Linux Foundation(英語)(日本語記事)は、Linuxのカーネルをめぐる長期的なコラボレーションのための、企業のひも付きではない本拠地だ。Linuxの作者Linus Torvaldsや彼の右腕Greg Kroah-Hartmanらが、フルタイムでLinuxに取り組むための作業基地でもある。同団体はほぼ毎年、Linuxカーネルの現状に関する報告書を出していて、それは史上もっとも成功した協力的ソフトウェア開発を考察した文書として、魅力的な読み物でもある。報告書の全文もとてもおもしろくて、Linuxの開発に関するさまざまな観測を述べているが、ここでは、とくに注目すべき二つのことを取り上げよう。
これまで8000名近くの個人デベロッパがLinuxカーネルに貢献しており、そのうちの1000名は昨年以降参加した新人だ。報告書は、“各開発サイクルで参加デベロッパの約1/3が一つのパッチを寄与している”、と述べている。最近の5年間では上位10名の貢献者がカーネル開発の全作業の9%を担当し、全作業の20%は上位20名のカーネルデベロッパに帰因している。皮肉にも、今回の報告書ではLinus Torvaldsは上位10名に入っていない。報告書は、“Linusは今なお、開発プロセスの活発で重要な役を担っている。彼の寄与貢献は行った変更の数で計られるものではない”、と述べている。LinusやGreg KHらカーネルのメンテナたちは、“ほかの人たちからのパッチの精査と管理に多くの時間を割くため、自らが書くパッチはより少なくなっている”。







