Blackberry
iFundにライバル登場― $150MのBlackberry Fund、近々発表へ
by Erick Schonfeld on 2008年5月11日

blackberry-9000-2.png

プラットフォーム戦争の戦場は携帯に広がっている。iPhone、Blackberry、Android、Windows Mobileのどれにせよ、もっとも優秀なアプリケーションをもっともたくさん集めたプラットフォームが勝ち残ることは明らかだ。デベロッパーの金銭的モチベーションをいささかなりと高めるために、デベロッパーに投資すためのファンドが次々に設立されつつある。Googleは$10M(1千万ドル)の「Android Challenge」を昨年11月に発表している。 Kleiner Perkinsは今年の3月、iPhone専門のスタートアップへの投資のために$100M(1億ドル)のiFundを設立した。どうやら「Research in Motion」がBlackberryのアプリケーション開発を加速するため、独自の$150M(1億5千万ドル)の「Blackberry Partners Fund(サイトはまだオープンしていない)をローンチするもようだ。

すくなくともVentureBeatがフィード配信した記事ではそういうことだった。ところがこの記事はその後サイトからは削除されてしまった(この記事見出しを参照)。問題の記事は以下のとおり(抜粋)。

「Research In Motion」、RBC、Thomson Reutersは共同で$150M(1億5千万ドル)を出資して 「BlackBerry Partners Fund」というファンドを設立、主としてBlackberry上で作動するアプリケーションの開発者に対する投資を行う。

月曜日にOrlandoで行われるコンベンションで正式発表される予定。

このベンチャーファンドに出資するのはカナダはモントリオールとトロントに本拠を置きモバイル事業の分野で積極的に活動しているJLA Venturesだ。同社およびカナダ最大の銀行のベンチャー投資部門RBC Venture Partners. RIM、RBC、Thomsonが最終的に出資者として投資過程を管理する。Research In Motionの共同CEO、Jim BalsillieはJLA Venturesの顧問に名を連ねている。

このファンドは主としてBlackberryアプリケーションに投資するが、対象は必ずしもそれだけに制限されてはおらず、他の携帯プラットフォームにも自由に投資できる。一つのプラットフォームだけしか開発しないスタートアップは少ないから、これは賢明な戦略だ。

しかし、近頃は誰もかれも、自分のところのアプリケーションを書かせるためにはスタートアップの鼻の先にキャッシュをぶら下げて釣らなければならないと思い込んでいるようだ。(FacebookのためのfbFund やMySpaceのインキュベータからのスピンオフ、Slingshot Labs等々)。とにかく良いプラットフォームを作れば世界中のデベロッパーが、ひいてはユーザーがやってくると考える人間はいなくなってしまったのだろうか?

[原文へ]

(翻訳:Namekawa、U)

iPhone vs BlackBerry―直接比較対決2週間
by Mark Hendrickson on 2007年7月26日

iPhone vs. BlackBerry 8800

Wi-Fi内蔵のBlackBerry 8820がもうすぐ近所のAT&Tショップにやってくるとこの国のビジネスマンたちは、トレンディで新しいiPhoneに変えようか、それとも信頼するCrackBerry(*1)のiPhoneっぽい機種にアップグレードするかの決断を迫られることになる。隣のiPhoneの芝生が本当に青いかどうかを確かめるため、この数週間iPhoneとBlackBerry 8800を使い比べてきたベンチャーキャピタリスト氏(匿名希望)の体験を記録にとどめた。氏の結論はこうだ。iPhoneには全体的に魅力があるが、企業戦士の武器としてBlackBerryにとって代わるためには致命的に欠けている機能が多すぎる。

(*1) BlackBerry中毒の人、また中毒的に使っているBlackBerryのことを指してこう呼ばれている。

まず、BlackBerryはMicrosoft Exchangeサーバーと組み合わせることによって、高度なプッシュメールを使えるが、iPhoneにはできない。BlackBerryのアカウントにメールが送られると、直ちにメッセージがダウンロードされ本体のLEDが点滅してメールが来たことがわかる。iPhoneでは新着メールの認識に最大15分間かかり、自分から見に行かなければわからない。この違いのために、iPhoneではメールの処理が遅く効率も悪い。ユーザーがメールをチェックするたびにiPhoneのメールプログラムが起動されることになるのでバッテリーも余分に消費される。

Comparison Chart for iPhone and BlackBerry 8800

おそらくもっと重要なのはiPhoneがBlackBerryのようにはシンクできないことだろう。BlackBerryユーザーがパソコン上でExchangeのスケジュールやコンタクトを変更すると、自動的にBlackBerryに反映される。これで、ビジネスの基本情報を簡単にいつでも最新状態にしておくことができ、情報が古いかどうかを心配したり、手動で携帯をシンクしたりする必要がなくなる。一方、iPhoneではスケジュールやコンタクトを無線でシンクすることができないので、最終的にサーバーに置かれる情報の信頼度が低くなる。

以上のiPhoneの欠点に加えて、われらがベンチャーキャピタリスト氏はBlackBerryの方が良い理由を次のように述べている。

  • BlackBerry 8800にはGPSが内蔵されていて、Google Mapsをはるかに有効活用でき、特に曲がり角での道案内に便利
  • iPhoneには基本的な「コピー&ペースト」機能がない
  • Appleはユーザーインターフェースが良いという評判だが、BlackBerryにはキーボードショートカットがあり、アプリケーションの間の行き来や操作は瞬時に行える
  • BlackBerryの電話の音質はiPhoneよりも良い
  • SafariブラウザーはたしかにBlackBerryの原始的ブラウザーよりもすばらしいが、EDGEネットワーク経由だとiPhoneはテキストだけのページであってもBlackBerryよりも読み込みが遅い
  • BlackBerryには汎用のコンタクト用アプリケーションがあり、人とのコンタクトにはあらゆる場面でこの方が便利
  • iPhoneの方が早くバッテリーがなくなるが、それは余分なことに使われるから。出張で充電できない時などに安心できない

ここまで批判しておきながら、このベンチャーキャピタリスト氏は、プッシュメール、スケジュールとコンタクトのシンク、GPSがサポートされればiPhoneに変えるだろうと言っている。氏にとっては、音楽用の別デバイス(iPod nano)をポケットに入れずに済むようになって、iPhoneに満載のクールな機能(フルブラウザー、株価や天気予報アプリ、YouTubeなど)を楽しめることがiPhoneを非常に魅力的なものにしている。それでも、Appleが数々の問題点を解決するまで(そしておそらく、Googleのアプリケーション、特にGmailが、Microsoft ExchangeとBlackberryくらいスムーズにiPhoneと連繋するようになるまで)は、ベンチャーキャピタリスト氏からBlackBerryを引き離すのは難しそうだ。

(写真提供: RhysyNet)

[原文へ]