Friendster
Friendster、今こそ話す全ての真相
by Michael Arrington on 2006年10月16日

New York TimesでGary Rivlin がとうとう Friendster の「全ての真相」記事を書いた。皆が(私も含めて)そのうち書いてやるぞといって脅していた記事である。要するにヒドイ話なのだ。記事に出てくる人間のほとんどはここに書かれたことで嫌な思いをしているに違いない。多くの関係者はこういう記事が書かれるのを防ごうといろいろと努力していた。

2003年、Friendster はGoogleからの$30M (3000万ドル)での買収提案を拒絶した。

それ以来すべては坂道を転げ落ちるように悪化の一途となった。

ファウンダーの Jonathan Abrams はGoogleへの売却の代わりにベンチャー資金を導入した。Friendster は結局 Kleiner Perkins Caufield & Byers、BenchMark Capital、Battery Venturesからの投資を受けた。その結果、シリコンバレーでもっとも有名で成功しているベンチャーキャピタリストのいく人かがFriendsterの取締役会に加わった。

Friendster は MySpace のブレークと同時につまづいた。Friendster のユーザーが当時注目を集め始めていたMySpaceへ逃げ出した理由として、ユーザーの増加に伴なって急激に Friendster[のシステムの反応速度]が遅くなっていったことを挙げる意見が多い。もし Friendster に成長に伴なうシステム拡張を適切に処理できる能力があったら MySpace は今日のような毎日10億ページビューを誇る怪物に成長するチャンスは絶対になかったはずだと思う。

Friendster の失敗のキーポイントとして、破滅的なまでに拡張性に乏しかった当初のアーキテクチャー、派手好きで現実感覚に乏しい CEOが歴代 (Tim Koogle、それから Scott Sassa、それから Taek Kwan)続いたこと、トップレベルでの社内抗争 (特にサービス担当VP vs. エンジニアリング担当VP) が激しかったこと、取締役、役員のレベルで全般的に意識が傲慢だったこと、などが挙げられている。記事では誰もかれも、Kleiner Perkins のパートナー、John Doerr や元パートナーの Russ Siegelman まで容赦なく批判の対象になっている。

2005年末にあらためて売却を試みて失敗した後、今年初めに資本の増強が行われ、Friendsterのファウンダーの一人Kent Lindstrom が社長に返り咲いた。彼は自分の功績を言いふらしたがるタイプではないが、現在 Friendster は業績が少なくとも上向いてきたようだ。Kent はFriendster がずっと必要としてきた人材―サービスの改善に取り組む地味だが着実なリーダーだ。

[原文へ]

Piczoとライバル達に関しての一考察
by Michael Arrington on 2006年9月26日

サンフランシスコを拠点に置くPiczoは、今日(米国時間9/25)メディアを対象にサービスの最新状況と主要統計データを発表するとともに、カミングアウトパーティを開催する。CEOのJeremy Verbaは同様のパーティを数週間前にUKでも開催、その模様はTechCrunch UKで取り上げた

Piczoには、1日あたり3万5000人の新メンバー登録追加があり、その75%は13才から16才といったティーンエージャー。月間1000万人のユニークビジター、25億のページビューを持つ。これらは、モンスター級のライバル、MySpace (10億ページ/日あたり)に比べれば大したものではないが、ネットワーク効果のパワーがうまく利用された例である。というのも、Piczoはマーケティングに一銭も費やしていないからだ。

それに、Myspaceとは異なり、Piczoは安全第一に重点を置いている。Piczoにあるユーザーページをただブラウズすることは、ほとんど不可能にちかい。検索機能、ブラウズ機能のいずれもないのだ。ユーザーが自身のURLを他者に知らせない限り、ユーザーページを見つけることはできない。それに、ユーザー、保護者、その他の人たちによって、サイトにふさわしくないふるまいをレポートする方法が多数用意されている。Piczoは、全ての苦情を検討、メンバーの安全を守るために迅速な対処を取るよう、フルタイムスタッフを配属している。

Piczoは、2004年はじめに有料サービスとして設立。初期のユーザーフィードバックを反映して、無料サービスとして再スタート。ファウンダーのJim Conningがカナダのティーンエージャー100人に新サイトのお知らせをメール送信。それが、Piczoのマーケティングへの取り組みとしては最初で(それに今回のパーティに至るまでは)最後だった。100通のメールの結果は、サービスの大規模な普及を生んだバイラル効果。

パワフルなCEO、Jeremy Verbaを昨年終わりに迎え入れた。Verbaは、これまでにAOL Voice ServicesのGM(General Maneger)とVice President を歴任。任期中、100万人を超す加入者規模に育て上げた。加えて、CNETとE!Entertainment TelevisionのジョイントベンチャーE!Online(現在はComcastの一部である)の共同設立者でpresidentでもあった。Piczoは、Sierra VenturesとCatamountから、2005年、2006年の2回、合計US$7M(700万USドル)という豊富な資金を調達。

ソーシャルネットワーキング分野

大規模なソーシャルネットワーキングサービスについて状況がどのように展開しているのかを知る為にComscoreを調べてみるいい機会だと思った(U.S.データのみ)。MySpaceが、1日あたり10億ページビュー、1億人登録ユーザーそれに5600万ユニークビジターを月あたり記録し、王座に着いている。なにかあるとすれば、ライバル達に対してリードをさらにあけつつあるということだろう。

しかし、この分野に他の勝者がいないということではない。Facebookは、高校生、大学生をターゲットにしたマーケットで圧倒的であり、最近決定した(大学生、高校生だけでなく)誰でも登録できるシステムに変わることで、ユーザー層とページビューをほぼ確実に伸ばすことになるだろう。Bebo、Tagged、Piczo、Friendster、TagworldそれにTribeもマーケティングコストはゼロ、またはほんのわずかな資金で、かなり順調な成長率を見せている。

国際的に成長する可能性もある。BeboとPiczoの両サイトは特にUKで強い存在。もちろん、これらのサイトが英語圏以外の国々において、ローカルサイトのライバル達と競合した場合に成功を収めるかどうかというのは分からないが。この先12ヶ月内に整理統合が進み、主な独立系のソーシャルネットワーキングサイト(Facebook、 Beboなど)は、大手サイト(特に買収候補をアクティブに探しているように見えるYahoo, MicrosoftそれにViacomなど)によって買収されるだろうと予測している。

[原文へ]

Friendster、ソーシャルネットワーキング関連の特許が認可
by Marshall Kirkpatrick on 2006年7月8日

人気が下降中のソーシャルネットワーキングサービスFriendsterに、先月末オンラインソーシャルネットワークのかなり基本的な機能に対し特許が認可された。この特許は、ソーシャルネットワークサービスに個人情報を入力した個人間の関係を見つけ出し、表示するというもの。具体的にいうと、友達の輪の中には誰がいて、誰がいないのかを見つけ出してくれるというもの。特許申請は”たったの”3年ちょっと前に出願されたものだ-これは時代の進歩から取り残されるUS Patent and Trademark Office(USPTO、米国特許商標局)の危険性を示す素晴らしい例である。既存の技術が何かと知り、あいまいな部分の調査などができる審査官とインフラをUSPTOが探し出そうとすることが、あらゆる分野の新技術にとって真の問題となっている。

Friendsterは有名な投資家を抱え、この2月にはKleiner Perkinsにより増資が行われた。CNNのブログThe Browserは今日(米国時間7/7)、次のように書いている。「ライバルを特許侵害で訴えることで、友だち作りなんてあり得ないが、これはお金をもうける方法のひとつである」。ライセンスか訴訟のどちらがあり得そうかと尋ねられた時には、「答えるには、まだまだ時期尚早だ。我々は自己の知的財産を保護するために出来ることをするだろう」とFriendster のPresidentであるKent Lindstrom氏はRedHerring.comに話した。

もしこの特許が存続し、現在オンラインワールドにおいて大きく占める領域と関連があるとされれば、特許の改良を求める声はさらに大きくなるだろう。もし、この特許申請がタイムリーに認可されていたとしたら、何が起こっていたかというのは予想し難いことである。イノベイション(技術革新)に特許権保護が与えられなければ、誰も技術革新には投資しないだろうといった、特許システム強化を提唱する議論は常々されているのだが。あきらかに、本件に限ってはその主張は通らなかった。

[原文へ]