Gritwire
比較記事:オンラインのフィードリーダーを徹底比較!
by Frank Gruber on 2006年10月29日

編集部注:これは日本語版公開前2006年3月30日に掲載された記事です。

シンジケーションがweb 2.0運動の中核概念なら、シンジケートしたコンテンツを効率よく消化していくソリューションとして最も広く受け入れられているのはフィードリーダー。無数のサイトと情報ソースを絶えず監視し、情報を一箇所にまとめてほぼリアルタイムに最新情報をアップデートしていくフィードは、時短に欠かせないツールだ。

リーダーもタイプはいろいろ。ウェブベースのもの、デスクトップ、Outlookベースのものまである。本稿ではウェブベースのものに絞ってみた。取り上げたのは大手サービスと、News Alloy、Gritwire、Attensa、FeedLoungeなど優れた機能とパフォーマンスを備えた新規スタートアップまで。月額5ドルのFeedLounge以外、全て無料のサービスだ。

ウェブベースのフィードリーダー

検証の対象は以下9サービス。(各サービスの過去記事はTechCrunch記事インデックスを参照されたい)

MyYahooはウェブベースのリーダーの中では最も広く使われているサービスだが本稿では割愛した。同様にRSS読み取り機能付きポータルやバーチャル・デスクトップ・アプリケーションの性格が強いLive.com、Google IG、Netvibesも対象から除外した。RSSのヘビーユーザーが求めるのは、業界対応の強さを備えた上記のようなアプリ。MyYahooはフィードを素早く読み取りたい人、ケータイやハンドヘルドで出先からネットにアクセスしてフィードを読みたい人にとっては素晴らしいオプションだが、膨大な情報を日々消化するユーザーのニーズに対応する機能は揃っていない。

これら9つのフィードリーダーを取材して感じたのは、この業界の技術開発は競争がとても厳しいことだ。ベースの機能だけ比べてみた場合、一番の注目株はRojoとBloglinesの2つである。

私個人の独断に基づくフィード負荷テストではGoogle ReaderとFeedLoungeに軍配。テストでは各アプリが特定フィードをどれだけ効率良く拾えるかを見るためフィード5件のロード所要時間の平均を測定し、リーダーを5段階で評価した。有料サービスは月額使用料5ドルのFeedLoungeだけ、というのが興味深い。ここはパフォーマンスの評価も高いが、それ以外にFeedLoungeが無料のライバルに差をつける要素は何なのだろう。 FeedLoungeやAttensa、Gritwireが軒並み提供している3領域のディスプレイ、これを信奉するユーザーが多いのは事実だが。

Web 2.0機能

サンフランシスコ拠点のRojo(注釈:ブログプラットフォーム企業Six Apartにより買収された。詳しくはこちらの記事を参照)はTechCrunchで以前取り上げた。ここがWeb 2.0の本星なら、タッチの差で2番手につけているのがNews Alloyである。News Alloyはタグ付け、評価付けほか、コンテンツのリポジショニングに欠かせない各種機能(例えばDiggやdel.icio.usへのリンク投稿ボタンなど)を網羅している。

ユーザー評価機能: 評価システムを備えたリーダーも何点かあるが、私見ではRojoの“Mojo”に勝るサービスは無いように思える。Mojoというのはユーザー発信型レビューを意味する用語。人気のソーシャル・ニュース・アグリゲータのdiggのような機能で、フィードにアイテム(URL)を入力すると、お気に入りの記事をMojoし[評価を]をアップさせることができる。NewsGator Onlineにも“Latest Buzz”というユーザー発信型コンテンツの機能があるが、これはNewsGator内の記事リンク数を測定・表示する機能を指す。一方、News Alloyの評価システムはRojoのように、記事評価数の合計を割り出してくれる。

タグ機能: ユーザー発信型タグからタグクラウドを生成するのがRojoなら、Google Readerはこれと全く同じ機能を”ラベル”という名前で提供している。FeedLoungeも検索・探知のメカニズムはタグ機能だけ。 News Alloyでは各投稿のタグ付けも可能だ。

ソーシャル面: RojoとGritwireは“contacts”機能つき。ユーザーはコンタクトリストにある自分のネットワーク内の人たちと情報を共有することができるという風に、ソーシャルな側面を備えている。

フィード探知 & レコメン機能: テキサスに本社のあるソーシャル・メディア企業Pluckは自社Web Edition内にFeedFinderという機能を構築し、従来より優れたフィード探知を実現した。Rojoではレコメンのフィードが画面レイアウトの右上に表示される。

今後登場予定のフィード

注目はAttensa(本社・ポートランド)でプロフェッショナルかつクリーンなUIを備えたリーダーが特長。まだ揃っていない機能も多いが、フィードの読み取りはかなり速い。Attensaの製品ディレクターMatthew Bookspanに話を聞いてみたところ、Attensaはウェブベースのフィードリーダーに改良を加えた新型を間もなく公開するという。そうなると比較チャートでもかなりいい線に行くと思われる。Attensaはさらに、ケータイやハンドヘルドで読み取りができるモバイル対応のリーダーも間もなく公開を予定している。(注釈:2006年5月2日にAttensa Mobileとしてすでに公開されている)。

シカゴのすぐ北に本社のあるGritwireの主力はflashベースのフィードリーダーだ。高性能で、Rojoのような統合化されたソーシャル・ネットワーキング機能も網羅した。コンタクトリスト採用により友だち同士でフィードの共有が可能。 Gritwire共同創設者兼COOのIan Carswellによれば同社のリーダーはweb 2.0機能が盛りだくさんという。早く使用感を試してみたいところだ。

News AlloyはAjaxベースのリーダーを提供している。パワーユーザーが喜ぶような機能をバッチリ備えている。私の主観的なフィード負荷テストではスコアが思ったほど伸びなかったが、MikeがTechCrunchで書いたレビューでは、その他の動作環境はかなり速いという結果が出ている。

機能比較チャート

上記チャートは各リーダーの比較調査のまとめ。直接全企業に取材したわけではないので細かい点は記述漏れもあるだろう。 新たな情報が入ればアップデートしていくので、とりあえずの現況チェック表と捉えて欲しい。割愛した競合他社も多い。ウェブベースのリーダーは数え上げればキリがないので本調査では業界の主力と思われるサービスに絞ってみた。

総論

パフォーマンスで選べばGoogle ReaderとFeedLounge。テストした中では最速だった。アプリに多機能性を求める人にはBloglinesとRojoだろう(Rojoは”Web 2.0″機能でBloglinesを凌ぐ)。

とはいえNetNewsWireやFeedDemonといったデスクトップのフィーダーのベスト版にスピードと軽快さで追いつくサービスはまだ今のところ現れていない。というところで。

本稿はSomewhat Frankという素晴らしいブログを書いているFrank GruberがTechCrunchからの取材依頼を受け特別に寄稿してくれた。Frank、ありがとう!

アップデート: 2006年3月31日にチャート更新

【日本語版コメント】
日本語フィードリーダーの比較
Bloglines:
UIはシンプル。「人気ブログ」「おすすめブログ」リストは全世界ベースなので英語記事中心。閲覧中の任意のページをフィード追加するブックマークレットあり。(IE、Firefox用。Firefox用ブックマークレットはOperaは公式にサポートしていないが、内容は汎用のjavascriptなのでOperaでも作動する)。サイト内のフィードを自動検索、フィードの個別プレビュー可。追加の使いやすさではダントツ。 Ask.jpのブログ検索と連動されており、検索後ワンクリックで登録できるのは〇。

Livedoor Reader:
Ajax使用の人気ウェブ型リーダー。「おすすめ(テーマ毎のおすすめフィードを集めたフィード集をOPMLで提供)」「人気記事」が充実。「おすすめ」「登録数ランキング」「レートランキング」「注目度ランキング」からフィードをワンクリックで追加でき、話題のサイトに出くわす確立が高い。各ランキングのフィード全てをまとめて登録することもできる。LivedoorのソーシャルブックマークClipへの登録もワンクリックでできる。

はてな:
「おすすめ」「人気記事」あり。ソーシャル機能あり。「アンテナ」に登録したサイトはワンクリックでRSSに追加でき、また各記事をワンクリックでブックマークに追加できる。それ以外はURLコピペで購読。リーダー上にブックマーク数が表示されているなど、ブックマーク、それにはてなの他機能との密な連動が〇。

Feedpath:
おすすめ・人気記事ランキングなどは存在しないが、シンプルなUIと“過去記事アーカイブ”、“表示順”、“文字の大きさ”と表示のオプションが多く〇。ブログオーナーをターゲットにした仕様で、購読している記事からワンクリックでブログ投稿できる。閲覧中の任意のページの登録と、(引用したい部分をハイライトし)ブログに投稿できるブックマークレットあり。リーダーの新着情報をデスクトップで知らせてくれるダウンロードツールが用意されており、またクロス・ポスティング可能なブログエディター付き。

Goo:
ウェブ版以外にインストール型デスクトップ版と携帯版がある。ローカルでブログ記事を書いて投稿できる。興味あるキーワードを登録しておくと、関連記事をニュースやブログから自動的に集めてくれるのは〇。

Excite:
人気RSS有り。機能は普通。ただしユーザー自身がブログを作る場合はいちばん簡単。フォーム入力完了と同時に投稿可。TechCrunch日本語版の記事が改行されずに表示されてしまう。

[原文へ]

シカゴのスタートアップ9社がTECH Cocktailに参加
by Frank Gruber on 2006年7月10日

TECH cocktailの初回イベントが7月6日シカゴで開催された。会場はSTATEレストラン&カフェ。目玉の南ア産ワインStormhoekをお目当てに中西部のベンチャー投資家、起業家、開発者、ハイテク業界のファンら225人が集った。シカゴエリアの9社がプレゼンを行った。イベントの写真はここ。

ChicagoCrime.orgはシカゴでの犯罪記録データベースを自由にブラウズできるものでGoogle Mapsのマッシュアップアプリケーションの草分けの一つだ。同サービスは、シカゴ在住でDjangoフレームワークのリード開発者でもあるAdrian Holovaty氏によって開発された。Chicagocrime.orgは”2005 Batten Award for Innovations in Journalism”で表彰され、New York Timesによって「2005年のベストアイディア」の一つに選ばれた。Chicagocrime.orgは誰からも出資を受けておらず、実際には会社ではないが、他のマッシュアップ開発者が見習いたいと思うような先例を開拓したことは、ここでスポットライトを当てることに値すると思う。

Coastrはビールのオンラインソーシャルガイドで、ビールに熱心で、似た関心を持つ人々と新ビール、それにビールを飲める場所をつなぐことにある。同ガイドはLuckymonk社のBrian Eng氏がRuby on Railsを使って開発したものだ。Coastrでは、ユーザー登録してお気に入りのビールとビールを飲める場所を投稿可能。ユーザーは、ビールを探したり、自分の好きなビールにコメントしたり、ランクをつけたりもできる。それに、CoastrはWordPressウィジェットをブログに掲載して、お気に入りのビールをブログ訪問者と共有できたりする。:-)

ExtraTasty (TechCrunchプロフィールはここ)は、TシャツデザインサイトThreadless、インディー系音楽サイト15 Megs of FameNaked and Angryを含む一連のオンライン製品を持っておりこのカクテルパーティーのテーマにぴったりだ。ExtraTastyは、ドリンクランキングシステムとコメント機能に加え、タグ付けやサイト経由またはテキストメッセージ経由の両方によるドリンク投稿機能を持つ、ユーザーによって作られるドリンクレシピサイトだ。おもしろい機能は、インタラクティクティブドリンク計量システムと呼ばれるもので、ユーザーが、一人前のドリンク分量をクリックすると、システムが特定のドリンクレシピを作るのに必要な各材料の適切な分量を教えてくれる、というものだ。

FeedBurner社はWest Loopに拠点を置くフィードマネジメント会社で、200,000以上のウェブパブリシャーの1700万以上のRSSフィード購読者を取扱う。FeedBurnerは(インスタント)メッセージによるフィード読者層のフィード計測パッケージなどを含む面白いサービスの提供者だ。80,000以上の購読者を持つTechCrunchのフィードはFeedBurnerによって管理されている。また、FeedBurnerはフィード向けターゲット広告のオプションとしても、自サービスを位置づけている。FeedFlare技術を活用し、FeedBurnerはフィードコンテンツの裏側でウェブサイト側でも広告を挿入すことができる。つまり、フィードとウェブサイト両方のための広告ネットワークと考えてみてもらったらいい。このことは、FeedBurnerを魅力的な買収ターゲットと考えられる要素でもある。

GritwireDizpersion Technologies社のサービスで同社はTechCrunchで以前レビューしたことがある。付属のポッドキャストとビデオプレーヤーを備えたFlashベースのフィードアグリゲーターとコンタクト情報の追加、フィードコンテンツのランクづけやおすすめができるソーシャルネットワーキング機能を持っているMyGritwireと呼ばれるツールを含む多くの便利なサービスを提供する。Gritwireはつい最近GritListsと呼ばれる新しい機能をスタートした。Gritlistsはユーザーが編集できる読書リストを作成可能にする。他のユーザーはGritwireアグリゲータを通じてリストを購読可能だ。TECHcocktailにちょうど間にあうタイミングで、Gritwireは、ユーザーの最新の購読リストをブログ、ウェブサイト、MySpaceやFrienedsterのプロフィールページに掲載するためのGritlist Badgesをリリースした。

NaymzはOrbitz(オンライントラベルサービスサイト)出身のTom Drugan氏と同じくOrbitz出身の他の4人によって作られた、オンラインアイデンティティアグリゲータだ。同サービスはユーザーのパーソナルオンラインコンテンツ(ブログ、写真、ソーシャルネットワーキングプロフィール、ニュース記事、レジュメ、etc)をNaymz上の1ページにまとめることを可能にする。このパーソナルアイデンティティの集合体、またはパーソナルNaymzページは、サーチエンジンを通じてユーザーの情報を検索している誰にでもに対して、ユーザーの情報が見つけやすいようにサーチエンジン最適化を行う。同社は5人の従業員を抱え、250,000ドルのエンジェル投資を受け入れている。時々、「ググってみて。(“Google me”)」とだけ言う方が、電話番号やメールアドレスを伝えるよりも簡単な時がある。そんな場合こそNaymzのようなサービスが便利さを発揮する。 – 特に、もっと多くの人がブログ、写真、オンラインビデオなどを制作するようになるにつれて。

RipIt Digital社は、Greg Frost氏によって設立された音楽(フォーマット)変換サービスで、CDやカセットテープ、LPなどをデジタルフォーマットに変換して、iPod、MP3、メディアサーバに保存することができる。RipIt Digitalは消費者が音楽をリッピングすることの時間を節約する。似たサービにはReadyToPlay.com、GetDigitalInc.comがある。RipIt Digitalは、(サービスを始めるために)一年間に2,000ギガバイト以上の音楽変換を行った。

TableTop Interactive社は、テレビとウェブをいっしょに提供し、スポーツバーやレストランのテーブルのをあっというまにエンターテイメントコントロールセンターに早変わりさせる。テーブルに設置された各デバイスは常時サーバに接続され、DirectTVのスポーツフィードにリンク経由でスポーツ実況のスコアやアップデートを伝える。ニュースをチェックしたり、タッチスクリーンゲームをプレイしたり、その場にいる人またはアメリカ国内の反対側にいる人とトリビアクイズやファンタジースポーツを楽しみながら、自分のお気に入りのスポーツバーのテーブルでドリンクや食べ物をオーダーできる。自分のテーブルで、自分の見たいスポーツ試合を見れるようにしてくれる、スーパーリモコンみたいのものだ。TableTopは最初のユニットを先月、サンディエゴにある”Players Sports Bar”に設置しサービス開始した。TableTopのビジネスモデルは興味深く以下のようなものを含む – デバイス販売、月ごとのサービス料、ゲーム収入の50%のシェアと広告(TableTopのオーナーは、広告枠の25%を自分のレストランやバーの宣伝に利用、または第三者にその広告枠を売ることが可能)。

ZapTixはChristian Perry氏によって作られ、最近ベータ版を公開したコミュニティ・イベント(ローカルのカルチャー、演劇、コンサート、ダンス、イベント、上映情報など)のオンラインチケット販売サイトだ。サービスはまだまだ始まったばかりのベータ版である。公開から2週間しか経過していないこともあり掲載されているチケットはまだ少ないし、ちょっとした不具合もあるようだ。しかし、ベータ版期間の間には修正されるはず。同サービスはコミュニティシアターのチケットサービスをインターネット上に持ってきたいと思っている。同社は”bootstraping”(自己資金で地道に立上げ)スタイルで10,000ドル以下で会社を立ち上げた。フルタイムの従業員を全く雇わず、開発プロセスの全ステップをアウトソーシングで行っているということ。

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