LicketyShip
by Leena Rao on 2009年4月4日

過去数年で何度もビジネスモデルを変更し、クーリエ便業者のアグリゲーターを目指していたDeliveryEdge(つい最近までLicketyShipという名前だった)がデッドプール入りとなった。同社のビジネスモデルの変遷や波乱に満ちた道程についてはこちらで記事にしている。

2006年にLicketyShipがサービスの提供を開始した際は、eコマースで購入したアイテムを注文から4時間以内に配達するサービスを提供していた。この時点で、2001年に2億8000万ドルを使い切ってデッドプール入りしたKozmoと同様の運命を辿るのではないかと懸念したものだった。LicketyShipはRobert Pazornikが設立した企業で、即日配送に高額の手数料を課すことで、Kozmoのモデルを乗り越えようとしていたが、実際にはうまく機能しなかった。2007年にLicketyShipは配送モデルを放棄し、地元クーリエ業者のアグリゲーションサービスに注力しようと試みた。地元小売業者にて電話注文した品物の配達を頼むのに使われたわけだ。そして昨年夏、同社は再びビジネスモデルの転換を行い小売り製品の配送以外の面でもアグリゲーションサービスを提供しようとし始めた。小規模に分割されたクーリエ市場にウェブサービスを提供しようと試みたわけだ。クーリエサービスをウェブサービスとして発展させるため、LicketyShipはAPIなども用意していた。

LicketyShip、ファウンダー兼CEOをクビにしてビジネスモデルを転換―クーリエ便のウェブ・ポータルへ
by Michael Arrington on 2008年6月12日

wordpress-logo1.png2006年の後半、ユーザーがオンライン通販サイトで購入した品物をクーリエ便を使って4時間以内に配達するLickety Shipがローンチしたとき、私はKozmoと同様の運命をたどるのではないかと危惧した。Kozmoというのは似たような配達サービスで、$280(2億8千万ドル)の資金を調達したあげく、2001年に記憶に残る派手な倒産劇を演じた。

Kozmoは配達料金を取らなかったので、皆んな面白がってM&Mチョコレート1箱とか、そういった安い品物を買っては家に配達させたものだ。$150(1億5千万ドル)を投じたStarbucksを通じてKozmoを宣伝するというキャンペーンも無駄遣いに拍車をかけた。.

Robert Pazornikが創立したLicketyShipのアプローチはこれとは違っていた。配達には暇なクーリエ便を安く利用し、特急サービスにはユーザーからきわめて高額の料金を取る。利益が上がるのは特急サービスだけだが、そういうサービスを利用する客が十分存在するだろう読みだった。

その読みはまずまず当ったのだが、残念ながら現実の運営には大きな問題があった。まずクーリエが小売業者のところに行って荷物をピックアップし、買い手に配達することができなくてはいけない。するとLicketyShipが提携できるのは、買い手に物理的に近い場所に店を構えている小売り業者だけだ。またLicketyShipは自分のサイトを通じてこの通販を行うのだから、LicketyShipのシステムは実際に品物を持っている小売り業者の販売システムと緊密に統合されていなければならない。そういう関係がいったn成立すれば競争上の大きな優位となる理屈だったが、実際にはほとんど不可能な話だった。

2007年の7月、LicketyShipは小売業者と提携して自サイトで直接通販を行うモデルを放棄した。その代わりに、地元のクーリエ便の業者との提携に力を入れ始めた。(サービスがカバーしている地域では)ユーザーは地元の小売り店に注文した商品をLicketyShipを利用して店に取りに行かせ、配達してもらうことができるようになった。

LicketyShipにとって良いニュースは、Kozmoとは違い、転換前の最初のビジネスモデルに大金を無駄遣いしていなかったことだ。実際、エンジェル投資家から、$1.5(150万ドル)を調達しただけだった。

しかし悪いニュースは、投資家がいつまでも黒字化を達成できないPazornikに業を煮やしてまったことだ。そういう訳で、約1月前、投資家は経営者のクビをすげ替えることにした。Pazornikは自ら創立した会社を追われ、John McGroryは新たなCEOに就任した。

現在LicketyShipはリニューアルして再オープンを待っている。新しいサービスはクーリエ便事業に特化したものになる。それも単にクーリエ便でユーザーの買物の手伝いをするだけではなく、全体としてのパイは大きいが中小零細業者が多くてまとまりのないクーリエ便事業の総合的なポータルとなるウェブサービスの構築を目指している。

アメリカ国内だけで毎月2500万のパッケージがクーリエ便を利用して配達されている。 新CEOのMcGroryによると、クーリエ便1件あたりの料金は平均$100だという。(だとすると、計算上、年間$30B〔300億ドル〕となる)。ところがクーリエ便のユーザーは料金に無頓着な傾向がある。クーリエ便のユーザーが重視するのは何よりも信頼性だ。その結果、いったん信頼できるとなると特定のクーリエ・サービスを長い間使う傾向がみられる。(典型的なクーリエ便の大口ユーザーは法律事務所だ。彼らは〔どんなに料金が高くても〕クライアントにツケを回すことができる)。McGroryによると、このマーケットに新規参入するにあたって必須なことは、ウェブ・サービスまたは電話で手配できることと、配達が間違いなく実行される保証があることだという。つまり、(アメリカ全国どこへでも電話1本で花を届けられる)「1-800-Flowers」のクーリエ版だ。

またLicketyShipは誰でもクーリエ便を自分のサイトに組み込めるようAPIも公開した。通販サイトや小売店はクーリエ・サービスによる即時配達というオプションを自サイトに簡単に組み込める。利用の要件は、ユーザーの販売する品物を実際に保管している倉庫が買い手の居住地域から一定の距離以内にあることだけだ。BestBuyとかBarnes & Nobleなどはユーザーとして理想的だ。消費者の近くにリアル店舗を構える小売業者がLecketyShipのクーリエ・サービスを組み込めば即時配達が可能になり、オンライン通販の同業者との競争を有利に進めることができる

LicketyShipはこの夏新たなベンチャー資金の調達を計画しており、この新しい戦略を投資家に説きまわっている。

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(翻訳:Namekawa, U)

Wakoziは昔のネット宅配サービスKozmoの酒類版
by Erick Schonfeld on 2008年3月30日

wakozi-logo.png1990年代のITブームの大失敗の一つだったKozmoは、マンハッタンでスタートしたビジネスで、何でも、たとえばBen & Jerryのアイスクリームのパイント缶でもオンラインで注文できて、バイク・メッセンジャーが戸口まで届けてくれるというサービスをやっていたが、$280M(2億8千万ドル)のベンチャー資金を使い果たしたあげく、店じまいとなった。さて、今やニューヨーカーにWakoziがお目見えした。これはローンチされたばかりで、マンハッタンのワインショップ、酒屋、デリを専門カバーする宅配サービスだ。しかし、Kozmoの失敗からは学んでいる。自分では一切デリバリーせずに、デリバリーしてくれるショップの在庫をリストしている。創業者のRob Rizzoは、コンセプトをこう説明している。

私たちのサイトから、ボデガ〔スペイン風居酒屋〕、デリ、ワインショップにあるものなら、実際なんでも注文できます。1時間以内にお届けします。たとえば夜遅くにシャルドネ・ワインを1本か6本パックで欲しいとか、友だちとパーティをやっていてポーランドのベルベデーレ・ウォトカがもう一本欲しくなったといったときでも、アパートから外に出る必要はありません。私たちは配達人を雇わず在庫も持ちません。その代わり、ご注文のものが揃っていて一番速くお届けできるお近くのストアと提携しています。現在、マンハッタンのすべての地区のストアをカバーしています。私たちは皆さんの一番重要な問題―お酒―を根本的に解決しました。

というわけで、まったくこれはローカルビジネスの先駆け的なサイトといえる(Kozmoモデルの別の改良アプローチについては、われわれのLicketyShipの記事を参照)。WakoziのサイトはすべてAdobe Flexで作られており、ユーザーが地元のワインショップの在庫を確認することも出来るようになっている。いったんロードしたら、ユーザーインタフェースはかなり速いが、デザイナーはウェブサイトに褪せたような色使いをしているので読みづらい(それともFlashの問題か)。また最初のロードにはかなり時間がかかる。クリックしてストアに行ってそこの在庫を確認するにはさらに辛抱が必要だ。表示される情報は棚にある在庫と価格だけ。ワインについて言えば、地域やタイプで検索できるが、試飲ノートなど、聞いたことのないワインを購入する際の助けになるような情報は一切ない。何が欲しいかを知っていれば、それでも十分だろう。新しいボトルを試してみたい向きには、やっぱり地元のワインストアに出かけてアドバイスを貰ったほうがいい。

マンハッタンのダウンタウンにある私のオフィスの近所を検索してみたら、加盟店が9店舗あった。ちょうど1時間前に、Gnarly Head Old Vine Zin〔ジンファンデル種のワイン〕をGramercy Wine & Spiritsに注文したのだが、オフィスを出る前に届くかどうか。

アップデート: ワインは注文してからきっかり1時間半で届いた。私はユーザーとして非常に満足しているが、1時間以内ならさらによかった。というわけで、もっと重要な調査に取り掛からねば。(おっと、栓抜きはどこだったかな?)

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(翻訳:Namekawa, U)

LicketyShipが、カリフォリア州全体に宅配事業を拡大
by Nick Gonzalez on 2007年7月26日

即日配達サービスのLicketyShipがサンフランシスコベイエリアでの初期ベータから、州全体へと拡大し、新たなパートナーも迎えた。

LicertyShipはオンラインショップ向けの配達サービス(Kozmoなど)から、地域の宅配サービスに切り替えた。地域ビジネス用の配達にも、至急必要になった荷物の配達にも利用できる。

配達を申し込むには、サイトにログインして、出発地と到着地を入力し、クレジットカードで支払う。しばらくすると配達人がドアまで来てくれて、料金によって($19.99~)1~4時間のうちに配達される。荷物は、重さ5500ポンド(2500kg)の物まで送ることができ、配達の状況はウェブサイトかメール、SMSで追跡できる。

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LicketyShipはKozmoのような燃え尽き方をしないように、自前の専用配達システムを持たず、既存の配達業者の通常扱いの少ない時間帯を安く活用している。注文が来ると、コンピューターシステムが、価格と評判を調べて最適のルートを見つける。

LicketyShipはオンデマンドの宅配サービスを、カリフォルニア州のLos Angeles、Orange County、Sacrament、San Diegoと周辺地域であらゆる主要な市場に提供する予定だ。サービス開始に伴って、LicketyShipはLA Times、K&L Wines、Ztail.comの配達も取扱うことになった。

LA TimesはLicketyShipのAPIを利用して、Recycler.com上の同紙の4万件の5行広告の配達オプションとして、このサービスを使っている。配達料金は200ポンド(90 kg)まで$19.99。K&L Winesは、地元顧客からの電話注文の即日配達にこのサービスを使い、将来はウェブでも受け付ける予定だ。ZtailはeBayの出店者の商品ページの改善を支援している会社だが、eBayオークションのオプションとしてLicketyShipの配達を提供する。

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LicketyShipはKozmoと違う道をたどれるか?
by Michael Arrington on 2006年12月24日

新しいスタートアップLicketyShipKozmoに似たeコマースサービスだ。注文後数時間で商品を届けるのが売りで、このクリスマス休暇シーズンに名前を挙げようと狙っている。この会社が今年の1月に設立されたときにわれわれは最初にレポートし、その後9月にはサービスのローンチをカバーしているが、最近メインストリームのメディアにもずいぶん取り上げられている。現在(米国時間12/22)、クリスマスイブまで9.99ドルで〔特急配達の〕サービスを提供している。大規模なeコマースサイトでは、もうすでにクリスマスイブの配達は間に合わないわけだが、Lickety Shipは順調に受注を続けている。ただし即日配達サービスの提供地域はサンフランシスコのベイエリアに限られる。

LicketyShipはこの9.99ドルの配達料金では損をするはずだ。同社は配達を、余裕のある地元のクーリエサービス(宅配サービス)に外注しているが、これは 高くついているはずである。eコマースサイトにとって休暇シーズンは新しい顧客を獲得するのにいいチャンスだとはいえ、 LicketyShipが取っている大幅な料金割引政策はマーケットに間違った信号を送っている可能性もある。

1時間以内の配達を約束したKozmoは、2001年に$280M(2億8000万ドル)の資金を使い果たし、ものの見事に火ダルマになって倒産した。リアルタイムの配送 は高価だ。数時間で配達してもらいたいという要望が多いからといって、必ずしも儲かるビジネスモデルがそこにあるとは限らない。 LicketyShipはユーザーが数時間以内の配達のために20ドル(これが原価だという)以上を払う気になることを証明しなければならない。同社によれば、Amazon の注文の30%は翌日配達が選択されており、この場合、送料が商品の値段を超えることも珍しくないという。これが本当なら、LicketyShipの未来 は明るいかもしれない。しかし、それならそれで、この会社はマーケティングの努力を、クリスマス直前のかけ込み需要などではなく、〔消費者が高額な配達料 金をいとわない〕ような分野に集中すべきだろう。

【日本語版コメント】
lick(舐める)には俗語で「素早い」の意味があり、lickety-split(全速力で、大急ぎで)という表現がある。

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LicketyShip、商品の即日発送サービスを提供
by admin on 2006年9月28日

lickety shipLicketyShipは本日(米国時間9/27)開始する新サービス(前にもこちらで取り上げている)。地元ストア多数の買い物をオンラインで済ますことができ、発注から4時間以内に商品を届けてくれる。最寄りのオンラインストアと宅急便をコーディネイトすることで素早い配達環境が実現した。サービスは現在アルファの試運転段階だが、本日のサンフランシスコ/ベイエリアのサービス開始を皮切りに他のエリアにも拡大していく予定だ。

利用は簡単。商品名で買いたい商品を検索し、郵便番号を絞り込むと、サイトから地元各店舗にクエリーがいって発注可能な商品一覧を表示してくれる。発注すると最寄りの店から商品を拾って届けてくれる、という仕組み。発注手続きはとてもシンプル。配送料は$19.99。検索は現在電化製品のみだが、これも拡大の予定だ。

私は配送に2日間も待ちぼうけは嫌なので店に行って買ったりするが、それもLicketyShipがあれば簡単。問題は配送料払うだけの価値があるかどうかだが、オフィス用品や他の商品でこれを使う人は大勢いるだろうし、せっかちな人にもウケそう。配達は金曜以外の平日は7pmまで(つまり即日発送希望者は3pmまでに発注しなくてはならないとみた)、金・土は8pmまで。商品の検索エンジンは改善の余地があるし協賛小売店ももっと幅広く拡大しなくてはならない(APIは入っている)が、宅急便と付加価値の高い即日配達の統合化が多くの人にとって価値あるサービスであることは間違いなさそうだ。

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Kozmoを思い出す?Lickety Shipをお試しあれ
by Michael Arrington on 2006年5月11日

Kozmo を覚えている? 1988年(あああ…1998年かぁ。ふぅ)即座に配達を してくれる E-commerce のサービス。たとえば、スキットルの小包や新しいPalm Pilot を1時間以内で届けてくれる。ベンチャーキャピタルからの280万ドルを使い果たした後、2001年始めにサービスを終了させる(彼らはこう呼ぶ)ことになった。 Kozmoは多くの需要があったのだが、費用構造がうまくいくものではなかった。無料配達ということは、小さなもしくはマイナスマージンを覚悟しなければならない。

LicketyShip(本社:サンフランシスコ)のCEOである Robert Pazornik氏は、このサービスを再度開始する事に関し恐れてはいない。LicketyShip は現在、すでにベイエリアの限定された地区でプライベート・ベータ版を開始している(San Jose, Cupertino, Sunnyvale, Mountain View, Palo Alto, Menlo Park, Santa Clara, and Milpitas)。

1月にスタンフォード大学で開催された若い起業家が集うイベントで LicketyShip を見た。Amazonのオーダーの30%は翌日配達を希望しており、これは迅速な配達に多くの人が追加料金を払うサインであると、Robert氏は私たちに言った。

LicketyShip はローカルの販売店(2万点がストックにある)と供給過剰な配達市場を組み合わせることにより、この需要を実現させることを目指している。 LicketyShip で何か注文すると、約20ドルのプレミアム代金を払わなければいけない(金額は変動)。LicketyShip は配達者をローカルの販売店に送り注文のアイテムを購入。そしてビジネス営業日であれば2時間以内にあなたのところへ配達するという。

このサービスをうまく運営させるには、技術的な環境が複雑なため、LicketyShip はパートナーとなっている主な販売店の在庫システムと連携させる必要がある。Robert氏はビジネス関係と技術は重大な機密情報であるため、多くは公表していない。

購入過程の途中までいったが、注文不足のためストップした(当社は来週まで待ってくださいと言っている)。コンシューマー向け電化製品のカテゴリーでは、品揃えはけっこういい。本、オフィス用品、日曜大工品、薬品といったものも、まもまく販売される予定。

LicketyShip のホームページからベータ版テストに登録はできるが、しばらくの間ローンチはされないそうだ。