ITunes
by MG Siegler on 2010年6月8日

誰も感動はしないと思うけど、Appleは6月21日のiOS 4(前の名前: iPhone OS 4)のリリースと並行して、iTunesをバージョンアップするようだ。今日(米国時間6/7)WWDCのキーノートのあとのハンズオン(hands-on, 実機試用)のとき、一部の新機能の動作について尋ねたら、あるAppleの社員がそう言ったんだ。

その社員の話では、iTunes 9.2は数週間後に(たぶんiOS 4と同じタイミングで)公開され、iPhone用iBooksでPDFのシンク(sync)ができるようになる。PDFを読む機能はiBooksアプリケーションの最新機能で、今のiPadにはない。その社員によると、PDFをメールでやりとりしたり、リーダーで開けるようになる。また、自分のコンピュータと今度のiTunes 9.2とのあいだでPDFをシンクできるようになる。

by Robin Wauters on 2010年6月2日

App Storeの分析を行うDistimoが、5月のレポートを発表した。今回のレポートは種々のカテゴリにて人気上位に位置し続ける期間についての考察を行っている。分析に用いたデータは2009年11月から2010年4賀つにかけてのもの。分析によればトップカテゴリ、ゲーム、ビジネス、およびエンターテインメントのカテゴリにおいて、有料アプリケーションがトップ100に留まる平均期間はそれぞれ27日、39日、59日、および38日となっているようだ。

それに比べて無料アプリケーションがトップ100に留まる期間は有意に短いものとなっている。上記それぞれのカテゴリにて平均19日、21日、および39日となっている。ただエンターテインメントカテゴリのみは例外で、このカテゴリでは無料アプリケーションの方がトップ100の滞留期間が長くなっている。すなわち有料アプリケーションがトップ100に留まる期間が38日なのに対し、無料アプリケーションの方は43日ということになっている。

by MG Siegler on 2010年5月21日

Google I/OにてVic GundotraがFroyo(aka Android 2.2)の発表を行った。しかしFroyoについてだけではなく、間もなく実装されるウェブ上のAndroid Marketからダウンロードを行う仕組みについても説明を行った。アプリケーションを自動的にAndroid端末にダウンロードするものだ。さらに、音楽マーケットについても新しい仕組みを提供予定であることを発表した。Googleはウェブ上でiTunesと競合するサービスを提供しようとしているらしいのだ。

詳細については発表されなかったが、基本的な仕組みについては説明があった。ウェブ上のマーケットで好きな曲を見つけて、その楽曲をクリックする。するとアプリケーションを入手する場合と同様に楽曲がAndroid端末にダウンロードされるというわけだ。つまりウェブ上のiTunesといったサービスになるわけだ。自動的に同期する機能も備わっているらしい。サービスの提供にあたりどこと提携するのか、価格はどうなるのか等についての説明はなかった。詳細については間もなく明らかになってくるのだろう。

by MG Siegler on 2010年5月20日

そろそろ自分のiTunesライブラリにビートルズの楽曲がすべて揃うことになりそうだ。過去一番売れたアーティストのことなので、他にも多くの人が全曲データを揃えているのだろう。ただ、ビートルズの曲はiTunesで販売されていないので、当然のことながらiTunes経由で購入したものはない。他の方法で入手したのだ。どうやって入手したのかを言うつもりはないが、たぶんEMIは眉を顰めることだろうと思う。しかしそれはEMI自身のせいとも言えるのだ。

ポール・マッカートニーがBBCのNewsbeatという番組でインタビューに応えていた。その中で現状について語っていた。「どうしてこういう状況になってしまったのかわからない部分もある。ビートルズ側ないしiTunesの意向というわけではないよ。ビジネス的な判断で行われていることだ。レコードレーベルの側に、iTunesで公開したくないという理由があるんだろうね」。マッカートニーは「レコードレーベル」の名前を挙げていないが、これはもちろんEMIのことだ。

by Erick Schonfeld on 2010年2月23日

Appleがますますお上品になって、iTunesからセクシーなアプリを削除しはじめた。 新ルールの一つがビキニアプリの禁止、ただしSports Illustrated(またはFHMまたはPlayboy)は例外。たとえばSports Illustratedは、2010年水着アプリを2月9日にiTunesで公開した。この禁止ルールが正式に始まる前ではある。同誌の水着アプリはビキニ姿のモデルが満載だ。

今すぐiTunesを立ち上ると、App StoreのメインページにSI誌の水着アプリが宣伝されているはずだ。現在スポーツアプリの第1位、無料アプリの13位、トップセールアプリの35位につけている(写真とビデオを全部見るためには$1.99払ってロックを外す必要がある)。FHMの$1.99アプリも、”Girl of the Week” と”Non-Stop Honeys”のコーナーはビキニやパンティの写真で一杯だ。さらには”Young and Hardly Innocent”、”Lucy in Naughty Nighties”などと題したビデオもある。 Playboyアプリも同じくわいせつである。しかし、Bikini Blastなどの無名ブランドのビキニアプリは、もはやiTunesで見ることができない。

by MG Siegler on 2010年2月11日

1月のイベント直前まで、AppleがTVネットワークとiTuneでの番組定期購読の交渉をしているという噂が飛び交った。もちろん、何も起こらなかった。報道によればCBSとABSは関心を示したが、他のネットワークが熱心ではなかったらしい。恐らくケーブル会社の反発を警戒してのことだろう。しかし、それでAppleが諦めたわけではない。

今日(米国時間2/10)付のFinancial Times紙の新情報によると、Appleは今年米国テレビ番組を$1で販売する試験を行うという。具体的にはiPadの発売時期に合わせて3~4月に新価格を開始するというもので、同紙がこの件に詳しい筋から聞いたとしている。現在AppleはiTunesを通じて、番組を$1.99(標準画質)または$2.99(HD画質)で販売している。$1という価格は標準画質に適用される模様であり、これはiPadで再生することを見込んでいる。

by Robin Wauters on 2010年2月5日

2009年11月、AppleはiTunes Previewという機能をスタートした。これによりデスクトップアプリケーションを起動ないしインストールせずに、ウェブブラウザからiTunesにある曲を確認することができるようになった。

ブラウザから実際に曲を聴くことはできなかったが、今年になってウェブ上でのプレビュー機能もひっそりと始まった(これも間もなく登場するiTunes.comの方向性に沿ったものだろう)。

そしてこの度(米国時間2/4)、iPhone / iPod TouchのアプリケーションについてもiTunes Previewの機能が加えられた。

by MG Siegler on 2010年1月22日

Appleタブレットに関する最新記事に埋もれながらも、ウォールストリート・ジャーナルに非常に面白そうな記事が掲載されている。iTunesが早ければ6月にも、ついにクラウド版のiTunes.comとして登場しそうだという話しだ。WSJは本件について詳細を知る筋からの情報として記事を掲載している。

昨日、TechCrunchでは元MP3.comのCEOだったMichael Robertsonによる今後出てくるAppleのクラウド戦略に関する寄稿を掲載した。iTunesのクラウド化は、この戦略の中核をなすものだ。そして一旦始まれば即座に全ての流れが生まれる可能性があると記事に書かれている。また昨年9月にはiTunesのクラウド化への流れが必然である旨の記事も掲載している。この動きは加速しているようでもある。Appleが最近音楽系スタートアップのLalaを買収したのも、Lala内の資産を手っ取り早く活用してその方向に沿って動き始めようとするものだ。そしてこの買収にはそれ以上の狙いもある。

by ゲスト ライター on 2010年1月20日

本稿は、デジタル音楽業界で12年の経験を持つMichael Robertsonによるゲスト寄稿である。同氏はデジタル音楽のパイオニア企業、MP3.comのファウンダーであり、CEOも務めた。現在は音楽データベース会社、MP3tunesのCEO。RobertsonはGoogle Voiceのアドバイザーでもある。

この数年間、Appleが1曲1ドル(現在は$1.29)のiTunesビジネスを補完する月決め購読サービスを始めるという噂があるが、同社が近日中に予定しているプランは、それとは大きく異なり、またもや同社がデジタル音楽業界を新時代に率いる立場になろうとするものだ。広く普及したiTunesソフトウェアを活かし、Appleは同社のユーザーをほぼ一夜にしてクラウド音楽サービスへとアップグレードしようとしている。これはAmazonをはじめとするクラウドミュージックサービス各社を出し抜こうという、大胆な動きだ。レコード各社は、これ以上Appleの独占を許すことを懸念しており、Appleの新戦略が主要レーベルとの新たな契約を回避するよう計画されているのもその理由からだ。

by MG Siegler on 2009年11月11日

Appleは、それまでレンタルしかできなかったHD映画に、3月から購入オプションを追加した。何が問題かって? 絶望的に選択肢が少なかったことだ。8ヵ月経過した今でも、買うことのできるHD映画は数十作品だけで、その大半が『The Midnight Meat Train』といった、HD版の価格が$19.99もすることを別にしても、恐らくみなさんが買いたいとは思わないような映画だった。今日(米国時間11/10)これが変わった。

Appleは、iTunes上で購入できるHD映画の品揃えを強化した。これが意外に良い。ようやく、本当に良い映画が入った。たしかに以前から「カジノ・ロワイヤル」などの逸品もあった。しかし今は、ジェームズ・ボンド9作品すべてのHD版がある(ただし、残念なことにショーン・コネリー主演は2本だけで、「ゴールドフィンガー」は入っていない)

by MG Siegler on 2009年9月10日

Screen shot 2009-09-09 at 10.46.02 AM[編集部注:Rock & Rollイベントのライブ中継はこちらをご覧ください]

とうとう彼が戻ってきた…

サンフランシスコで今日(米国時間9/9)から始まったAppleのイベントで、CEOのSteve Jobsがステージに立った。聴衆は長いスタンディング・オベーションを浴びせた。Jobsはまず臓器移植の重要性を訴えた。Jobsが肝臓の提供を受けたドナーは自動車事故で死亡した20代の男性だったという。Jobsは彼の命が臓器移植によって救われたことに感謝し、誰もが臓器提供について考えるべきだと述べた。

続いてJobsはAppleの経営陣、特にJobsの不在中会社の舵を取りつづけたTim Cookに対して感謝した。

それからJobsはいつものカリスマを発揮してAppleに関する印象的な数字と新製品を次々に発表した。その一部を報告する。

iPhone

  • この2年と少しの間に世界中で3千万台のiPhoneが売れた。
  • 現在、App Storeには7万5千のアプリが登録されている。
  • App Storeのダウンロード回数は18億回。
  • iPhoneとiPodのバージョン・アップ、 3.1は本日正式リリース。
by Leena Rao on 2009年4月24日

ついにやりました。AppleのApp Storeからダウンロードされたアプリケーションの数が、10億に達しました。App Storeには今、25000を超えるアプリケーションがある(35000という説もある)。この節目の価値は、単純に10億という数以外に、App StoreがiTunes上にロンチしてからわずか9か月で、有料無料合わせて10億に達したことだ。

昨年の夏には、世界21か国で最初の3日間の3G iPhoneの売上が100万台に達した。そのときは、iPhoneのユーザたちがロンチしたばかりのiTunes App Storeから1000万のアプリケーションをダウンロードした。

by Leena Rao on 2009年4月2日

Comcastが6年前に立ち上げたビデオサービスOnDemandが、これまでの総計で110億ビューという画期的な記録を達成した。このケーブル企業は、記録のすごさを表すいくつかのおもしろい事実情報を発表している。

Comcastはまず、110億ビューは同じく6年前にロンチした音楽ダウンロードサイトiTunesのこれまでの販売数(60億)のほぼ倍だと指摘する。さらに、110億は合衆国国内で同じ期間に売れたBig Macの数(30億)の4倍であり、世界中で売れたハリー・ポッターの本(3億7500万冊)の30倍である。そうね、ほんまにすごいね。でも、Web上で1か月に見られているビデオの本数(昨年4月に110億を超えた)より少ないよ。それに、Comcastのそのほかの300のチャンネルの上でケーブルのお客たちが毎月の料金を払って見ている映画や番組の総本数に比べたら、微々たる数でしょう。

by Robin Wauters on 2009年2月7日

目にするiPhoneアプリケーションをすべて記事にしているわけではないが(そのような骨の折れる作業を継続しているサイトもある)、しかしときに、記事にしないわけにはいかないアプリケーションに遭遇するのだ。今回紹介するIDriveもその一例で、データのバックアップに特化したアプリケーションだ。その名をIDrive Liteといい、iPhoneの連絡先情報を完全に無料でバックアップして、共有したりリストアしたりすることができる。iPhone2.0に対応している。

とくにビジネスユーザにとっては、このようなツールはとても便利だろう。iDrive LiteをiPhoneにインストールすると「Backup」ボタンをクリックするだけで、連絡先情報をネット上にあるIDriveのサーバに自動でバックアップしてくれる。サインアップの必要もない。また、リストア作業も簡単で、バックアップ後に追加した連絡先を上書きしてしまうこともない。また用意されている共有機能もなかなか便利だ。アドレス帳に記載されている人にインポート用のキーを付けてSMSをおくると、その人と情報を共有することができるようになる。

by Erick Schonfeld on 2009年1月7日

毎年の恒例だが、AppleはMacworldで商売の内情がうかがえるような数字をすこしばかり披露する。MacworldにAppleが参加するのは今年が最後となるが、そのフィルのキーノート(Phil SchillerがSteve Jobsに代わって今年のキーノートを行った)で発表された数字はほんのわずかだった。 情報に飢えたApple信者(と投資家)に投げ与えられたお印ばかりの統計は以下のとおり。

by Erick Schonfeld on 2008年12月9日

インディーズ音楽のサブスクリプションサービスを提供するeMusicが大改造中。アーティストおよびアルバムページは既にAJAX風味に表示されるようになり、YouTubeの動画やFlickrの写真と連動するようになっている。金曜日にはサイト全体もMediaUnboundの新しいレコメンドエンジンを採用してデザインを一新した。メンバーになってログインすると、レコメンドエンジンによる「Music You’ll Love」(きっと気に入る音楽)群が表示される。「New Arrivals」(新着)で気に入りそうな音楽を新着順に表示することもできる。通常は「Best Sellers」(ベストセラー)やeMusicのエディトリアルスタッフによる「New and Noteworthy」(新着注目曲)が表示されている。

会員が気に入る音楽をきちんとレコメンドすることこそがeMusicビジネスのキーとなる。そして現状ではまだまだ不満を感じる。eMusicには有料会員が400,000人いて、2003年以来2億5000万曲をダウンロードしている。メンバーは固定料金で30-75曲をダウンロードすることができ、以降は曲毎課金となる。気に入った曲が見つからなければ、メンバーはいなくなってしまう。レコメンド機能を向上させれば、退会するメンバーも少なくなる。

by Erick Schonfeld on 2008年11月21日

楽曲サブスクリプションは今のニッチな事業規模から脱却できるんだろうか? また疑わしくなってきた。 eMusicが今日(米国時間11/20)、同社の楽曲サブスクリプションが2003年のサービス開始以来、楽曲ダウンロード数通算2億5000万回に達したと発表した。因みにアップルのiTunesは2003年4月オープン以来、通算販売数50億曲。eMusicはiTunesの12分の1となる。

eMusicの仕組みはこうだ。月額$12~$20の定期利用料(サブスクリプション)を払うと、ひと月30~75曲ダウンロードしてキープできる。制限数を超えたら1曲$0.25から楽曲買いも可能。eMusicには全450万曲の楽曲カタログがあり、特にインディペンデントレーベルの楽曲が充実している。定期利用者(サブスクライバー)は現在40万人で、同社では今年$70M(7000万ドル)の収入を見越している。

Blip.tv、iTunesで再生される動画に広告を配信する技術を開発
by Erick Schonfeld on 2008年10月29日

ほとんどの人はウェブの動画を見るとき、コンピュータ上でストリーム形式で閲覧することが多いだろう。しかし相当数のウェブ動画が後の閲覧のためにダウンロードされ、別デバイス(たいていはiPod。一部はフラット画面テレビ)に転送されている。ダウンロードされてしまうと、ウェブ動画市場における広告モデルのシステムにうまく合致しなくなるという問題がある。

iTunesに動画をダウンロードする場合には有料にしようと試みる企業もあった。しかしほとんどの場合は諦めて無料でダウンロードできるPodcastに動画を登録している(実際のところiTunesをざっと見てみると、少なくともテレビショーのカテゴリでは有料版より無料版の方が多いようだ)。動画制作者にとって、iTunes対応にすることは多くの面で機会損失となっている。閲覧者の最も多くがiTunes経由でショービデオをダウンロードするので対応せざるを得ないが、広告主に対してこれらの閲覧者を計上できなくなってしまう。iTunesで購読してくれる利用者は、続きを求めて戻ってくるので、潜在的には最も価値の高い利用者であることには間違いない。

そんな中、本日(米国時間10/28)行われたBeet.TV Online Video Summit(私、ことMichael ArringtonもCnetのDan FarberおよびBeet.TVのAndy Plesserと司会を務めた)にて、blip.tvのCEO Mike HudackがiTunes他に動画をダウンロードする際、DoubleClickの広告を動的に挿入する技術を発表した。

blip.tvは動画配信プラットフォームを運営しており、多くの外部ウェブサイトや配信チャネル経由で月に5000万ビューを集めているとのこと(先週Bain Capitalによる第2ラウンドを完了した)。Hudackによると、blip.tvのトラフィックの内15-18%がダウンロードによるもので、そのほとんどはiTunesのものだということだ。

この6ヵ月ほどの間、blip.tvはiTunes用動画にプレロール、ポストロール、およびオーバーレイ広告を掲載する実験を行ってきた。広告はDoubleClickのもので、広告上でクリックするとすぐにわかるようにハイパーリングが設定されている。但し今回の計測では、動画がiTunesを利用してPCで閲覧した場合のみに測定される仕組みだ。Hudackによると50%ないし75%が、ダウンロードした動画をiTunesで閲覧しているとのこと。iTunes以外のiPod、iPhone、あるいはApple TVで閲覧される残りの利用者については、動画が配信された際に付加された広告が表示され、クリックを検知してトラッキングを行うことはできない。

PCのiTunesプレイヤーで閲覧される動画については、2週間で無意味になってしまう広告キャンペーンをそのまま掲載するのではなく、現在行われている広告キャンペーンの広告や、表示される動画に適したターゲット広告に入れ替えることができる。たとえばPumaの場合、ゴルフ関連の動画をiTunesで見ている女性をターゲットとした広告を配信するような使い方ができるわけだ。

blip.tvに欠けているものは言うまでもない。iPodやiPhone、およびテレビなどに転送された際に広告を入れ替えたり、利用者の反応をトラックする機能が必要だ。これら機器がインターネットに繋がってさえいれば、それぞれの機器で閲覧されている動画に広告を挿入することも可能なはずだ。また、広告をダウンロード時に挿入しなくてもインターネットに接続した際に利用者の反応を収集する非同期のやり方もあるはずだ。オフライン時にクリックしたときには予め作成しておいたメッセージが表示されることになるだろう。オンライン時にクリックされたときに新しい広告を表示するようにすれば良い。実現にはいろいろな方法が考えられるが、どこでどのようにして閲覧しているかに関わらず、すべての動画において有効な方法とするためには一貫した手法を採用する必要がある。

Update: Beet.TVの好意により、会議の動画を提供して頂いた。

原文へ

(翻訳:Maed, H)

著作権使用料委員会が現状を維持。iTunesの使用料も据え置き
by Erick Schonfeld on 2008年10月3日

Copyright Royalty Board(全米著作権使用料委員会)は、AppleやAmazonなどの企業がデジタル楽曲毎に音楽出版社に支払う使用料を決定した。そしてその使用料は・・・ドラムロール・・・以前と同じ1曲あたり9セントだ。よって、誰もが胸をなでおろした。iTunesは閉鎖されない!(未来永劫閉鎖されないわけではないが、いい話ではある)。

過渡期にある業界で、日々ルールが書き換わるなか、審査員3名からなるパネルは何もしないことを選んだ。そしてこれは賢明な選択だっただろう。しかし、今後5年間の料金体系を設定したことによって、同委員会はデジタル音楽業界全体がさらに確固たる基盤を作るのを手伝う機会を失ってしまった。昨日私が書いたように、著作権使用料委員会は、曲毎の料金ではなく、デジタル音楽収益の比率に基づいた料金体系を設定すべきだった。そうすれば、業界全体が揃って成長することができたはずだ。

少なくとも、あらゆる音楽がタダになるまでの間は。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi)

何故オンライン楽曲業界は収益分配モデルに切り換えるべきなのか
by Erick Schonfeld on 2008年10月2日

「大きいパイほど苺はたくさん入る」―米政府機関「Copyright Royalty Board(CRB)」にはそうひとこと言いたい。

楽曲版権使用料のレートを審議するCRBの3人合議が明日(米国時間10/2)、向こう5年間のデジタル楽曲ダウンロード新料金体系を発表する。これは音楽出版社(各楽曲の事実上の版権所有者)の懐に入る版権料で、現在は1曲9セントに定められている。音楽出版社はこれを1曲15セントまで値上げしたい方針。アップルは、そんな新レートが適用されたらiTunes閉鎖やむなしな状況になっちゃうかもよ、とそれとなく脅しをかけている(はいはい、仰る通りで)。

アップルは今もデジタル楽曲ダウンロード市場の約85%をコントロールしているが、この版権使用料はAmazon、Rhapsody、MySpace Musicはじめ他の企業も拠出しなくてはならない。音楽出版社(アーティスト本人が兼業のことも多い)は自分たちの分け前が風化しないよう、ここでなるべく高いレートで鍵をかけてしまいたいのだ。一方、アップルとレコード会社は楽曲当たりの一律固定料金ではなく、収益に応じた歩合にすべきだと主張。アップルは収益の6%、レーベルは8%でどうかと提案している。 iTunesの場合、この歩合は今の1曲99セントの料金から捻出するので楽曲当たりの使用料は(それぞれ6セント、8セントで)減る計算になる。

表面上はアップルとレコード会社が弱い者(アーティスト、ソングライター、その他の音楽出版社)いじめしてるように見えるけど、このケースでは実のところアップルとレコード会社の言い分に理がある。オンライン楽曲は今や、Copyright Royalty Board(CRB)が定める版権使用料に手足がもがれた状態に陥っている(料金はダウンロードだけでなく、インターネットラジオのストリーミングにもかかる)。アップルは販売した1曲当たり70セントをレコード会社に払っている(その中から音楽出版社にも取り分が支払われる)。さらに6セント天引きできるほど大きなマージンは残っていないし、かと言って1曲$1.05にすると、これまた売上げに響くだろう。

それよりは収益分配(レベニューシェア)モデルに切り換える方が経済的にも納得で、デジタル楽曲販売ももっと独立運営の余裕が生まれるし、アーティストも業界と共存共栄できる。大きなパイから8%取る方が、小さなパイから9%取るより旨味は大きいのだ。

Copyright Royalty Board(CRB)は楽曲当たりいくらを音楽出版社の取り分にするか決めるよりも、音楽出版社が受け取る版権料の合計額を最大限確保する方向で努力すべき。収益分配モデルで行くしかないだろう。

[原文へ]

(翻訳:satomi)