
数日前、Web 2.0 SummitでAOLのCEO、Tim Armstrong(元Google副社長)は「AOLは秘密のテクノロジー開発プロジェクトを進めている」と示唆して注目を集めた。どういうことかとさらに質問されてもArmstrongは明言を避けた。そこでわれわれはあちこちで情報収集に務めた。その結果判明した結果を報告したい。
問題の「秘密プロジェクト」というのは新しいCMS(コンテンツ管理システム)のことのようだ。これはAOLの全ウェブサイト、あるいはそれ以外のサイトのケンテンツをより容易かつより低コストで管理できるシステムを目指している。現在AOLでは記事やビデオの投稿者が数千人いるが、新システムによってこの数を劇的に増やすことを狙っている。.
Web 2.0カンファレンスでの対談でArmstrongは次のように発言した。
Tim Armstrong:ちょっとまだここでは詳しいことは言えないんだが、われわれは新しい秘密プロジェクトを進めている。もうとりかかって3カ月になる。大きな技術プロジェクトだ。後で発表する。
John Battell: 待ってくれ。いったいどんな技術だ?
TA: コンテンツ関係だ。コンテンツ関係のより幅広いプラットフォーム。それ以上は言えない。AOLには以前、ジャーナリストが500人しかいなかった。今は3000人いる。これを引き続きもっと拡大していきたい。AOLのコンテンツは80%がオリジナルだ。この割合も維持していく。コンテンツ管理システムをもっと真剣に考えなければいけない。そこにビッグ・チャンスがある。
Bessemer Venture Partnersがインキュベータとして支援してきたMashLogicが今日(米国時間10/12)、プライベート・ベータを開始した。このサービスは「ウェブをユーザーの手に取り戻す」という大胆なキャッチフレーズを掲げている。
MashLogicによると(もちろん他にも大勢が同様の主張をしている)、サイト運営者が無用な自己リンクを繰り返すなど、今日のウェブはページビュー経済とSEO〔検索エンジン最適化〕に蝕まれている。これによってウェブから適切に情報を得にくくなっているというのだ。
この問題に関して、ウェブページから無用なリンクをはぎ取るGreasemonkeyスクリプトがすでに出ている。また似たようなサービスとして、Adaptive Blueはユーザーがブラウジングの際のリンク・オプションをコントロールできるプラグインを追加している。今年に入ってAOLに買収された、Sphereというスタートアップは、ユーザーが閲覧しているページから作成されたインデックスに基づいて関連ある情報のページが別ウィンドウでポップアップするサービスを開発した。これもAOLに買収される程度には成功している。
しかし、MashLogicのアプローチは、もっと直接的なものだ。利用するためにはユーザーはFirefoxにプラグインをダウンロードしてインストールしなければならない。しかし、操作用のツールバーは存在しない。その代わりに、ユーザーはどんな情報をウェブページに表示させたいか設定を行う。たとえば、Wikipediaへのリンクなどは誰にとっても有用だろう。企業名をキーワードにしたLinkedInへのリンクは、その会社にいるユーザーの知人を表示してくれるかもしれない。為替レートの換算サービスへのリンクなどもある。こういった役に立つリンクがスイス・アーミーナイフよろしくたくさん用意されている。

私が気に入った設定の一つは、MashLogicが提供するリンクだけを残し、ページ本来のリンクを全て無効にすというもの。多くのサイトはこの設定でずっと使いやすくなる。さらにユーザーは、サイト運営者が押しつけてくるリンクであっても、ドメイン名のブラックリストを作って表示を無効にすることもできる。
ユーザーがこのツールの設定を済ませると、さまざまなリンクが自動的にポップアップするようになる。プロ・スポーツ選手だったらプレイの統計が得られるし、政治家ならホワイトハウスへの道のどのあたりにいるか、世論の数字がリアルタイムでチェックできるというわけだ。外国通貨は一発で換算できる。住所から地図をポップアップさせることもできる。
このサービスの目的は、ページ内にリンクが存在しない情報を、いちいちページを離れて検索エンジンを利用せずにすむよう、すばやくユーザーに提供することだ。
私がテストした限りでは、これはうまくいっていると思う。私はこの記事の最初の段落で「Bessemer Venture Partners」にCrunchbaseへも本家へもリンクを付けずにおいた。するとMashLogicはCrunchbaseその他のBessemerに関する適切な情報源へのリンクを収集してくれた。ユーザーは、さらに必要に応じてWikipediaや好みの検索エンジンに直行することもできるし、その他いろいろ設定できる。
マウスを音声や動画のリンクの上に乗せると、MashLogicはその場に窓をポップアップさせて再生を始める。

ここから先着500名がベータテストに参加できる。これが満員になったら、後は誰かが権利を譲ってくれるのを待つしかない。こういったやりとりを仲介するInviteShareのようなサービスがあるのは便利だ。明日の朝にはMashLogicの分が掲載されていると思う。
ビジネスモデル
いちばん簡単なのは通版アイテムへのリンクを張ってアフィリエイト料を得ることだ。しかしこのサービスはさまざまなリンクの集中するハブになるので、収益化を図るアイディアはいろいろ考えられる。
MashLogicはサイト運営者が読者にインストールを勧めることを期待している。妙に聞こえるかもしれないなが事実だ。つまり、みんながこういったツールを使い出すようになるのだから、いち早く自サイトを情報源の一つとして設定したMashLogicを読者にインストールさせるのが得策だ、というシナリオである。もちろんユーザーはデフォールトの設定を後で自由に変えられる。しかし経験が示すところによれば、こういった場合、ほとんどのユーザーはそのままで使い続けるのだ。しかも、さらに良いことに、読者が他所のサイトを閲覧している場合でも、MashLogicのリンクで何度でも自サイトに呼び戻すことができるようになる。もしこのツールがユーザーに人気があることが証明できれば、Firefoxを始めブラウザ・メーカーに直接ライセンスすることも十分考えられる。そうなれば収益は、いってみれば、向こうから勝手に鍋の中に入ってきてくれることになる。
私はMashLogicをFirefoxの「必須アドオン」のリストに加えた。
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(翻訳:Namekawa, U)
明日(米国時間4/15)、 AOLは2006年に創立されたサンフランシスコのブログ・コンテンツ・エンジン、Sphereを買収することを発表する。価格は明らかにされていないが、情報源によると$25M(2500万ドル)、あるいはそれより少し上だろうという。Om Malikが詳しい記事を書いている。
Sphereがローンチした当初はブログ検索エンジンだった。しかし当時でも、この分野ではすでに後発で、Technoratiなどがだいぶ以前から地位を確立していた。Google Blog Searchでさえすでにローンチ以来8ヶ月たっていた。Sphereはいくつか優れた機能を備えていたが、この分野での競争は厳しいものがあった。
しかしCEOのTony Conradはさすが元ベンチャーキャピタリスト、マーケットの変化にすばやく対応し、大手ニュースサイトをターゲットに、記事に関連あるブログ記事を表示するサービスを提供することに力を入れ始めた。Timeが最初に「Sphere It」リンクを表示する大手サイトとなり、他の主要ニュースサイトがこれに続いた。2007年の7月には、われわれはSphereがごく静かにいつの間にか「関連あるブログ・コンテンツ」を提供するエンジンに変身を完了していることに気づいた。
Sphereは、今後AOLではコンテンツ担当執行副社長、Bill Wilsonの組織に入ることになる。Wilsonの組織はAOLでコンテンツ(エンタテインメント、金融、ブログなどの)サイトを傘下に収めている。今日、電話でインタビューしたところ、Wilsonは現在のSphereの運営ないしブランドに手を加えるつもりはないと語った。Wilsonは「情熱的なポイント」と呼んでいたが、AOLでは規模は小さくとも熱心なファンを抱えるマイクロ/ニッチ・ブランドを多数育成中だという。Wilsonによると、Sphereは適切な関連のあるブログ・コンテンツを紹介することで、ちょうどそういった熱心なユーザーのコミュニティーにぴったりのサービスなのだということだった。Wilsonは「SphereによってAOLのコンテンツをより効果的に多くのユーザーに提供することができるようになることを期待している」と語った。
ConradとSphereチームの全員(Martin Remy、Steve Nieker、Toni Schneider、Mike Garfias、Alex Bendig、Andy Cabell、Anne Dorman、Jeff Yolen、Adam Embick、Josh Guttman、KevinCowan、Sven Henderson、Troy Vitullo Michael Harzheim) にお祝いを言っておこう。Sphereは2回のラウンドで合計$3.5M(350万ドル)を調達している。
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(翻訳:Namekawa, U)
ブログ検索というカテゴリーはちょっと見には飽和状態のようだ。では、よく見てみると…やっぱりそのようだ。2005年の終りに、Googleはこの市場に本格参入しただけでなく、Google本体の検索で、ブログその他の定期的に更新されるサイトをインデクスする頻度を上げたのだ。例えばTechCrunchはGoogleで1日に何度もインデクスされていて、新しい記事が掲載された数分後には通常のGoogle検索にかかるようになった。今やほとんどの人が、最高のブログ検索エンジンはGoogle.comそのものだという。
ライバルもたくさんいる。下のcomScoreのチャートは、以下のメジャーどころのブログ検索のトラフィックを比較したものだ、Technorati、Google Blog Search、Ask Blog Search、Sphere 、IceRocket。Feedsterは消えたが、他にも ZuulaやBlogdiggerなど小さな検索エンジンが出てきた。どの会社も米国拠点だ(なお、パリ拠点のWikioにはDiggライクのサービスの他にブログ検索もある)。

そしてヨーロッパにも、現地発のプログ検索エンジンTwinglyができた。同社CEOのMartin Kallstromに、今週のはじめミュンヘンで行われたDLDカンファレンスで会った。この会社が注力しているのは、網羅性を犠牲にしてでも、スパムフリーエンジン(他の誰も言えないことだ)を提供することだという。また、少なくとも当初はこのエンジンではヨーロッパのプログに焦点を絞る。Twinglyの検索エンジンはまだ公開されていないが、トップページがこうなる予定という画面イメージはここにある。

Twinglyには既に製品がある。ちよっとシャレたスクリーンセーバーで、プログ記事が書かれつ都度、世界地図の上に置かれていく。新検索エンジンでも、このスクリーンセーバーのために作ったものと同じバックエンド技術を使用する。主として、pingサーバー(これが何であるかはわれわれの記事を参照)とブログの既存のインデックスに関するものだ。
この検索エンジンは他とは違うものになる、とKallstromは言う。即ち、ほぼ100%スパムフリーだというのだ。でもどうやって?。存在するあらゆるブログをインデックスするのではなく、ブラックリストなどの技法を使ってスパムを排除し、監視した結果まともであるとわかっているブログだけに制限する。まず、わかっているブログからなる小さなリストから始めて、そこから伸びるリンクに沿って他のブログに広げていった。前提となっているのは、これが実に理にかなっていて、良いブログ、本物のプログはスパムブログにリンクを貼らない、というもの。こうして出来あがったのが、まともなブログによるインデックスされたホワイトリスト。それ以外は全部無視だ。
Kallstromによると、同社ではこうした消費者向け検索エンジンだけでなく、大規模なニュースサイトと組んで、ニュースコンテンツに関係するプログ記事を掲載するつもりだという。これは、Sphereと Technoratiがどちらも過去に成功させているもので、Twinglyはページビューの増加に対して収益分配もできる。コンテンツプロバイダーにとっては、ブログが(逆リンクしてもらうために)コンテンツにリンクするインセンティブになるので有難いはずだ。Twinglyは、米国拠点のパートナーを探すうえでSphereやTechnoratiとは戦えないかもしれないが、ヨーロッパの大型パブリッシャーとはすでに契約を完了していると、Kallstromは話していた。
Twinglyは2007年7月のラウンドで、Servisenから100万ユーロを調達した。従業員は7名。今後2~3か月のうちに彼らの検索エンジンが公開されるので注目していてほしい。
CrunchBase:Twingly
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(翻訳:Nob Takahashi)
プログ検索エンジンの「Sphere」は2006年5月にローンチした時、そのユニークな機能が注目された。読んでいる記事に関係のある記事を、リンクされているかどうかにかかわらず、リアルタイムに探し出してくるというもの。
この機能は「Sphere It」と呼ばれ、 いまや有名プログやニュースサイトに埋め込まれるまでの人気を博している。TechCrunchでも記事の末尾にSphere Itのリンクが置いてあり、クリックすると記事に関係のあることが書かれている他のブログ記事のありかがポップアップする。Time.comをはじめとする主要なニュースサイトでも同じことをしている。今ではSphereのトラフィックの大部分は、このようなパートナーサイトから来ていて、これによって多くのコンテンツ(ページビューも)を読者のために生みだしている。
今夜(米国時間5/1)Sphereはトップページをリニューアルして、この機能をさらに有効活用できるようになった。サイトのメイン部分は4列に分かれている。左端は主要なトピックで、トップニュース、米国内ニュース、エンターテインメント、スポーツ、テクノロジーなどが並ぶ。トピックのひとつをクリックすると、2番目の列にSphereのパートナー(TechCrunchやTime.comのようにSphere Itが埋め込まれているサイト)の中で、活気のあるサイトからのニュースが集められている。活気の度合いは(そのサイトの平均に対する)記事のページビューの他、非公開の要素(おそらく、同じ記事が他のサイトでどれだけ取り上げられているか、など)に基づいて計算される。
記事をクリックすると第3列に表示される。4列目には、関係するニュースが表示される
1つの記事を永遠にクリックし続けることもできる。第4列の記事をクリックすると、その記事は左に移り、第4列にはその記事に関係のある記事が表示される。
TechMemeと同じように、Sphereのサイトも、プロゴスフィアや主要メディアで流れているニュースや、それに関する他のコンテンツを見にみんながチェックしにくる場所になれるかもしれない。TechMemeと違うのは、Sphereでは、記事と記事の間にリンクがなくてもよいことだ。
Sphere Itに入れてもらいたいニュースサイトは、その機能を追加する必要がある。Sphereのトップページには、そのためのリンクが置かれている。
Sphereはこれまでに$4M(400万ドル)の資金を、True Ventures、Trident Capitalをはじめとするエンジェル投資家から集ている。従業員は8名。
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サンフランシスコに本拠を置くSphereはリリースされてからほんの3ヶ月しかたっていないが、すでに重要な契約を2つ獲得している。どちらも“Sphere It”テクノロジーをメインにしたものだ。これは対象ページ内のテキストを意味的(Semantic)解析し、その記事に関連の深いブログを検索結果として返すもの。
5月にSphereとTime.comとの契約に関する記事を載せたが、SphereはNew York Timesの子会社About.com社のコンテンツ内にもコアテクノロジーSphere Itを提供することを来週発表するという。
Time.comとの契約と違い、About.comはSphere Itのテクノロジーを利用し自社コンテンツの語義分析をすでにしている。その結果は記事本文下の「関連する記事(Related Articles)」に表示されている。例はここに。
両社はこのテクノロジーについて1年近く(Sphereのコアのサーチエンジンがリリースされるずっと前から)の長期に渡って有料でテストを続けてきた。SphereのCEO、Tony Conradによるとテストの結果は大きく期待を上回るもので、About.comはこのテクノロジーの長期間ライセンスを結ぶことに合意したという。
ライバルのTechnoratiはWall Street Journal OnlineやWashington Post、Newsweekなどと重要なパートナー契約を結んでいる。しかし、これらの契約は特定の記事に関してリンクされたブログを検索する技術を提供するものである。一方Sphere Itは、オリジナルの記事とリンクされていようといまいと、記事内容そのものを検索して関連あるブログページを発見する。両社の提供する技術の相違についてはこの記事で詳しく触れられている (実のところ、どちらも有用な技術ではあるが、まだインバウンドリンクが少ない新し目の記事について言えば、Sphere Itの方がより優れた検索結果が得られる)。
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ブログ検索エンジン Sphere(本社:サンフランシスコ)は、産声を上げてからまだ1ヶ月以内だが、すでにTime.com の多数の記事に “Sphere It” の機能が組み込まれている(例)。Sphere の CEO である Tony Conrad氏は Time.com で現在機能をテスト中だと述べている。
リンクは目立つように記事のヘッドラインの下部に位置し、そのトピックに関連づいた(Sphere による)検索結果と直接リンクされている。”Sphere It” の企業を、一度記事にとりあげたことがある。Sphere It はどのURLからも関連したブログサイトを探し出してくれる機能である。これを利用するためには、ブラウザーに Sphere It ブックマークレットをインストールすること。サイトを閲覧しているときに、このブックマークレットをクリックすると、サイトに関連したブログ検索結果がSphere から提供される。
検索されたURL とリンクされているブログ記事を表示する Technorati の“Technorati This”の機能と違い、 Sphere It はリンクされている記事を表示するわけではない。検索されるページ内のテキストの語義分析を行い、その記事に関連するブログサイトを結果として引き出している。Sphere It と Technorati This の違いについては、Sphere の CEO Tony Conrad氏のブログ記事に詳細が書かれている。 こちらから。
例をみるなら、上記の記事(CIAを率いるMichael Hayden氏の任命)は これらのブログ検索結果が Sphere から返されている。さっと見たところによると、非常に関連性が高いブログコンテンツが表示されている。検索の早さもリアルタイムで行われ、これもまた感動ものである。
こういったパブリックへの登場の仕方は、Sphere のような新興スタートアップには優秀な方法であり、またブログ界にとっても良いことである。私が想像するところには、Time.com の一般読者は “ニュースの速報性”、”知力に優れた解説” といった面で、ブログがどのような役割を果たすかまだ十分には気づいていない。これは、メインストリームにいるインターネットユーザーを次第にブログ界へと駆り立てるきっかけとなるであろう。
Sphere It のブックマークレットはここから。
