RightMedia
PanamaだけではGoogleと戦うのに不十分―Yahoo、RightMediaを買収
by Michael Arrington on 2007年5月1日append.gif この記事をBuzzurlにブックマークする

rmx direct logoYahooは今日(米国時間4/29)、広告ネットワークのRightMedia の株式の80%を$680M(6億8千万ドル)のキャッシュとYahoo株式で取得すると発表した。Yahooはすでに同社株の残り部分を買収ずみ。

Yahooは2006年10月に、 $45M(4500万ドル)のシリーズBの資金調達ラウンドでRightMedia株の20%を買収していた。現在までに総額$50M(5千万ドル)の資金を調達した勘定になる。

Yahooのこの動きは、今月Googleが総額$3.1B(31億ドル)のDoubleClick買収に対抗するもの。Panamaリリース後、さらに競争が激化するオンライン広告戦争でGoogleに対抗したいYahooが、さらなる軍備増強を必要としていることを示している。

RightMediaは従来の個別交渉によるモデルよりはるかに効率的に価格決定が行える広告の市場機能を備えている(この機能はDoubleClickではまだ計画段階)。詳しくは、2006年8月に書いたRMX Directサービスの記事を参照のこと。

OvertureとAdSenseがはっきりと多数の小規模な広告主とウェブパブリッシャーを対象としたロングテール向けサービスであるのに対し、RightMediaの取引相手は(DoubleClick同様)広告のいわば「ショートテール」を扱う大規模な中間広告ブローカーがメイン。

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Yahoo!、広告オークション会社Right Mediaへの投資をまとめる
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by Marshall Kirkpatrick on 2006年10月18日append.gif この記事をBuzzurlにブックマークする

rmx direct logoニューヨークに本社のあるオルタナティブ系の広告メタ・ネットワークRight Mediaが 本日(米国時間10/17)、シリーズBのファンド$45M(4500万ドル)を調達した。同社は、複数の広告ネットワーク間でリアルタイムで広告スペー スを競売にかけるサービスを提供している。資金調達を取りまとめたYahoo!は、会社の20%を所有することになる。2005年の6月、Right MediaはRedpoint Venturesから$7.25 M(725万ドル)の資金を調達しており、Redpointは今回のラウンドにも参加している。

Right Mediaのことは8月の記事で紹介した。同社がちょうどRMX Directという広告市場の軽量バージョンを公開したのに合わせて書いた。

Right Mediaでは、サイト発行者が複数の広告ネットワークに一度に参加することができる。あとはシステム側が広告掲載料をリアルタイムで競売にかけ一番高い価格を提示したネットワークの広告を自動的にサイトの広告スペースに流してくれる。同社によると、このサービスの広告インプレッション取引数は1日20億件を超える、とのこと。サービスには、広告経由で広がる悪質なソフトウェアの配信防止と発行基準の徹底を促すフィルタリングシステムも採用しているほか、サイト発行者はどの広告がサイトに配信されるか、かなりの部分までコントロールが効く。自動競売では各インプレッションの立地条件やサイトとユーザー(クッキー)のコンバージョン率が判断材料となる。各広告キャンペーンの日程に応じ、入札はリアルタイムで実施。Right Mediaのエンタープライズ・バージョンでは現在1秒3万件の競売を取り扱っている。

今年8月の時点ではRight Mediaのエンタープライズ・バージョン加盟の広告ネットワークは50社、中小サイト発行者向けバージョンには8社が加盟していた。大手の広告ネットワークから加盟が得られない限りRight Mediaは使いものにならないのではないか、という批判もあるが、これは中小サイト発行者向けサービスの話。エンタープライズ部門には既にFox Interactive、Tribune、Looksmartが加盟しており、Yahoo!もこのモデルを支援していることは明らか。いずれ自社の ノン・プレミアム広告をRight Mediaでオークションにかけることも考えられそうだ。

Yahoo!が今、広告分野で何らかの手を打つのは絶好のタイミング。同社の株式は低迷しているし、9月半ばの段階では大手自動車・金融サービス部門の広告バイヤーからの広告収入の落ち込みを回復し切れていないことが公然と語られている。ノン・プレミアムな広告枠に広告オークションのシステムを導入することは、同社の広告戦略に出た穴を埋める助けになるだろう。トラフィックの少ないページを最大限活用しつつ、Right Mediaにテコ入れする。これならクリック詐欺も跳ね返すことができるかもしれない。また、リアルタイムの競売ならコンバージョン率の低いものは自動的にビッドが下がるので、自浄作用も期待できそうだ。

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広告料の交渉はRMX Directにお任せ
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by Marshall Kirkpatrick on 2006年8月13日append.gif この記事をBuzzurlにブックマークする
rmx direct logoニューヨークに本拠を置くRightMediaは新しい方式の広告システムのベータ運用を始めた。このシステムでは ウェブパブリッシャーは、複数の広告ネットワークからリアルタイムの入札を受け、表示単価がもっとも高かった相手からの広告を自動的に掲載することができる。このRMX Directサービスには、広告に紛れ込ませたスパイ、トロイなどのマルウェアを発見する機能と、ウェブサイト側の基準によって広告をブロックする機能を持っている。RMX Directの正式運用は9月に予定されているが、ベータ登録は現在すでに受け付け中。RightMediaはもっと複雑な企業向けエンタプライズ版を 2005年4月から運用している。エンタプライズ版ではユーザーは50以上の広告ネットの中から選択が可能だが、RMX Directでは選べる広告ネットの数は8からスタート。この数は将来増加させる予定。

AdSenseですでに十分な広告収入を得ているパブリッシャーにとってRMX Directにそれほど大きなメリットはなさそうだが、オークション方式で収入を改善できるユーザーもたくさんいるだろう。

基本的な使い方のシナリオはこんな具合だろう。パブリッシャーは、AdSenseから提示されているCPM[表示単価]レート(AdSenseはこ のシステムに参加していないので、必要ならCPC[クリック単価]レートから計算する)と、広告配信を希望する広告ネットをシステムに通知しておく。広告 ネットがAdSenseより高い数字を提示すればその広告が表示される。入札にはクリックの行われた地理的条件やサイトとユーザーの販売成功率 (conversion rate)(クッキー)などが含まれる。入札はあらかじめ設定された条件にしたがってリアルタイム処理される。エンタプライズ版の場合、Right Mediaは毎秒30,000件のオークションを実行している。

広告の表示場所、サイズ、その他の要素についてはRMX Direct dashboardというインタフェースがあり、パブリッシャー側の条件設定が可能。また、ユーザーフォーラムで交流ができ、広告ネットワークを評価する 場もある。さまざまなオプションの組み合わせが非常に複雑なことや開発がまだほんの初期段階にあることを考えると、とてもよくできたシステムだ。

特にMediaGuardシステムの機能は面白い。広告中のマルウェアは先月大見出しになったばかりだ。MySpaceにアップされた広告から何千 台ものコンピュータが被害にあった。RMX Directは参加している広告ネットからのすべての広告に対し、スパイウェア、ポップアップ、ActiveXのインストールをツールで検査する。マル ウェアが発見された広告はRMX Directから一切表示されない。広告は最後に2人の人間の編集者によって校閲され、distracting、dating、 sportsなどのタグづけがされる。

ウェブパブリッシャーはブロックを希望するカテゴリーを指定することができる。また、広告内容に!や?などの記号や、無料Freeという単語が多す ぎる場合、性的な言葉、ハンディキャップ、宗教関連の内容がある場合にもブロック可能。ブロック可能な条件のリストは非常に長く、ここにあげたのは重要と 思った例に過ぎない。ブロックした広告のタイプをタグのチェックボックスで指定すると、表示可能な広告のパーセンテージがリアルタイムで変動する。使って いて面白いシステムだ。

将来の機能拡張には、RSSでの広告掲載結果のレポート配信、ユーザーが自分のブログのダッシュボードからレポートを見ることができるようなブログ用プラグインの開発などが含まれる。

これは革新的で興味ある試みだと思う。新しい広告ネットワークを利用して収入を増大させたいウェブパブリッシャーにとって価値あるシステムになるかもしれない。

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