Salesforce
by Leena Rao on 2011年12月17日

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昨日(米国時間12/15)Salesforceは、ソーシャルパフォーマンスプラットホームRypple買収を発表し、人的資本管理(社員と人材を管理するソフトウェア)の市場に参入する、そのために新製品Successforceを立ち上げる、と声明した。Salesforceにとって、新しい分野での新製品の発表と、それによる新市場への進出は、大きな決断だ。しかも、最近SAPが人材管理ソフトウェアの大手SuccessFactorsを34億ドルで買収したことと併せて考察すると、今後はさらにおもしろい展開がありそうだ。

本誌は、Salesforceからの出向でSuccessforceを担当する専務級副社長John Wookeyと、RyppleのCEOでファウンダのDaniel Debowに、今回の買収の意味についてインタビューした。なおWookeyは、Salesforceの前にはSAPとOracleに在籍した

by Jon Evans on 2011年9月6日

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“ムバラクも倒れた”、SalesforceのMarc Benioffが、同社の今年のDreamforceカンファレンスで、企業のソーシャル化の必要性を強調しながら、こう言った。”カダフィも倒れた。同じ理由で企業のCEOたちが倒れ始めるのは、いつからか?”。ソーシャル化しない企業を旧い独裁国家にたとえるとは、なんという比喩だろう! そうやって四半期の利益目標に達しなかったCEOは、何十年にもわたり、自国の国民を大量に虐待し、拷問し、殺してきた独裁者と同じだ、というのだ。

Benioffはもちろん、悪いやつではない、しかし気になるのはこれが、クラウドコンピューティングの時代を象徴する時代の寵児の言葉、つまり今日と未来の’時代精神’が語る言葉であることだ。ひとつの時代の終わりを告げる、神託のような。ぼくはAppleの独善的なやり方を決して好きではないが、しかしSteve JobsのCEO在任中は、真に革命的な製品を作ることによって、人間の能力に対する感覚と、そして世界を、何度も変えてきた。その彼が、現役を降りた。

by Leena Rao on 2011年9月2日

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Googleの会長で前CEO Eric Schmidtが今夕(米国時間9/1)、CRM大手Salesforceの年次カンファレンスDreamforceのステージで、SalesforceのファウンダでCEO Marc Benioffからのインタビューに応じた。Googleの会長はまず、Salesforceは現代の企業コンピューティングを定義している企業になることに成功した、とお世辞を言った。同社は、”企業の組織作りに関する最良のビジョンを顧客企業に提供できる”と。

Schmidtはさらに説明して曰く、企業顧客は今では前よりもずっとシンプルなソリューションで能力を増強できる、複雑なシステムにアクセスしなくてもよくなっているし、今は何もかもターンキーだ。”最初は、ベーシックな接続性のみという段階、その次が接続してパブリッシングする段階(初期のWeb)、そして今は、常態化した接続の上で何をするか、という段階だ”。

by ゲスト ライター on 2011年5月17日

編集者注記: このゲスト記事を書いたPrasad Thammineniは、スキャナーソフトとデジタルファイリングシステムを提供しているOfficeDropのCEOで協同ファウンダだ。Twitterで彼をフォローするには、@OfficeDrop_CEO

これまでのソフトウェア企業の競争は、自分のコードを守り、似たものが現れるとそいつを訴えることだった。今日では、大手のテクノロジ企業の多くが、10年前には敵視したような企業にユーザを連れて行くという、それまでとは違う戦略をとっている。顧客のデータには鍵をかけるべし、という古い考え方を、クラウドが変えつつある。そして、あらゆるものが相互運用される新しいエコシステムが生まれつつある。つまり、過去には厳しい敵だった企業が、今では互いに協働する擬似的な友だち、言うなればフレネミー(frenemy(ies), friendとenemyからの造語)だ。

ソフトウェアは、ほんの数年前と比べても、大きく変わっている。アプリケーションのマーケットが発達したため、買い手は自分が必要とする機能だけを選んで買える…昔はまったく使うことのない機能を大量に盛り込んだ“bloatware”(ブロートウェア, 巨大で重いソフト)を無理やり買わされたものだが。いわゆるパッケージソフト(古語?!)はますます希少化し、今では小企業や消費者は一品料理のメニューから必要なものを選んでいる。しかもそれらの複数のオプションを、クラウド上で一体的に使える*。

by Leena Rao on 2010年10月28日

CRMと企業向けクラウドサービスの大手、Salesforce.comはアメリカのベンチャーキャピタル、SunBridge他の株主から日本法人、Salesforce Japanの株式を$170M(1億7000万ドル)で取得した。日本法人は2000年にSalesforceとSunBridgeのジョイントベンチャーとして創立された。以来、Salesforceは過半数(73%)の株式を保有してきたが、今回、 少数株主の保有する全株式を買収した。Salesforceでは「この買収に伴いジョイントベンチャー契約は破棄された」としている。

この決定に至った背景は財政的なものとみられる。Salesforceは日本はアジア太平地区最大の売上を記録していると発表しており、Salesforceが日本のクラウド・コンピューティングとインテグレーション・サービス市場での急成長から最大の利益を得るためにはSalesforceJapanの所有権を完全に取得することが必要と判断したのだろう。2010年の上半期、アジア太平洋地区の売上は全体の14%を占めた。これは2009年の同時期に比べて11%の伸びだった。

by Erick Schonfeld on 2010年6月26日

5月にMicrosoftから仕掛けられたパテント訴訟に対抗してSalesforceが、今度は逆にMicrosoftを特許権侵害で訴えた(訴状を下に埋め込み)。しかしCEOのMarc Benioffは、反訴だけでは満足しなかった。彼はこのチャンバラに勝利するための剣客として、1990年代から独禁法裁判で辣腕を揮ってきたMicrosoftの天敵、David Boiesを起用した。

Salesforceのこの前の決算報告でBenioffは、Microsoftを指すと思われる企業に言及し、”卑怯なパテント荒らし”、”路地裏の通り魔強盗”と呼んだ。Microsoftの訴訟について質問されたBenioffは、ZDNetによれば次のように答えた:

by Erick Schonfeld on 2010年6月23日

Salesforce Chatterが今朝(米国時間6/22)全顧客に対して一般公開されたが、早くも小さなCRM屋さんたちからの攻撃を食らっている。たとえばBantam LiveのCEO John Rourkeは、目立つためにSalesforceのCEO Marc Benioff自身のプレイブックのページを使って、大物いじめをやっている。彼曰く、Chatterは豚に口紅である。彼がここで’豚’と呼んでいるのはSalesforceのアプリケーション本体で、”こんなインタフェイスを愛せるのはデータベース技術者のおっ母さんだけだ”そうだ。

結局Rourkeは自分の会社の宣伝をしたいのだが、彼によればBantamこそが小企業のためのソーシャルCRMだ。Bantam Liveは昨年の本誌主催のRealtime Crunchupsでデビューし、今年の2月にベータを終えた。2週間前に私が撮ったビデオで彼は、ソーシャルCRMに対する彼自身の考え方と、超大手Salesforceとの違いを述べている。そのときは、同社のソーシャルエンタプライズアプリケーションのデモも見せてくれた(下にビデをを埋め込み)。

by Leena Rao on 2010年4月28日

これは、Javaデベロッパにとって嬉しいニュースかもしれない。企業向け総合WebサービスSalesforce.comと、仮想化のトップ企業VMwareが提携して、エンタプライズJavaのためのクラウドプラットホームVMforceを立ち上げる。これによりJavaデベロッパは、Force.comをプラットホームとするクラウドアプリケーションをJavaで構築できるようになる。そのためにSalesforceが利用するのが、VMwareが$420M(4億2000万ドル)で買収したSpringSourceのJava開発フレームワークだ。すなわちSpringSourceは、エンタプライズJavaアプリケーションを構築するための開発プラットホームSpringを提供している。

VMforceの立ち上げの意義は、エンタプライズJavaアプリケーションのためのミッションクリティカルな配備展開環境をクラウド化することにある。それまでのJavaデベロッパにとっては、アプリケーションをクラウドで展開するための充実した環境が、なかなかなかった。VMforceがねらうのは、600万人のエンタプライズJavaデベロッパ(そのうちの200万がSpringコミュニティのメンバといわれる)にクラウドベースのアプリケーションプラットホームを提供することだ。それによりJavaデベロッパは、SalesforceのForce.comのアプリケーション、すなわちビジネスアプリケーションを動かすためのクラウドベースのプラットホームを利用できる。デベロッパがアクセスできるのは、Force.comのデータベース、ワークフロー、アクセス分析、検索、Chatterのプロフィール、フィードなどだ。

by Robin Wauters on 2010年4月21日

Salesforce.comがさきほど(米国時間4/21)、クラウドソース(crowd-sourced == ユーザ起源)のデータサービスをクラウド(cloud)から提供しているJigsawを、約$142M(1億4200万ドル)のキャッシュ、プラス、その最大10%までの成果払いで買収する最終合意に達したと発表した。

契約は慣例により、2011年の第二四半期に締結されるものと思われる。

エンタプライズクラウドコンピューティング企業であるSalesforceは発表声明の中で、JigsawのWikipedia的なクラウドソース方式をべたぼめし、世界でもっとも完全で正確で最新のビジネスコンタクトデータが得られると言っている(たとえばJigsaw上のSalesforceのプロフィールを見てみよう)。

本誌が2006年に同社を初めてリビューしたときは、Michael Arringtonがけしからんビジネスアイデアだと酷評した。

by Michael Arrington on 2010年4月7日

火曜日(米国時間4/6)の夜も更けて、TechCrunchのオフィスはがらんとしていた。いろいろ後始末をしたり明日の準備をしていると、Steve Gillmor、友だちであり師でありTechCrunchITの初代編集長である彼が入ってきた。

“ちょっと個人的に話したいことがあるんだが。”

これはあかん。良い“話”ではないな、と直観した。直観は当たった、彼は別の仕事に就くのだ。来週から彼は、Salesforceのシニアチームに入る(シニアは‘職階が高い’という意味で‘高齢’ではない)。ファウンダのMarc Benioffが直接彼を口説いた。

“あのくそったれ。”(こういうときは、つい感情的になってしまうのだ。)

by Marc Benioff on 2010年3月11日

編集部注:この記事はsalesforce.comのファウンダー、会長、CEOのMarc Benioffの寄稿。前回の寄稿でBenioffは「企業向けソフトウェアはFacebookをモデルにすべきだ」と論じた。今回の記事は前回の記事への批判の声に対する反論。

2週間ほど前に、私はTechCrunchに企業はFacebookを見習えという記事を投稿した。この記事を書いた理由は、かいつまんで言えば、「なぜ企業向けソフトウェアはもっとFacebookを見習わないのか?」という疑問だった。実は私がsalesforce.comを設立したきっかけは、「なぜ企業向けソフトウェアはAmazon.comを見習わないのか?」という1999年に私が抱いた疑問だった。私の著書、Behind The Cloudの読者ならよくご存知だろうが、この疑問こそ、わが社を発足させ、ひとつの運動を起こす源となったのだ。この10年は実に刺激的な時代だった。しかし本当の変革はまだ始まったばかりだ。

率直的に言って、前回のTechCrunchへの寄稿に対する大きな反響(Joe McKendrickは「ブログスフィアの大騒動」と評した)には驚いた。この反響の大きさは、企業向けソフトウェアに変革が迫られているという私の確信をいよいよ強めた。実際、コンピューティングの歴史上最大の革命が迫っているといっても過言でないと私は考えている。これによってユーザーにもベンダーにも今までとは桁違いの利益がもたらされるのだ。そしてその変革はすでに始まっている。それはリアルタイム化であり、ソーシャル化であり、モバイル化だ。

by Marc Benioff on 2010年2月25日

編集者注記: このゲスト記事を書いたMarc Benioffは、salesforce.comの会長でCEOだ。この記事で彼は、企業のソフトウェアがFacebookなどを参考にしてソーシャルになるべき理由を説明している。

私が1999年にOracleを辞めた理由は、ある単純な疑問にとりつかれていたからだ: “企業のソフトウェアが全部Amazon.comみたいになればいいじゃないか。それができないのはなぜだろう?” どんなアプリケーションでも、単純なWebサイトから使えればいいじゃないか。そうすれば、いちいちソフトをハードウェアにインストールする必要もない。高価なコンサルタントを雇う必要もない。コンピューティングをインターネットの上でやるようにすれば、面倒なデータセンターともおさらばできるじゃないか。つまり私は、企業というものを単純化したかった。それはかなり単純明快な考え方だったが、私が当時いた環境には、そんな単純明快なソリューションは存在しなかった。

そこで、そのビジョンを実現させるためにsalesforce.comを作った。しかし、

by Leena Rao on 2009年10月27日

Salesforce.comの主力製品は言うまでもなくSaaSソフトウェアだが、 同社はTwitterBox.netなど他の先端テクノロジーにも常に対応してユーザーに多様で魅力あるオプションを提供してきた。今日(米国時間10/26)、同社はAdobeと提携して、Salesforceのエンタープライズ・アプリ制作のプラットフォーム、Force.comからAdobe Flash Builderをリリースした。

この新製品を利用すると、デベロッパーや企業内のIT部門はクラウド・ベースの対話的マルチメディア・アプリをForce.com上で容易に制作することができる。 Adobe Flash Builderは従来のSalesforceプラットフォーム上のCRM〔顧客関係管理〕アプリやその他のカスタム・アプリにマルチメディア機能を付加して拡張することができる。もちろん、まったく新しいアプリケーションを開発することも可能だ。

by Erick Schonfeld on 2009年3月2日

金曜日にわれわれが主催したクラウドコンピューティングに関するイベントでCharles River Venturesのパートナー、George Zacharyが「クラウドは第2のドットコムだ」と述べた。Zacharyはスタートアップの新しいサービスのデモの審査員の1人だったが、彼の発言は良くも悪くも現在のクラウド・ブームの真実を突いているような気がする。クラウドコンピューティングという言葉は、あまりに幅広く使われて、今やウェブ・スタートアップのほとんどすべてがそう自称するまでになっており、新たな「なにもかもいっしょくたに投げ込めるカテゴリー」となる危険に直面している。

しかし、そこに重要な実態が存在することも確かだ。Amazon、Salesforce、Google、Microsoftはもちろん、Facebookでさえスタートアップのデベロッパーがアプリケーションを開発するクラウド・プラットフォームとして優位に立つことを望んでいる。しかもわれわれはすでにこういったプラットフォームなしでは開発が困難だったはずの強力なクラウドベースのアプリケーションをいくつも目にしている。デモの後で行われたパネルディスカッションのハイライトを4部に分けて下にエンベッドした。

最初のビデオではSalesforceのCEO、Marc Benioffが「われわれはコンピューティングの根本的なパラダイムシフトの入り口に立っている」と述べた。彼はクラウドをSaaS(software-as-a-service)であると同時に PaaS(platform-as-a-service)だと定義した。(パネリストの属する会社のほとんどもプラットフォーム化を狙っているものと思われる)。

by Erick Schonfeld on 2009年1月31日

クラウドコンピューティングについて話をするとき、しばしばクラウドを単一のものとして話をしてしまうことがある。実際には数多くのクラウドが存在する。たとえばSalesforceのクラウド、Goggleクラウド、Amazonクラウド、マイクロソフトクラウド、Facebookクラウドなど、といった具合だ。ビジネス用途について見る場合、利用するクラウドを選択して、その特定クラウドを利用することが多い。しかし各クラウドを結びつけるアプリケーションが開発されるに従って、そのような状況にも変化が起こりつつある。

Appirioの開発したReferMyFriendsと名付けられた新しいFacebookアプリケーションは、まさにクラウドを結びつけるためのものだ(SalesforceとFacebookを統合する)。ReferMyFriendsはSalesforceのフロントエンドとしてFacebookを利用する。企業の従業員、出資者、そして顧客らも、Facebookの友だち情報を見て採用情報やマーケティングキャンペーンを探すといった使い方をすることができる。

[IT] Web 3.0へようこそ。データセンターが君のコンピュータだ
by ゲスト ライター on 2008年8月12日

本記事はsalesforce.comの社長兼CEOのMarc Benioffによるもの。彼は2007年のErnst & Young Entrepreneur of the Year、SDForum Visionary Award、南カリフォルニア大学のMarshall Schoool of BusinessのAlumni Entrepreneur of the Yearなどを受賞し、またeWeekの「Top 100 Most Influential People in IT」にて7位にランクされるなど、イノベーション分野のパイオニアとして広く認知されている。


この十年、我々はクライアントサーバモデルからSaaS(software as a service)モデルへの決定的な移行を目にしつつある。Google、eBayおよびAmazon.comは消費者向け市場におけるマルチテナントのあり方を確立した。またsalesforce.com、Googleその他はマルチテナントのモデルが企業向け分野でも有用であることを証明しつつある。

ウェブベースのアプリケーションへのシフトは、二つの力強い波を生み出してきた。我々は現在、第三の波を目にしつつある。Web 3.0と呼ばれるもので、もっとも重要で、従来のソフトウェア産業のあり方にとってはもっとも破壊的とも言えるものだ。

新たな宣伝用文句を掲げるわけではないが、従来のモデルでソフトウェア開発を行ってきたISV(独立系ソフトウェア会社)はもちろん、これからの時代の起業家や開発者もWeb 3.0の重要性と、それがもたらす可能性のある変化、混乱、チャンスについて十分認識する必要があると思われる。Web 3.0は従来のソフトウェアプラットフォームを、新たな時代の「サービスとしてのプラットフォーム」で置き換えるものだ。

Web 3.0がなにものであるかを見ていく前に、ウェブの歴史に現れた他の大きな波についても見ておく必要があるだろう。期間毎にきっちりと区切るのではなく、オーバーラップして訪れる波としてとらえるのが良いだろう。

Web 1.0: 誰も取り引きを行える時代

Web 1.0の時代というのはeBay、Amazon.com、およびGoogleなどの企業から「キラーアプリケーション」が登場した時代のこと。当初は「ウェブサイト」と認識されていたが、実際のところは機能レベルを備え、使い勝手が良く、これまで普通の消費者が目にすることのほとんどなかった規模を備えた驚くべき「アプリケーション」だった。取り引きの範囲は商品だけでなくナレッジにも広がり、ユビキタスが実現し、即決性も備わった。大規模金融取引の特徴であった効率性と透明性が、個人規模の消費者ないしビジネス分野にも浸透してきた。Web 1.0は現在でも広く使われており、しばらくの間はそれが続くだろう。

Web 2.0: 誰もが参加できる時代
Web 2.0とは、利用者の作成するコンテンツ、コラボレーション、およびコミュニティを備えたインターネット上の新世代アプリケーションのこと。誰もがコンテンツ制作に関わることができる。技術的な知識はなくとも、インターネットに繋がってさえいればYouTubeにバイラルビデオを投稿したり、Flickrの写真にタグを付けたり、Blogspotに政治のことを投稿することができる。コンテンツを外部にオープンにしておくことで、コンテンツ自体が変貌を遂げることもある。コンテンツは公開した時点で固定化されるものというわけでもなくなった。コンテンツは生き物なのだ。GoogleのAdSenseはとくにブロガー向けのわかりやすいビジネスモデルとなった。そして動画共有サイトはポップカルチャーやバイラル的なコンテンツに関するルールを改良していった。

Web 1.0ないし2.0関連の仕事を行う場合、セキュリティを完備し、信頼性が高く、稼働率の高い巨大データセンターを作るのには思い切りも資金も必要だ。これからのSaaS産業に参入する場合、多大な時間と資金力は潜在的なバリアとして存在する。さらに従来のクライアントサーバ型での開発は苦痛なほど複雑だ。また成功したアプリケーションの見返りも、面倒なソフトウェア環境のの設定やメンテナンスであったりすることもある。

Web 3.0: 誰もがイノベーションを実行できる

Web 3.0になると、従来のソフトウェア産業界に備わった技術や経済の仕組みをすべて破壊して上に述べたような枠組みをすべて変えてしまう。Web 3.0の分野から上がる鬨の声は「誰もがイノベーションを行える、どこででも」。プログラムはインターネットの雲の中で書かれ、組み合わされ、テストされ、配備される。時間とインフラにかかるコスト面の制約から解放されると、イノベーションはすぐに広がっていく。

ビジネス面で見ると、Web 3.0は従来のクライアントサーバ時代に比べると、はるかに素早く、費用対効果にも満足しつつSaaSアプリケーションの開発、配置、および発展を行うことができるということを意味する。経済面の問題が劇的に解決すれば、クライアントサーバ方式のアプリケーションにかかっていたコストおよび煩雑さからCIOを完全に解き放つことになる。

開発者にとってみると、自身の夢見るアプリケーションを制作するのに必要なのはアイデアとブラウザ、それからレッドブル(エナジードリンク)をいくつかと少量のホットポケット(サンドウィッチ)だけということになる。世界中の開発者がひとつのパワフルなネットインフラにアクセスすることができ、Web 3.0はグローバル経済を推進するものともなる。

ISVにとってみれば、動作環境に頭を悩ませるのではなく、顧客に提示したいコアバリューの部分に、一層注力することができるようになる。利用できるコードがネット内に存在し、また素晴らしい才能をもった世界中の人々が、それらのコードをサポートしている。そしてまた、作成するサービスはネットで提供することができるので、真にグローバルなマーケットを通じて提供することができる。

ヨーロッパで2番目に大きなERPベンダーであるCODAのCEOで、友人のJeremy Rocheにちょっと尋ねてみた。CODAはメインフレームからクライアントサーバモデルへの移行を無難にやり遂げたが、SaaSへの移行というより大きな変化に直面している。インフラを全面的に構築し直す(データセンターのみの話ではなく、ソフトウェアも全部準備し直す必要がある)となると$20M(2千万ドル)以上の資金と、何年かの期間が必要になる。しかしJeremyは我々のForce.comプラットフォームを使って、ジャンプスタートを遂げようとしている。CODAのエンジニアたちはホスト、ロードバランサ、ネットワークスイッチなどの組み合わせに悩む必要がなくなり、調整とメンテナンス要員を軽減することができるようになる。セキュリティを意識した共有モデル、データベースやワークフローのエンジンについて頭を悩ませる必要もなくなる。ただこちらのシステムを使えば良いだけだ。当面の間、Jeremyのチームはなすべきことに集中すれば良いことになる。すなわち経理向けのキラーアプリケーションを作ることだ。CODA2goはこの秋にリリースされ、競合の中でJeremyは大きくリードすることになる。

Amazon.com、Google、およびsalesforce.comはインフラの拡充のため、既に数億ドルを注ぎ込んでいる。またFacebook、MySpace、Ning、Rollbase、Longjump、Dabble db、Intuit、Cogheadなどもネット上で動作するある種のプラットフォームをサービスとして提供している。

価値の創造
Web 3.0はどれほどの混乱を巻き起こすだろうか。これまでの技術の流れをみておくのが参考になるだろう。

Googleの技術部門VPのVic Gundotraが、最近行われたsalesforce.comのイベントで興味深い観点を示してくれた。Vicはメインフレーム時代からのコンピューティングの歴史を、2つのグリッドを用いて振り返っている。メインフレームにおいては、巨大な計算パワーを持つがアクセシビリティは低く、資源展開は容易ながら機能性が低いという特徴を持つ。

クライアントサーバ時代においては、双方の点で正反対の特徴を持つ。資源へのアクセシビリティの面ではなかなかのものながらスコープの観点を欠いていた。また機能面は大幅に向上していながら、資源展開は悪夢のようなものだった。VicによればWeb 3.0の時代にはこのようなトレードオフ関係をなくしつつ、コンピューティングパワー、アクセシビリティを最大化し、資源配置の容易性、機能の大幅な拡充を果たす。VicによればGoogleやsalesforce.com、および他社が協力してネット環境のアクセシビリティを向上させ、プログラミングを可能とし、ネットへの接続環境を拡大し、クライアントの能力を向上させることがキーとなると言う。

我々の見るところ、メインフレームからクライアントサーバモデルへの移行はIBMやDECにとって痛手となり、マイクロソフト、オラクル、PeopleSoft、およびSAPなどの新世代企業に大金をもたらした。Web 3.0はマイクロソフトの.net、BEA、およびWebSphereにとって脅威となるだろう。一方でAmazon.com、Facebook、Google、およびsalesforce.comなどはうまく対応していくだろうと期待する。また、Web 3.0を活用する新しい、広範囲な広がりを持つ企業や起業家によって、より多くの富とイノベーションが生み出されることになるだろう。

我が社の開発者のラップトップコンピュータに貼り付けてあるステッカーが、Web 3.0というものをうまく表現している。すなわち「ぼくのコンピュータはデータセンター」というもの。いまや世界中の開発者が同じように主張し、実践することができる。そしてそれこそが訪れる革新の中身なのだ。

原文へ

(翻訳:Maeda, H)

GoogleとSalesforce、何か新しいものを一緒に準備中
by Michael Arrington on 2008年6月10日

GoogleとSalesforceは互いに求め合っているようだ。一連の発表で、長い時間をかけて両社は製品戦略をより近いものにしていったのだから。現在、両社は何か新しいことを一緒に計画しており、それは6月23日にSanta Claraで行われるSalesforceのTour de Forceの開発者イベントで、SalesforceのCEOの Marc BenioffとGoogleの エンジニアリング部門VPのVic Gundotraが発表することになっている。

1年前、Salesforceは自社のプラットフォームに広告用語トラキングを統合した。その後、2ヶ月前には、両社がより深い製品統合を計画しているという噂が流れてきた。そして、それはGoogleアプリ(Docs、Calendar、Gmail、Gtalk)とSalesforceのオンラインエンタープライズアプリとの完全統合であることがわかった。

一番最近の発表に伴い、実質的にGoogleはSalesforceの製品スイートになった。Googleの文書、スプレッドシート、プレゼンテーションはSalesforceのCRMアプリケーション内から作成することができる。また、GTalkは事実上Salesforce内でインスタントメッセンジャーとして機能する。さらに、Gmailを利用しているセールスマンは、見込み顧客や既存の顧客とのどんなメールも、ワンクリックでSalesforceに送信することが可能で、それはセールス過程の一部としてSalesforceに記録される。また、セールスイベントやマーケティングキャンペーンや、ミーティングに都合の良い時間がわかるように同僚のスケジュールをGoogle Calendarに載せることもできる。

では、今月後半、この2社は何を発表するのだろうか? 最近開かれたGoogleのI/O会議で基調演説をしたGundotraは、同社の開発者エバンジェリズムとオープンソースプログラムの責任者だ。そこにはAndroid、Gears、Open Socialなどが含まれている。その点と点を結ぶのは難しくない。

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(翻訳:Megumi H.)

CushyCMSのプロ版をローンチ
by Duncan Riley on 2008年5月20日

cushycms.jpgStateless Systemsは同社のコンテンツ・マネージメント・ウェブ・サービス、CushyCMSの有料プロ版をローンチした。

私はCushyCMSがローンチされた折りに、StatelessのCEOのGuy Kingに 4月にインタビューしている(デモ・ビデオを掲載しておいた)。彼は「CushyCMSの長期的プランとしては有料購読方式のプロ版を作りたい」と述べていた。 Kingによると、プロ版への需要は、CushyCMSをローンチした当初からあったという。そこでStatelessでは直ちに開発に取りかかった。先週すでに、CushyCMS無料版のユーザーは4600を超えていた。これは一般ユーザーを対象にした汎用サービスでないだけに、ちょっとした数だといえる。

CushyCMS自体をはウェブ・デザイナー向けのシンプルなコンテンツ・マネージメント・システムだ。ウェブ・デザイナーはコンテンツ作成者(つまりクライアント)にウェブサイトのページの全部または一部の要素(タイトル、画像、サイドバーetc)などを細かく指定してアクセスを許可することができる。ユーザーはこの部分について、CushyCMSを利用して自分で面倒なコーディングする必要なしに、直接ブラウザから標準に従った文法的に正しいソースコードを生成できる。

「CushyCMS Pro」は月額$28。ウェブデザイナーはクライアントごとにカスタマイズされたロゴ、カラー・テーマ、ドメイン名(たとえば、acmedesign.clienteditor.comなど)を提供できる。初期設定料金や最短契約期間などの制約は一切ない。支払いにはPayPalとAlertPayが利用できる。

一方、CushyCMSの無料版にも、SFTP(Secure FTP)や改良されたWYSIWYGエディタ、IISその他MicrosoftのFTPサーバのサポートを含むいくつかの新機能が追加された。

TechCrunchの元ライター、Duncan Rileyは現在、テクノロジー、ポップカルチャー、ペンギンなどの情報を扱う日刊ブログ、The Inquisitrの編集長をしている。

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(翻訳:Namekawa, U)

Salesforceの株価が突然10%アップ―Googleの買収の噂が火種か
by Michael Arrington on 2008年4月24日

Salesforceの株価が、今日、10%上昇して過去最高を記録した(Nasdaq平均は1%ちょっとの上昇)。この会社の時価総額は$743M(7億4300万ドル)上がって$8.06B(80億6000万ドル)となった。どうしてこれほど跳ね上がったのか? じつはこの上昇を裏付けるような公開情報やニュースは何もない。

ある未公開株投資会社の関係者は、これがGoogleによる買収話に煽られたものだと言った。それに空売り筋(Salesforceはこの手の投資家が多い)はポジションをカバーするように動くだろうから、噂の効果を大きくする。今日の取引は292万株で平均より55%も高かった。

1週間前、GoogleとSalesforceは、Google Apps(Docs、Calendar、GmailとGtalk)とSalesforceのオンライン・エンタープライズ・アプリケーションとの広汎な統合を発表したが、それはある情報筋によれば、さらに重要な関係のためのテストに過ぎない、という。

もしGoogleがSalesforceを買収することになれば(お断りしておくが、われわれは未公開株投資関係者による噂以上の情報は得ていない)、利益の希釈化を回避するため、現金取引となる可能性が高い。Salesforceの株価収益率は319倍で、Googleの32.66と比べると目立って高い。シスコやオラクルも関心を持っているが、マイクロソフトは関心がないと言われている。

この噂で興味深いのは、われわれがシリコンバレー筋から得た情報はすべて、そんなことは起こりっこないとしていることだ。 Googleのコーポレート・デベロップメント・チームは今、別のもっと小さい案件でかかりきりだという。それに買収の前奏に過ぎないとしたら、わざわざ時間をかけて先週発表したような複雑な事業提携計画を練り上げようとするだろうか?

Salesforceの第1四半期の業績は5月6日に発表される予定。

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(翻訳:Namekawa, U)

UserVoice―顧客の声をよりよくくみ上げるために
by Duncan Riley on 2008年4月21日

UserVoiceは、顧客や潜在顧客からのイノベーションやアイデアを役立てるためのメールに代るホスト・サービスを提供する。

サンフランシスコに本拠を置くUserVoiceは、管理人を置いた一種のフォーラムによって、個々のユーザーの意見とユーザー全体としての意見を、うまく調整してユーザーの反応を収集する際のS/N比を改善しようと試みている。上のビデオはその仕組みを解説したものだが(少々わかりづらい)、本式のユーザー・フォーラムを設置、運営する余裕のない会社に、フォーラムの要素とDigg風の人気投票をかなりうまく組み込んだ簡易フォーラムを提供するようなものと考えればよいだろう。

UserVoiceは、顧客のフィードバックを収集するオープンで透明性の高いプロセスをあらゆる企業に対して提供する。このシステムを使えば、サイトのオーナーはそのコミュニティに対して、新しい機能や特定のアイデアへについてのユーザーの反応を(例えば投票で)収集することができる。

私が最初にUserVoiceを見たのは、CushyCMSについてGuy Kingにインタビューした時だ(記事はここ)。Kingはこのサービスを気に入っていて、私はビデオには録らなかったが、彼は5分もかけて彼らがどう使っているかを説明してくれた。その会社の関係者でない人が、自発的に製品のよさを説明する、というのはいつでもよい徴候だ。CushyCMSのUserVoiceページはここにある。またUserVoiceの公式デモページは、ここで見られる。

このサービスは、公開ベータ期間中は完全無料。UserVoiceはSalesForce (IdeaExchange)やGetSatisfactionなどがライバルとなる。

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(翻訳:Namekawa, U)