Mahalo
Googleへの次の挑戦者はBlekkoだ
by Michael Arrington on 2008年1月4日

Open Directory Projectやオンライン・ニュース・サービス、Topixの共同ファウンダー、Rich Skrentaは世界で最初のコンピュータ・ウィルス(Elk Cloner)を書いたことでも知られているが、現在彼の人生でも最大の挑戦に乗り出している。相手はGoogle。分野は検索だ。

Skrentaは昨年6月にTopixを去り、その直後にTopix技術陣の中心メンバーだった5人と新しい会社Blekkoをスタートさせた。Blekkoは9月にBaseline Venturesと2人の元Google社員(David DesJardinsとJeremy Wenokur)、それにBlekkoのファウンダー・チームから、立ち上げ資金として$2M(200万ドル)を調達した。

Blekkoは真のスタートアップらしく、ガレージで仕事をしている(下の写真を参照)が、内容については依然、徹底的なステルス・モードで運営されている。Blekkoのウェブ・サイトにはSkrentaの娘が作ったというパペット人形の写真が置いてあるだけで、トップページといえそうなページも作られていない。まして最終成果物については一切情報がない。しかしSkrentaによると、このチームは大手と対抗できるようなフルスケールの検索エンジンを完成させるのだという。

Skrentaはメディア対応には経験を積んでおり、この検索エンジンをどうやって実現するのかについては具体的なことを語っていない。(しかし、GoogleのPageRankにはきわめて否定的で、「PageRankがウェブをダメにした。Googleがすべての悪の根源だ。GoogleはPageRankと共に没落するだろう」と語っている)。Skrentaはまた「バックエンド(索引づけと検索要求の処理)だけでなくユーザーの検索インタフェースの改良にも力を注ぐ」としている。しかしそれ以上の具体的な点に関しては「見ていてくれ」というのみだ。しかし待ち時間は相当長くなるかもしれない。Skrentaによると、プロトタイプの公開は2009年になるという。

普通なら6人の開発チームと200万ドルの資金でGoogleに立ち向かうといえば、笑われるか無視されるのがオチだ。しかしSkrentaの場合、一度ならず大きなチャンレンジで成功を収めている。このスタートアップは2008年の注目株だ。また、さまざまな推測を呼ぶことになるだろう。

検索関係の有望なスタートアップとしては他に、PowersetCuill (これについては近く何らかの発表がありそうだ)、近く公開されるWikia Search Engineなどがある。ただしいずれもまだローンチはしていない。Mahaloは急成長している(とはいえ、まだたいへん小さい)。このうちの誰かがGoogleに脅威を与える存在になるだろうか? 当分そういうことにはなるまい。しかしこの分野で巨大な成功を収めるのに大きな市場シェアは必要ではない。なにしろたった1%のシェアが軽く10億ドルの広告収入に相当するというのだから。

Crunchbase Blekko

[原文へ]

(翻訳:Namekawa, U)

Wikiaは検索をする。いつから?
by Michael Arrington on 2007年12月24日

われわれはWikiaの人力検索エンジン公開を、1年以上待ち続けてきた。このプロジェクトは、WikipediaとWikiaのファウンダーであるJimmy Walesによって、昨年12月最初に発表された

「Googleは、さまざまなタイプの検索で秀ているが、時としてスパムや無用のゴミしか返さないことがある。例えば『Tampa hotels』を検索しても役に立つ結果は一切得られない。検索エンジン本来の役割といえば「このページは良い、このページはダメ」という判断を下すことだ。コンピューターがその手の判断が苦手なことはわかっているので、アルゴリズム検索を使って、まわりくどいやり方をとらざるを得ない。しかし、われわれ人間にはそれを実現するための実にすばらしい方法がある。ページを目で見ればいいのだ。そのページが良いかどうかを判断するのには、ふつう1秒もかからないので、問題は、これをやってのける信用あるコミュニティーを作ることにある」

この発表以来いろいろなことが起きた。Sequoiaが支援するスタートアップのMahaloが、独自の人力検索アプローチを掲げて5月にローンチし順調な出だしをみせ期待されている。一方Googleは、Wikia Searchのことや、WikipediaがGoogle広告を受け付けないことにいら立ったかのごとく、今月Knolを発表したが、これはWikipediaを威嚇したものに他ならない。

しかしWikiaの正体はほとんどわかっていない。Wikiaではこのプロジェクトについて語り合うためのページが作られている。Wikiaは7月に、ユーザーらによる分散型ウェブクローリングの技術を持つGrubの買収を発表した。また、Facebook風プロフィールページの初期の画面イメージが、11月南アフリカで紹介されている。

Wikia Searchは2007年中に出るのか? Jimmy Walesはイエスと言った。

しかし、Wikia Searchのローンチの約束の期限は今年中であり、もう時間がない。2007年はもうあと1週間しかない。

今日(米国時間12/23)の報道によると、WalesがIRCのチャットで年内のローンチ予定日を守ると約束したという。「Wikia Searchは今年の終りまでにローンチ『する』。おそらく、まずプライベートベータを行い、1月初旬には一般公開する。正式な日付は未定だが、もうすぐだ。」

WikiaのCEO Gil Penchinaに、記事に引用されていることばは正しいのか、数日のうちにローンチするのかどうかを尋ねてみた。回答はこうだ、「正確な日時は言えない」。

Wikia Searchのローンチが今年になろうが、来年初めになろうが、1年後にはもうどうでもいいことだ。しかし、今や製品の評価を決めるのは、実際の検索結果の出来であって、一連のリーク記事やぼやけた画面イメージではない。ローンチが楽しみだ。今年でも(せめて)来年でも。

CrunchBase:Wikia
CrunchBase:Mahalo

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi)

Mahalo、ソーシャルネットワーキング機能をスタート
by Michael Arrington on 2007年12月13日

新ウィキベースの検索エンジンMahaloは、今日(米国時間12/12)、パリで開催中のLeWeb3コンファレンスでソーシャルネットワーキング機能を公開した。

Mahaloはユーザーからのリンク投稿と編集プロセスを重視する検索エンジン。Googleなどアルゴリズムのみに頼って検索結果を表示する検索エンジンよりも、理論上では、より良い結果を抽出する。同サイトは2007年5月にスタートした。

同社はすでに、優れた内容を投稿したユーザーに対価を支払っている。 今日から、「より良い投稿をしよう」というユーザーの意欲をさらに奨励するため、ユーザープロフィールなどのソーシャルネットワーキング機能を追加する。

編集者たちが、ある検索内容に対して投稿されたリンクの内容を検索結果として含むかどうかを決定。投稿が受け入れられたらユーザーは対価を受け取り、(ユーザー評価として)高得点を得る。(受け入れを)拒否された場合は、ユーザーのスコアは打撃を受ける。全結果はユーザープロフィールに表示されるため(上記画像をクリックして拡大)、ヘビーユーザーは得点向上に向けて新たに投稿するリンク内容についてより注意深くなるだろう。同サービスの検索結果はおよそ26,000ページで、それぞれ10-30程度の異なる検索クエリを掲載。もし、Mahaloページからの結果が見つからない場合は、外部の検索エンジンからの結果が表示される。「毎週1,000ほどのページが作成されている」とCEOのJason Calacanisは話してくれた。

Mahaloは、Wikiaと直接競合することになる。初期のユーザープロフィールページのスクリーンショットから見て、Wikiaは、ユーザー参加を最大限に奨励するために、ほぼ同一のアプローチを採用しているようだ。

Comscoreデータによれば、Mahaloの調子は上々だ。同データでは、月間ページビュー数200万、ユニークビジター数87万4千となっている。さらに重要なのは、成長の速さを示す傾向だろう。Competeのデータでもそれは明らかだ

Mahaloはこれまで2回の投資ラウンドでおよそ$20M(2000万ドル)を調達。また、最近のラウンド時のバリュエーション額は$100M(1億ドル)とする噂もある。

CrunchBase:MahaloWikia

[原文へ]

(翻訳:Nobuko Fujieda)

Wikia Search近日登場?スクリーンショットを南アで初公開
by Michael Arrington on 2007年11月17日

WikipediaファウンダーJimmy Walesが自分の営利系スタートアップWikiaで人力検索エンジンを提供することを初めて明らかにして11ヶ月。

メールのディスカッションリストの話、Looksmartから分散型ウェブクロールを行うCrubを小額で買収したを別にすれば大きな変化はない。Wikia Search公式サイトはこちら

でも約束ではWikia Searchは年内リリースになるようだ。予定通り順調に進んでいる証拠に、昨日Matthew Bucklandがウェールズに新事業“初のスクリーンショットを何枚か”見せてもらったと書いていた。私が知る限り初出の画像だ。

メインのスクリーンショットはユーザープロフィールページ(上)で、驚くほどFacebookのプロフィに似ている。撮影したのはNic Haralambous

人力vs.機械の論争もいよいよ検索分野進出か。来年の今頃までにはWikia Searchの業績のデータもたくさん出揃い、同じ人力検索分野の新会社Mahaloのデータも揃うはず。それまでは検索は相変わらずグーグルのまま噂に励むということで。

CrunchBase: WikiaMahalo

[原文へ]

(翻訳:satomi)

Mahaloの「毎日のプレビュ」―実際なかなか良い
by Duncan Riley on 2007年11月1日


Jason CalacanisのMahaloプロジェクトの最新のスピンオフは11月5日からスタートする毎日のビデオポッドキャストだ―が、内容はあまりエキサイティングではないMahaloのコンテンツの紹介だという。

Mahalo Dailyのホスト、元C-NetのプロデューサーVeronica Belmontは画面映りもよく、存在感を示している。画質も良い。もっともMahaloのページ紹介という内容自体を見続けるのはなかなか大変だろうが。

上のプロモーションビデオで例によってJason Calacanisがいろいろと問題発言をしている。「Rocketboomは面白くない」と言っているが、これでRocketboomの連中にだいぶ憎まれることになったはず。最後の犬のオナラの冗談は小学生向きだ。しかし他のビデオポッドキャストのパロディーは良く出来ていて笑える。TechCrunchの元ライター、MarshallKirkpatrick Twitterで、「これははっきり言わせてもらいたい。 Mahalo Dailyの予告編は大傑作だ」と書いている。私自身は「大傑作」とまでは言わないが、実際、意外なほどよく出来ていると思う。このビデオが気に入らなかった読者のために、下の画面をキャプチャーしておいた。Jasonも同意だと思うが、広げた手に文句を言っておいていただきたい。:-)

asoncalacanis.jpg

Crunchbase Mahalo

[原文へ]

Scobleいわく―「GoogleはFacebookやMahaloに打ち負かされる」
by Michael Arrington on 2007年8月28日


上に掲載したのはRobert Scobleのビデオブログの「なぜMahalo、TechMeme、Facebookは4年後にはGoogleをやっつけられるのか?」という3部作シリーズの3回目だ。
(*1)他の回を見るにはプレイヤーの上向き▲ボタンをクリックして番組メニューを出す。

簡単に言えば、Scobleは「ソーシャル検索サービスのMahaloやFacebook自身のようなアルゴリズムとビジネスモデルの前でGoogleは苦境に立っている。Techmemeもこの線で大いに健闘している」と主張している。ScobleはMahaloのようなサイトのソーシャルな関連をもとに生成された検索結果はGoogleのコンピュータで生成された検索結果より人々にアピールすると述べている。

私もJason CalacanisはMahaloでいい仕事をしており、現在の検索結果に不満のあるユーザーにひとつの健全な代替手段を提供しているとは思う。しかしCalacanis自身でさえ「4年のうちにGoogleをやっつける」というような大胆な発言はしないだろう。

Scobleはたしかに「インターネット検索の将来はどうなるのか?」という重要な質問を投げかけている。

しかし、この質問に答えるべく創立されたスタートアップが無数にあるが、私としてはまだそのどれにもリンクさえ張るつもりはない。

万一、Googleの現在の検索モデルがソーシャルな検索に不向きだと判明しても、Googleがソーシャル検索サービスのスタートアップを買収して自社のサービスの一環として組み込むことを妨げるものは何ひとつない、ということをScobleはすっかり忘れているようだ。間違っているかもしれないが、私にはGoogleというゴリアテ(巨大企業)を倒す可能性のあるダビデ(スタートアップ)(*2)はまだ見えない。


(*1) どういう理由か分からないが、Kyteをエンベッドしたところ、どうしてもパート3以外プレーヤーに表示できなかった。
(*2) ダビデとゴリアテ:少年ダビデが巨人戦士ゴリアテを倒すという旧約聖書『サムエル記』 の逸話から、小さな者が大きな者を倒す例えとして用いられる。

[原文へ]

Mahalo Greenhouse、報酬制の検索結果投稿システム
by Duncan Riley on 2007年6月14日

mahalo.jpgJason CalacanisはMahalo Greenhouseのローンチを発表。これはMahalo Guideプログラムをパートタイムのガイドを対象に拡大した新プログラム。

Mahalo Greenhouseは、現在Mahaloに含まれていない検索結果を一般メンバーによって制作してもらおうというもの。認められた場合には、参加者に検索結果につき10ドルから15ドルが支払われる。

さらに詳しい情報はこちら

MahaloはWikimedia CMSを利用、人力検索インデックスを用いて2週間前にローンチ。MahaloはWikipedia、それにNetscapeとも類似点がある。同社はCalacanisが社内アントレプレナーを務めたSequoia Capitalから資金調達している。

[原文へ]

Jason Calacanisが人力検索Mahaloを本日ローンチ
by Michael Arrington on 2007年5月31日

元Weblogs, Inc.で、その後Sequoia Capitalで社内アントレプレナーを務めたJason Calacanisが、今日(米国西海岸時間3/30)の午後3時に、新しいスタートアップMahaloを立ち上げる。その時間までサイトにはパスワードがかかっている。

Mahaloは、Powersetとともに、2007年ローンチ組の中でも注目の検索エンジンだ。

新サービスの機能は、AOLで昨年CalacanisがローンチしたNetscapeニュース検索システムに似て、ガイドのエキスパートがいちばん重要なニュースを探しだしてくれるというもの。メインの検索結果はガイド(Mahaloの従業員)が、検索語に合った結果を選んで提供する。

メインの検索結果は画面トップの「トップ7」エリアに表示される。これは、ガイドが手で選んだもので、どれも使える検索結果であるはずだ(「Paris Hotels」の検索結果の画面イメージを見てほしい。クリックで拡大)。その右側には「ガイドノート」があり、ここには関連する検索結果へのリンクや、「Fast Facts」が表示される。パリのホテルなら「Fast Facts」には国、言現、通貨、電話の国コードなどが入っている。

トップ7の下には、さらに手動検索結果が続き、Googleの検索結果も加わる。

右のサイドバーでは、サイトに登録したユーザーが、この検索にとって重要なリンクを投稿することができる。多くのユーザーが投稿したリンクは、リストの上位に来る。Mahaloは、悪質なリンク対策をとっていて、ガイドがスパムと判定したリンクは投稿したユーザーとIPアドレスと共に「永久追放」される。一方、多くの票を集めて、ガイドが重要だと認定したリンクは、メイン検索結果エリアに移される。

検索ページごとにディスカッション/フォーラムのエリアがあって、登録ユーザーは検索結果について思ったことなどを書き込める。

Mahaloには現在フルタイムのガイドが40人いて、検索結果4000ページを作り出している。各ページは約12件のさまざまな検索クエリに答えている。Calacanisによると、ガイドは着実に検索結果を改善し、クエリ数を増やしているという。今年末には10,000ページ、2008年末には25,000ページを目標にしている。

Calacanisによると、Mahaloが特に注目しているのが、トップ検索語で、これをさまざまな検索エンジンなどのソースから集めている。ユーザーの検索語の答えがMahaloにない時は、Googleの結果が返される。Calacanisは、本当に意味のある検索ができるようになるにはまだ何年もかかかることを強調している。2007年末まではアルファ、2008年いっぱいはベータの予定。「使える検索エンジンを作るには何年もかかる」だそうだ。

Mahaloはこれまで2ラウンドの資金調達を行なってきた。1回目はSequoia Capitalがリード、2回目はElon MuskとNews Corp.がリードした。金額は明らかにされていないが、Calacanisによれば、4年間収入がなくてもやっていけるだけの額だという。

情報公開: TechCrunshはMahaloと資本関係はない。ただし、Jason Calacanisは、来たる当社主催のTechCrunch20 Conferenceでパートナーを務める。

[原文へ]