Swivel
Swivel、OECDで評判に
by Michael Arrington on 2007年7月12日

私は、先週イスタンブールで開催されたOECDコンファレンスで講演をした。同コンファレンスはOECDが半年ごとに開催している。今回のコンファレンスの主要なテーマの一つは、「政府組織に集められる、政府公式の経済、社会そして環境関連データをフル活用するために、どのような政策やサービスを利用すべきか」というものだった。コンファレンスの終わりにはIstanbul Declarationが採択され、参加各国に各国の公式政府データをオンラインで公に公開するよう呼びかけた。

(*1) OECD:Organisation for Economic Cooperation and Development (経済協力開発機構)

調査中の多様な考察案のうち、OECDは、社会的な進歩の指標開発を目指した国際、国内、そして地域行政によるイニシアティブのプレゼンテーションとディスカッションの場として、Web 2.0の「wiki」テクノロジーに基づくインターネットサイトの制作を検討している。ダイナミックなグラフィックやその他分析ツールからなる指標を世界中の市民によってアクセス可能にすることにより、このイニシアティブは、進展が実際に意味することがらについて根拠を伴った比較可能な統計データに基づくディスカッションを促すことを目的とする。

Silicon Valleyに拠点を置き、データ可視化とモデリングを手がけるスタートアップ企業Swivelは、他のスタートアップ企業とならび同コンファレンスに出席し、IBMのように(データ可視化サービスMany Eyes参照)これらニーズについて提言した。

「new Internet」の代表者としての私は、カンファレンス出席者の中では変わり者だっただろう。出席者中、スーツとネクタイを着用しなかったのはおそらく私だけ(屋外は華氏100度を超えた)。それに、大半は政府関係機関所属で、ウィンドウズのみを利用といった群衆から、私のMacbook Proに視線が集中したものだ。しかし参加者たちは、多数の新スタートアップ企業に見られるウェブの展開、オープンデータアプローチに純粋に興味を持っている。そして、政府関連のデータをエコノミストやその他の人々によって利用してもらうために、できるだけ効率的に公開するにはどのようにすればいいか、ということにも同様の興味を抱いている。

Swivelは、公式にOECDデータのデファクトデポジトリであることから、(他者を)大きく引き離してスタートを切っている。春に締結した合意により、OECDはすでにswivelの正式なソースの発信元となっており、大量のOECDデータをSwivelサイトにホスト している。

OECDと正式な関係を構築していること上に、Swivelは、IBMやその他サービスが提供するのに必死になっているビジネス利用対象のビジュアル化ツールに加えてモデリングも行う(同社ベータ期間中にわれわれが書いたSwivelについてのオリジナルエントリも見てもらいたい)。この種のデータ格納として妥当な選択肢としては他にFreebaseがある。どのように進展するにしても、この種の統計データのより幅広い配布を目指すというゴールは優れたものだ。早い時期での実現を願っている。

O’Reilly RadarサイトでJesse Robinsが書いた同イベント記事もチェックしてもらいたい(同氏はSwivelアドバイザーで、同社サイドとして出席)。旅行中に撮影した写真はここ

[原文へ]

Swivel、ローンチ
by Michael Arrington on 2006年12月7日

われわれが昨日記事を書いたMinor Venturesの支援を受けた新しいスタートアップ「Swivel」は、今日(米国時間12/6)ローンチした。サイトを訪問して、米国における ワイン消費の増加と犯罪の減少とか、フレスノの気温の変動と電力会社の利潤がいかに相関しているか、などのデータを見てみるとオモシロイ。

このサイトにはやはり無意味なデータもたくさんアップロードされており、その中から意味のあるデータを見つけ出すのは難しくなっている。ユーザーコミュニティーが機能しはじめるにつれて、ランクづけやコメントなどのフィードバックによって意味のあるデータがトップへ浮かびあがってくることを期待したい。このサイトは、ここ何ヶ月かでいちばん新鮮なアイディアだと思う。これからも注目していく。

[原文へ]

Swivel、データのためのインターネットのアーカイブを目指す
by Michael Arrington on 2006年12月6日

Swivel」の 共同ファウンダー、Dmitry DimovとBrian Mulloyはこのサービスを説明するにあたって最初に「YouTubeのデータ版だ」と述べた。これは理解の入り口としては良い比較だ。ユーザーはこの サイトにどんなデータでもアップロードできる。投稿されたデータはさまざまに可視化されて一般に公開される。データの種類は、ユーザーのウェブサイトの ページビューの数でも、ある会社の株価の値動きでも、気象でも、商品相場でも、ワシントン州の白頭ワシの棲息数でも、何でもいい。アップロードされたデー タは、他のユーザーがランクづけし、コメントを付け、ブックマークすることができる。こうしていわばモミガラから実が吹き分けられて、興味ある(あるいは 正確な)データが選別される。データから作られたグラフは他のウェブサイトにエンベッドすることができる。たしかにこの辺もYouTubeのデータ版とい える。

しかし、面白くなってくるのはここからで、ユーザーは自分や他のユーザーのデータの系列を比較して相関があるかないかを調べることができる。ガソリ ン価格と大統領の支持率、UFOの目撃数とiPodの販売台数でもいいし、自分のサイトのベージビューとシリコンバレーの天気予報の数でもいい。何か興味 ある結果が出てくるかどうか比較してみることができる。

しかもSwivelはバックグラウンドで自動的にデータ系列間の比較をやってくれるという。その結果ユーザーがまったく気づかなかった相関関係をシステムが発見して指摘してくれるかもしれない。

アカデミックな研究者は大喜びするだろう。 私は大学時代、経済データに基づいた回帰分析モ デルを動かして一夏過ごしたことがある。データをSwivel に単純にアップロードするだけで、さまざまな分析をするのにずいぶん時間の節約になる。しかも自分のデータと、関連する分野で他のユーザーが取り扱ってい るデータとの比較は、当初思ってもみなかった意味のある成果をもたらすかもしれない。大企業、中小企業、シンクタンク、機密情報を取り扱わない政府機関な どもみな大いに興味を示すと思う。

Swivelはこのバックグラウンドでのデータ分析に強力なコンピューティングパワーをつぎ込んでいる。Swivelによれば、「当社のデータセンターでは、大量の強力なコンピュータと分析アルゴリズムが用意され、孤立した一連の数字や文字が、数百、場合によっては数千のグラフデータ構造に変形され、Swivelに公開されたあらゆるデータと比較される」、ということだ。

すべてのデータが一般に公開されるわけではない。一般公開されるデータのアップロードは無料、プライベートなデータについては有料というのが同社のビジネスモデルだ。ただしユーザーはプライベートなデータも他の公開データの系列と比較操作を行うことができる。

静かな開発の1年の後、Swivelはいよいよ今週ローンチする。同社はサンフランシスコのMinor Ventures内に本社を置いている。

スクリーショットを独占入手したので下に載せる。

Read More