ユーザーの関心に合わせてコンテンツを発見してくれるサービス、StumbleUponのCEO、Garrett Campは私の取材に答えて、「われわれは今週初めに登録ユーザーが2500万人に達した。これらのユーザーはきわめて活発に活動している。月間12億回のStumble〔コンテンツの推薦〕が行なわれている」と述べた。
私自身、記事がtumbleUponで推薦されるといかに大きなトラフィックが流れこんでくるか実際に見ているので、この成長ぶりにはうなずける。 StumbleUponには多少の波乱の歴史があり、eBayに買収された後、2009年4月にスピンアウトして再び独立の会社になった。Campによればその時点でのユーザー550万人だったというからその後3年間でおよそ5倍に成長したことになる。
「この調子でいけば億の単位のユーザーを獲得することも可能だろう」とCampは言う。

誕生以来、StumbleUponはある種完璧な暇つぶしアプリケーション(lean-back apps)と考えられてきた。この分野の草分けと言って良い存在だ。StumbleUponのツールバーを使えば、さまざまなウェブページに次々とアクセスして、何か面白そうな記事を探すことができる。そしてiPadの登場により、いっそうこうした「暇つぶし」アプリケーションに注目が集まったとも言える。但し、StumbleUponのiPadアプリケーションはできが悪く、みすみすチャンスを逃してしまっていた。
このような状況に幕を引くべく、StumbleUponは全く新しいiPadアプリケーションをリリースした。「StumbleUponを使うのに、iPadは最適なデバイスだと思うのです。ソファで寛ぎながら使うことができます。ただ、これまでは私たちが望むアプリケーションをリリースできずにいました」と、ファウンダーのGarrett Campは語っている(リニューアル版は外部に開発委託している)。「iPad向けのアプリケーションについて、私たちはいちから出直すことを決めたのです。インタフェースも全面的に見なおしました。はるかに良くなったと思います。Flipboardのようだと思われる方もいらっしゃるかもしれません」。
ソーシャル・ネットワークにおける「次の大きな波」はいったい何になるのだろう?
テクロジー愛好家の間でこの問題は長年熱心に議論されてきた。われわれはすでにパラダイムシフトの兆候を目前にしていると思う。単純なソーシャル共有から個人化された関連性の高い(relevant)コンテンツへの移行だ。
「次の波」を占う上でカギとなる要素は、「ソーシャルグラフ(Social Graph)」を補う「関心のグラフ(Interest Graph)」だ。Facebook、Twitter、Googleといったメジャー・プレイヤーもすでに「関連性の高いコンテンツ」の提供に向けて努力しているが、「関連性」にもっぱら集中しているスタートアップも多数現れている。
情報の洪水に対する解決策は「関連性(Relevance)」以外にない。
編集部注:Henry “Hank” Nothhaft, Jr.は、Trapitのファウンダー兼CMOで、同社のウェブコンテンツ用バーチャルパーソナルアシスタントは、SRIおよびCALOプロジェクトから生まれ、現在はまだベータテスト中だ(Appleに買われた会話型検索エンジンのSiriもCAROプロジェクト発)
最近のメディアおよびテクノロジー業界に現れてきた興味深いコンセプトに「セレンディピティー」がある ― 本人が頼みもしないのに欲しいものが出てくることだ。
この一見ありふれた要求にもかかわらず、セレンディピティーの概念はあいまいであり、新規ユーザーを群に引き込もうとする数多ある最新イノベーションのための怪しげな万能薬として使われている。セレンディピティーについて語るには、本当に意味するところを明確にしておく必要がある。

発見エンジンStumbleUponが最近発表したApp Discoveryは、同社のAndroidアプリケーションの無料の(まだベータの)機能で、ユーザの個人的関心や好み、それに友だちや、自分と似たもの同士の人たちの関心に基づいて、モバイルアプリケーションを提案してくれる。
その利用状況を見ると、人びとは出先でも、StumbleUponを使ってランダムにいろんなものを発見することが好きなようだ
これまでの実績をたずねると、同社は、リリースから2週間で100万以上のアプリケーション提案を行ったという(アプリの本数ではなく提案の件数)。Androidのアプリケーションはすでに10万以上あるから、こういうアプリケーション発見サービスのニーズもたしかにあるのだろう。
Tumbl.inというサービスが、TC Disruptの際に行われたTechCrunch Hackathonにてデビューしている。このサービスはTwitter版StumbleUponとでも言うべきものだ。すなわちTwitterのタイムラインないしお気に入り、あるいはリスト内の発言で共有されたリンクを次々に表示してくれる。
サービスを開発したのはUCSCの学生であるSuchit Agarwalと、BlippyのエンジニアであるRahul Thathooだ。StumbleUpon同様、このサービスを使えば気付くことなく見逃していたはずの面白いリンクを発見することができる(私自身が発見したページも下に掲載している)。StumbleUponは、広くウェブ全体から面白そうなリンクを発見するツールだが、Tumbl.inはTwitter上に形成しているソーシャルグラフから面白そうなリンクを引っ張ってくる。またTwitterで作成したリスト毎にTumbl.inの対象とするか否かを設定することもできる。
大々的な発表はなかったが、StumbleUponの登録利用者が5月17日付けで1000万人を超えたとのことだ。1000万人目の登録者はコロンビア在住、Nellzomという20歳の男性だ。
なぜ1000万人目の登録者がわかるのか。
StatCounterの調査サイトGlobalStatsによると、現在Twitterは全世界のソーシャルメディアによるウェブアクセスの10%を生みだしているが、世界中のウェブサイトのトラフィックの主要発信源として君臨するのは未だにFacebookで「ソーシャルメディアアクセス」の約半分(48%)を占めている。
驚かされるのはソーシャルトラフィック発生源の第2位はTwitterではなくStumbleUponだということで約1/4(25%)を占めている。またStatCounterによると、StumbleUponは先月米国内のトラフィック生成に関してはFacebookを上回ったという。
移住に関する研究論文を発表したり、BusinessWeekやTechCrunchに記事を書いたりする度に、ゼノフォビア[外国人恐怖症]たちが湧いて出て、思慮のない攻撃を仕掛けてくる。コメント欄を不快なメッセージで埋めつくし、私宛には汚らわしいメールを送り付け、時には危害を加えると脅しをかける。それでも、最近BusinessWeekに書いたスタートアップ・ビザ関するコラムは、そういう可哀想な人たちでさえ支持するであろう説得力のある意見だと確信していた。
要するにこのビザは、アメリカに職を生み出し、さもなくば他の国で起きていたはずのイノベーションをこの国で起こそうというものだ。これは、時に高給な職をアメリカ人と奪い合うH-1Bビザを承認しようというわけではなく、皆のためにパイを広げてくれる起業家を連れてくる話だ。民主党ばかりか共和党もこれを支持している(共和党の思想的リーダーであるNewt Gingrichがブログで移住に関する私のTechCrunchの記事を取り上げていて、彼のスタッフによると、Gingrichはスタートアップビザの支持者だという)。だから、簡単な話だと思っていた。
だが、しかし、この連中に論理は通用しない。私はまた見慣れた嫌がらせメールを受け取り、BusinessWeekの読者フィードバック欄は再びハイジャックされた。彼らの主張の殆どが非論理的で無知によるものである。しかし、スタートアップビザ反対派が掲げる中で、一理あるかもしれない意見が2つあり、これは議論に値する。私たちが呼び入れるファウンダーたちが、必ずしも「最優秀」ではないし、卓越した人たちのためのビザ区分として、すでにO-1ビザがある、という件だ。

情報ストリームを見るのに最適なインタフェースというのはどういうものだろう。情報密度が高く、一覧性にも優れたリスト形式が一般的ではある。但しリストがすぐに膨れあがってしまう傾向もある。データをよりビジュアルに表現する方法はないものだろうか。情報をあちこちから集めて、興味分野に応じたフィードにしてくれるTwineでは、情報ストリームを閲覧する新たなインタフェースを採用した。
新たに採用されたインタフェースはFlashによるもので、ヘッドラインをデッキ形式で表示し、それをシャッフルして閲覧できるようになっている(記事末に貼った動画参照)。表示部分の下にあるスライドバーを使って表示を時系列で切り替えたり、矢印ボタンを使って順番に見ていくこともできる。あるいは後ろの方に表示されているものをクリックして、全面に持ってくることもできる。表示を切り替えた際に表示される要約部分に、詳細ページへのリンクが表示されるので、ここから詳しい内容を読むこともできる。それぞれの内容に割り当てられたセマンティック・タグも横に表示されるので、ここからタグ毎に内容を見ていくこともできる。

自社サービスの利用者増を目論むサイトの多くは、最近こぞってURL短縮サービスを実装している。これはTwitter、Facebook等、ステータス配信サービスにてURLの共有を簡単に行えるようにするサービスだ。このURL短縮サービスではbit.lyやTinyURLが有名だ。またDiggは議論も招いたDiggbar(これによってユニークビジターが20%増加したとのこと)を提供している。TechCrunchでもAwe.smを使って独自ドメインによるURL短縮サービスを利用している。
そしてこの度、eBay傘下から抜け出したStumbleUponもURL短縮サービスであるSu.prの提供を開始した。現在の所非公開ベータで提供されている。
4月にEbayがStumbleUponをスピンオフする旨の 記事を掲載した。結局EbayがStumbleUponを保有していたのは2年弱の間のことだった。Ebayが2007年5月の買収時に支払った金額は$75M(7500万ドル)だった。スピンオフ時の価額はまだ明らかになっていないが、情報筋によれば$29M(2900万ドル)だとのことだ。
StumbleUpon設立者であるGarrett CampとGeoff Smithに、新たにSherpalo Ventures、Accel Partners、およびAugust Capitalが加わってeBayからの買い戻しを行う。伝え聞くところでは$29M(2900万ドル)のうち85%程度を投資家分として、CampとSmithが残りを負担する。
eBayはキャッシュで$25M(2500万ドル)の支払いを受け、StumbleUponの株式10%を保有し続ける。残り$4M(400万ドル)についてはeBay側のファンドオペレーションに委ねられる。

2年足らず前にeBayの傘下に入ったソーシャル・ブックマークのStumbleUponはユーザがクリックひとつで簡単にさまざまなウェブベージを発見できるサービスだ。この買収でStumbleUponのファウンダーたちは大金持ちになった。なにしろベンチャーキャピタルからたった$1.5M(150万ドル)しか調達していない会社が$75M(7500万ドル)で売れたのだ。
普通ならファウンダーたち(Garrett Camp、Geoff Smith、Justin LeFrance)は、考えることはバケーション用の別荘だけといったのんびりした半引退生活を何年もeBayの下で送るところだ。しかし多くの起業家は大金持ちになっても挑戦の意欲を失わないものだ。起業家がそもそも会社を起こすようになった動機―まだやり遂げていないことがあるという根深い不安な気持ち―は会社が買収されて巨額の金を手にしたからといって、一般に予期されるように、単純に満足感に変わるとは限らないらしい。あるいは原因はもっと単純で、StumbleUponには実現されていない可能性がまだ数多くあることをファウンダーたちがよく知っているということかもしれない。
いずれにせよ、eBayから会社を買い戻して一からやり直すチャンスが訪れたとき、ファウンダーたちはそれを実行に移した。 財政的に苦闘中のeBayは数か月前からStumbleUponを売却して支払った$75M(7500万ドル)を取り戻そうと、投資銀行のDeutsche Bankを代理人に雇って努力を重ねていた。しかし買手はあらわれなかった。これでファウンダー側に買い戻しのチャンスが生まれた。
さてStumbleUponはどうなるのか? おそらく今回の取引でファウンダーたちとSherpalo Ventures、Accel Partners、August Capitalから得た資金の一部は新しく独立企業となったStumbleUponに投資されることになるだろう。StumbleUponはユーザーが閲覧するページの何ページ目かに広告ページを$0.05の定額で挿入するするビジネスモデルをとっている。StumbleUponは自サイトに広告へのリンクを表示するのではなく、広告主のサイト自体のページを強制的に表示するわけだから、クリックスルー率は100%となる。これは相当の収入を生んでいるはずだ。またコンテンツを自サイトに保有しないので、StumbleUponは運営にさして費用がかからない。eBayによる買収の前に$1.5M(150万ドル)の資金しか必要としなかったことを思い出してほしい。しかがって成長が頭打ちのままだとしても、運営資金を確保するのに問題はあるまい。( comScoreの統計によると、StumbleUponの今日のユニーク訪問者は2年前と変わらず150万のままだ)。
昨年9月、eBayがStumbleUponを売却しようとしているという記事を書いた。2007年に同社が$75M(7500万ドル)で買ったウェブサイトリコメンデーションサービスだ。それが実現することはなかった。そして今、その会社は独立新会社としてスピンオフし、新たな人生を送ろうとしている。新規出資者と当初のファウンダーらが資金面を支える。
共同ファウンダーのGarrett CampがCEOとなって新会社を率いる。同じくファウンダーであったGeoff Smithも会社に戻りCapmと共に経営に加わるが役職は未定だ。背後にはSherpalo Ventures、Accel Partners、August Capitalらがついている。August CapitalのDavid HornikおよびAccel PartnersのSameer Gandhiが取締役に就任する。

StumbleUponがsu.prというショートURLサービスを、2週間後の提供開始に向けて準備中だ。ショートURLは、元の長いURLの短い短縮形を提供するサービスで、たとえばTinyURLとかBit.lyがその例だ。
ファウンダのGarret Campは、3月3日にTwitterの上で、具体的なURLを言わずにこのサービスの提供を発表した。メールで2,3質問したら、それはTwitterやFacebookなどの上でStumbleUponのリンクを共有するための短縮URLサービスで、1〜2週間語に供用を開始する、という返事をくれた。このサイトは現在(供用開始前)はStumbleUponにリダイレクトする。

極秘のはずのDiggのツールバーがどこかから漏れてしまった。本誌は一人のベータテスターをつかまえて、その機能について情報をばらしてもらった。そのツールバーでユーザは、今いるページをDiggしたりBuryでき、すでにいくつのDiggを受け取ったかを教えてもらえる。関連ページへ行くリンクや、同じソースからのページでDiggのコミュニティから高く格付けされているもの、あるいは「将来有望」とマークされているページへのリンクもある。
“Random”ボタンを押すとDiggをStumbleUponふうに使える。つまり、ユーザのこれまでの入力やDiggでの投票の傾向に基づいてランダムに選んだページへ連れてってくれる。このボタンはとても目立つから、Diggはこれをとくに売り物にしたいのかもしれない。また、ページをFacebookやTwitter、あるいはメールで共有化するためのアイコンもある(バーの右端)。“引き出し”をクリックすると、さらにそのほかの機能がメニューで表示される。

Diggクローンのソーシャルニュースサイト、Mixxは着実に成長を続けてはいる。しかし他のソーシャル・ニュースも全て成長している中で、 公開されているデータを比較するかぎり、Mixxの成長率は十分とはいえない。そこでMixxはサイトのリニューアルによって成長を再加速させようと試みている。
前回われわれがMixxについて記事を書いた際、いちおう健全な成長を示す数字と、Hitwiseが「MixxのユーザーはライバルのDiggに比べて、より幅広いメインストリーム層のようだ」レポートしていることを紹介した。Mixxの発表によれば、月間訪問者数は、2008年10月の580万から、現在(1月)、700万まで増加しているという。
しかしこの間、すべての主要ソーシャルニュース、ソーシャル発見サイトは急速な成長を続けてきた。その中でMixxはどうみても依然マイナーリーグにとどまっている。たとえば、こちらのCompeteによる比較をみると、Diggの優位は変らず、Redditの成長はMixxを着実に上回っている。

Mozillaのニュースをもうひとつ。FirefoxをはじめとするMozilla製品が、ブラウザー用アドオンソフトウェアのダウンロード10億回という大きな節目に達した。この快挙には3年半を要した。
もちろん、ダウンロードされたものの多くが1度か2度しか使われていない。しかし、Firefoxがメジャーなソフトウェアプラットホームであることを疑う余地はない。StumbleUponを見ればわかる。Firefox上に作られたのだ。
われわれが情報源から得た新しい情報によれば、ドイツ銀行は依然としてeBay傘下のStumbleUpon事業部の買手を探している。(TCがこの情報を最初にレポートしたのは9月18日)。しかしひとつ問題がある―eBayがStumbleUponを売りたがっているのは事実だが、2007年5月に買った値段の$75M(7500万ドル)以下では売ろうとしないのだ。
StumbleUponの2008年の収入は$6M(600万ドル)と推定されている。
eBayは公式には売却の意図を否定しているが、すでにあまりに多くの人間が売却の趣意書を見たりドイツ銀行のセールストークを聞いたりしている。そこで重要な問題は、果たして、その値段で無事に売れるのか、だ。
前回の記事でわれわれが書いたように、StumbleUponのトラフィックは、どの統計を信ずるにせよ、頭打ちか低下ぎみだ。StumbleUponでは、ユーザーはツールバーをダウンロードした後はウェブサイトを訪問しないので、ウェブサイトへのトラフィックとは別に、ユーザーによる利用は急速に増加していると主張している。
まあそうかもしれない。しかしStumbleUponはeBayに買収される以前の初期にはトラフィックの数字を自慢していた。どちらにしても現在のトラフィック統計は実態を表していない可能性がある。StumbleUponは最近ツールバーのダウンロードを不要にした。ユーザーはウェブサイトから直接推薦された新しいサイトへジャンプすることができる。この改良でトラフィックは上向くことが期待される。
アップデート:また別の新しい情報源の話によると、「ebayは$50M(5千万ドル)でも売るかもしれない」と持ちかけられたそうだ。こうなると私も口利きの手数料が欲しい。
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(翻訳:Namekawa, U)

Walyouというブログに書いているイスラエルのブロガー、Tal Siachは、ツールバーのない新しいバージョンのStumbleUponを実際に利用できたごく少数のユーザーの1人のようだ。新しいバージョンは水曜日に全面的にローンチが予定されているものの、私の知っている人間はまだ全員が古いバージョンしか見ていない。現行版は作動させるためにツールバーをダウンロードしてインストールしなければならない。Talが新しいバージョンに出くわして、くわしくレポートしてくれたのはありがたい。
みみより情報。StumbleUponの新しいjavascript版ツールバーを試してみたい場合は、ここをクリックのこと。他のページもそこから発見できるはずだ。
Talの記事を下に掲載した。〔英文〕
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