PeopleAggregator
自分のソーシャルネットワークを作る9つの道
by Mark Hendrickson on 2007年7月25日

FacebookMySpaceと いったソーシャルネットワークの巨人をめぐるニュースが連日のようににぎわう中、今はこうしたウェブサイトが提供する基本機能を単なるコモディティに格下げしてしまおうと必死でがんばっている企業も山とある。こうした新登場の企業が提供するのは、顧客が自分のソーシャルネットワークを(多くの場合 ゼロから)構築し、幅広い用途に合わせてネットワークそのものを作り変えることができるもの。俗に言う「ホワイトレーベル」のソーシャルネットワーキング専用プラットフォームだ。

ネットワークをホワイトレーベル化する発想は、とどのつまりはプラットフォーム・プロバイダーの姿が極力ソーシャルネットワーク利用者の目に触れないようにし、ネットワークを構築した本人のアイデンティティや意図に合わせてネットワークのブランディングを行う、ということ。“ソーシャルネットワーキング”の定義はマチマチでも、ソーシャルネットワークとくれば基本的には会員プロフィールとユーザー生成型コンテンツのようなものがメインだろう。

ホワイトレーベルのソーシャルネットワーキングの分野では大雑把に分けて3つのタイプの企業が台頭しつつある。まず1番目。これはホストつきで、DIYのソリューションを提供するタイプの企業だ。顧客は真新しいソーシャルネットワーク構築までの大部分のステップをポイント&クリックという単純作業の連続で こなしてしまえる。このタイプの企業は顧客とのやりとりを最小限に抑え、むしろ顧客が求めるネットワーク構築用ツール提供の方に重点を置いている。

実例として選んだ企業は9社。内訳はNingKickAppsCrowdVineGoingOnCollectiveXMe.comPeopleAggregatorHaystackONEsiteの各社で、どの企業もベースラインのサービスは無料で提供している。企業別レビューは以下に掲載しておこう。9社の全サービス概要は右のチャートに収録した。初期調査はJeremiah Owyangが担当、ホワイトレーベルのソーシャルネットワーキングサービスの総覧リストも彼がまとめてくれた。

2番目のタイプは、ソーシャルネットワーキング専用ソフトのダウンロードを提供している企業だ。ユーザーはDLしたソフトを各自のサーバーにインストールして使う。3番目のタイプはクライアントと緊密に連携しながら、クライアントのニーズに合わせたソーシャルネットワーク作りを行う企業。DIYのSNSよりはずっとみなさんのニーズにフィットするかもしれないので、こうした企業に関心のある人は、パーソナライズしたサービスを提供するSocial Platformや、ダウンロード可能なソリューションを提供するphpFoxを要チェック。両社の内容は本稿第2弾の方で詳しく見てみよう。

以下に紹介するサービスの中では、外観も素晴らしく洗練度の高いソーシャルネットワークを最小限の労力で開設できるプラットフォームとしてはNingがベスト。ソーシャルネットワーキングの各種コンポーネントを既存サイトに統合化するプラットフォームとしては、KickAppsがベストだし、パーソナライズしたネットのコミュニケーションを改善できるシンプルなソーシャルネットワークを探している団体に最適なオプションとしては、CrowdVineとHaystackが有望だろう。CollectiveXはオンラインで共同作業をやりたい既存グループにピッタリだし、GoingOnでは、NingとKickAppsの両サービスが共有する諸機能を兼ね備えた有望かつハイブリッドなソリューションを提供している。

各サービス詳細は以下の通り。

Read More

People Aggregator の内側を拝見
by Marshall Kirkpatrick on 2006年6月28日

Marc Canter氏による待望のPeopleAggregatorがもうすぐサービス開始である。米国西海岸時間、水曜日の正午ころ(日本時間6/29午前4時ころ)パスワード保護が解除される予定である。PeopleAggregatorは、Canter氏自らの資金を投じ3年がかりで作りあげたサービスである。このサービスは全てのオンラインソーシャルネットワーキングサービス間のギャップを埋め、業界内でコラボレート(協調連携)できる標準化された場を創出する目的で作られたもの。今日(米国時間6/27)システムの内部を見せてもらい、電話でCanter氏とも話をした。今日になるまでは、このサービスがそれほど重要だとは確信していなかったが、今はそう確信している。

Canter氏は1980年代MacroMindと呼ばれた会社のファウンダーであった。MacroMindはMacromediaとなり、Macromedia Flashはユーザーを完全に囲い込むまでになってしまった。Canter氏はその大きな役割を担った訳だが、今その罪滅ぼしをしていると言っている。PeopleAggregatorは、新ウェブの世界で最も重要なセクターの一つであるオンラインソーシャルネットワーキングにおいて、ユーザーを一社に囲い込ませないための、オープンスタンダード推進がそのすべてだ。

それは、このように機能する。 PeopleAggregator.netは単体でも十分に機能するオンラインソーシャルネットワーキングサービスだが、共通のアイデンティティ(ID)スタンダードを通じてプロフィール情報のシェアしたり、API(application programming interfaces)を通じて、テキスト情報(日記・コメント等)や、マルチメディアファイル、コンタクト(友達情報等)を他サービスとシェアすることができる。

おそらく最も重要なことは、 PeopleAggregatorが、ソフトウエアをホスティング型で提供し新しいソーシャルネットワークを作成出来るようにしてくれることであろう。来月の後半には、自社ホスティングを希望する企業を対象に、ソフトウェアのダウンロードを提供する。ラインセンスは非営利団体は無料、そして、商業企業には費用(システムをうまく収益化できた後に、一回払い)がかかる。

このことがどういう意味かといえば、特定のアカウントに時間とエネルギーを費やしたという理由だけで一つのサービスに縛りつけられる代わりに、新しいソーシャルネットワークに入ったり、また、出ていったりが簡単にできるようになるということである。もし、Canter氏のビジョンが成功すれば、一つに集約されたデータベースやサービスに翻弄される代わりに、特有のスタイルや機能を持ちながら互換性を備えるソーシャルネットワークが数え切れないほど増殖することになるだろう。

現在はLiveJournalかFlickr IDを使ってPeopleAggregatorにログインでき、LiveJournal、Xanga、または、Blogger API、Atom APIやMetaweblogs APIを利用できるシステムであればどこにでも自動的にクロスポスト(投稿)ができる。最近、Microsoftは、新しいオープンアイデンティティ(ID)管理標準を「CardSpace」と改名することを発表したが、これもPeopleAggregatorによりサポートされる予定の多くのID管理標準のうちのひとつである。Canter氏は、MySpaceは困難であるが、AOL、Yahoo、Beeboは近々加盟することになるだろうという。

Canter氏は、アイテムタイプ別のRSS構文解析に関して(友人向けのアクセス制限をつける、etc.)大きな計画があるという。サイトはすでにストラクチャードブロギング(structured blogging)用の良い感じのUIを備えている(これは、私は絶対興味を持たないだろうと思っていたものであるが)。PeopleAggregator内では、新コンテンツをブログのポスト、あるいは、イベントリスト、レビュー、などとしてタグ付けする各フォームへリンクされている部分の、グラフィックインターフェースの使い方がとても簡単にできており、私をはじめ多くの人が喜んで使いそうである。

私はPeopleAggregatorを楽しんでテストした。いくつかバグがあるものの十分に安定している。しかしながら、最もエキサイティングなことは、このサービスのインターフェース、カルチャーや利用ルールといったことで何か問題があったとしても、もはや大した問題ではないということである。- なぜなら、私は自分のアイデンティティー(プロフィール)やブログ記事、そして写真といったコンテンツをオープンスタンダード対応の私がもっと好きになれる他のソーシャルネットワークに移行させることができるのだから。これはユーザーが本当のパワー(力)を手にしたということ。

私はよく新種のソーシャルネットワークを開発している人たちと話をすることがある。彼らにはオープンアイデンティティ・スタンダードをサポートしているかいつも尋ねているのだが、私が話しをするスタートアップはどこも対応していないという。縛り付けるのではなく、信頼によりロイヤルユーザーを勝ち取る。これが本来のやり方である。

[原文へ]