Yahooは今日(米国時間4/29)、広告ネットワークのRightMedia の株式の80%を$680M(6億8千万ドル)のキャッシュとYahoo株式で取得すると発表した。Yahooはすでに同社株の残り部分を買収ずみ。
Yahooは2006年10月に、 $45M(4500万ドル)のシリーズBの資金調達ラウンドでRightMedia株の20%を買収していた。現在までに総額$50M(5千万ドル)の資金を調達した勘定になる。
Yahooのこの動きは、今月Googleが総額$3.1B(31億ドル)のDoubleClick買収に対抗するもの。Panamaリリース後、さらに競争が激化するオンライン広告戦争でGoogleに対抗したいYahooが、さらなる軍備増強を必要としていることを示している。
RightMediaは従来の個別交渉によるモデルよりはるかに効率的に価格決定が行える広告の市場機能を備えている(この機能はDoubleClickではまだ計画段階)。詳しくは、2006年8月に書いたRMX Directサービスの記事を参照のこと。
OvertureとAdSenseがはっきりと多数の小規模な広告主とウェブパブリッシャーを対象としたロングテール向けサービスであるのに対し、RightMediaの取引相手は(DoubleClick同様)広告のいわば「ショートテール」を扱う大規模な中間広告ブローカーがメイン。
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ニューヨークに本社のあるオルタナティブ系の広告メタ・ネットワークRight Mediaが 本日(米国時間10/17)、シリーズBのファンド$45M(4500万ドル)を調達した。同社は、複数の広告ネットワーク間でリアルタイムで広告スペー スを競売にかけるサービスを提供している。資金調達を取りまとめたYahoo!は、会社の20%を所有することになる。2005年の6月、Right MediaはRedpoint Venturesから$7.25 M(725万ドル)の資金を調達しており、Redpointは今回のラウンドにも参加している。
Right Mediaのことは8月の記事で紹介した。同社がちょうどRMX Directという広告市場の軽量バージョンを公開したのに合わせて書いた。
Right Mediaでは、サイト発行者が複数の広告ネットワークに一度に参加することができる。あとはシステム側が広告掲載料をリアルタイムで競売にかけ一番高い価格を提示したネットワークの広告を自動的にサイトの広告スペースに流してくれる。同社によると、このサービスの広告インプレッション取引数は1日20億件を超える、とのこと。サービスには、広告経由で広がる悪質なソフトウェアの配信防止と発行基準の徹底を促すフィルタリングシステムも採用しているほか、サイト発行者はどの広告がサイトに配信されるか、かなりの部分までコントロールが効く。自動競売では各インプレッションの立地条件やサイトとユーザー(クッキー)のコンバージョン率が判断材料となる。各広告キャンペーンの日程に応じ、入札はリアルタイムで実施。Right Mediaのエンタープライズ・バージョンでは現在1秒3万件の競売を取り扱っている。
今年8月の時点ではRight Mediaのエンタープライズ・バージョン加盟の広告ネットワークは50社、中小サイト発行者向けバージョンには8社が加盟していた。大手の広告ネットワークから加盟が得られない限りRight Mediaは使いものにならないのではないか、という批判もあるが、これは中小サイト発行者向けサービスの話。エンタープライズ部門には既にFox Interactive、Tribune、Looksmartが加盟しており、Yahoo!もこのモデルを支援していることは明らか。いずれ自社の ノン・プレミアム広告をRight Mediaでオークションにかけることも考えられそうだ。
Yahoo!が今、広告分野で何らかの手を打つのは絶好のタイミング。同社の株式は低迷しているし、9月半ばの段階では大手自動車・金融サービス部門の広告バイヤーからの広告収入の落ち込みを回復し切れていないことが公然と語られている。ノン・プレミアムな広告枠に広告オークションのシステムを導入することは、同社の広告戦略に出た穴を埋める助けになるだろう。トラフィックの少ないページを最大限活用しつつ、Right Mediaにテコ入れする。これならクリック詐欺も跳ね返すことができるかもしれない。また、リアルタイムの競売ならコンバージョン率の低いものは自動的にビッドが下がるので、自浄作用も期待できそうだ。
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