、目のくらむような光とともに大爆発する。こうして、Macintoshはわれわれの前に登場した。大艦巨砲IBMに挑戦するAppleの新しい武器であった。
25年の歳月は何を変えることができるのだろうか。今やAppleは、自らの力で弱者から暴君へと生まれ変わり、iTunesアプリケーションに他のデバイスを接続することを拒み、ユーザーが自分で買ったiPhoneにインストールできるものに制限をかけている。そして、iTunesを他社デバイスでシームレスに使えるようにするソフトウェアを作るこの会社、doubleTwistが、あっと驚くやり方でこれを世間に問いかけようとしている。同社が発表したばかりの新CM(下に貼ってある)は、あのCMのほぼシーン毎にリメークしたもので、iPodを身にまとったクローン人間軍団が静かに席についているところへ、支配者 ― スティーブ・ジョブズでお馴じみの丸メガネを着けている ― がこう命令する、「われらが栄光を損う選択肢を許してはならない」。