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Newsgator、RSSの将来のロードマップを公開

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Newsgator社とFeedburner社の2社は、現在RSSの分野でもっとも活発に活動している企業だ。この2社が口を開けば、私は注意深く聞くようにしている。 昨日、Newsgator社の創立者であり、またCTOのGreg Reinacker氏が、RSSの将来に興味があるものみんなが注目すべき記事を彼のブログ上にポストした― 同社の近い将来のロードマップである。

MikeがCrunchNotesにポストしたところによると、TechCrunchの購読者はFirefoxに次いで多くNewsgatorのフィードリーダー(Mac NetNewsWireを含めると) を利用しているという。Newsgatorのロードマップは、RSSシンジケーションの未来について一般的に語られていると私は思う。 Bloglinesのいちばん最近のイノベーションは何だろうか? ブログ検索をAsk.comに組み込んだり、フィードリーダ内でflashをサポートしたことだろう。ここで議論された機能や問題は、やがてこの分野のあらゆるベンダーから見られるものではないだろうかと私は思う。

以下の議論の主要なポイントは:

  • フィードのレコメンデーション
  • ニッチ分野でのデフォルトの購読オプション
  • ソーシャルネットワーク/フィードへのコメント
  • RSSをあらゆる場所へ-最後にはどこへ行き着くのか?
  • 携帯電話でのフィードとポッドキャスト
  • 広告、企業内やプライベートレーベルの可能性

[原文へ]

ロードマップのポイントに関する要約と私なりの意見.

  • Newsgatorの無料オンライン版には多数の新しい機能が追加される予定だとReinacker氏は述べている。これには「インタラクティブなフィードの発見方法(広範囲なユーザーのコミュニティによる購読をベースにした)」が含まれる。 Bloglines はユーザーの購読ベースをブログ検索スパムを排除するために効果的に利用している。Bloglinesはフィードの検索をユーザーが実際に購読しているものに限ることで、いわゆるジャンク・スプログ(スパムブログ)を除外している。Reinacker がロードマップで示唆しているのは、たぶんこれよりも精力的な何かであろう。おそらく、あるユーザーのフィード購読と、他のユーザーの購読の重なる部分を比較して購読をレコメンドするような方法だろう。 言い換えれば「あなたはWorldChangingを購読しました。このフィードを購読しているユーザーの多くは GlobalVoicesOnlineも購読しています」といったようなことだ。こういった類のことは、すでにソーシャルブックマーキングの分野で有効に活用されている。この手法をRSSに応用するのはきわめて論理的なステップである。 ShareYourOPMLはこれをギークの狭い世界で実行しているのである。
  • 「まったく異なるユーザーインタフェースのパラダイム(異なるタイプのユーザーそれぞれに用意されたオプションを選択できるようなもの)」
    おそらく、これはユーザーが自分の興味のタイプを提示すると、それに応じたデフォルトのフィード購読オプション(OPMLファイルで)が表示される、といったようなことだろう。バーティカルなメディアが提供する以上に、質の高いフィードを自動的に購読することができるようになれば素晴らしいではないか。テーマは国際ニュースでもいいし、環境問題でもいい、科学でもいい。Newsgatorはすでに大手のオンラインフィードリーダーの中でも、最良のOPMLサポートを備えているのだから、それをもっと活用すべきである。
  • RSSフィードという言葉に重点を置きすぎない。Reinackerによれば、一般の人々はRSSという頭寺語(acronym)を見ることを好んでいないという。私はこれは本当だと思う。また私はRSSをできるかぎり多くの人々が使えるようにすべきだという点には大賛成だ。しかし、このような議論は、機能を削る方向に進むのではないかと不安を感じさせる。システムがそちらの方向に進まないよう願いたい。
  • Rienker氏は、フィードを発掘するときの価値が高まったり、大きな生態系へユーザーが参加したりと、フィードの発掘方法が変わるということを書いている。いわば、これはソーシャルネットワーキングという話なのだが。Newsgatorが、フィードそのものにコメントをつけたり、フィードをレコメンデーションしたりなどといったユーザーベースの機能を、大手のエンタープライズ向けに提供しない理由などない。Newsgatorでは、フィードが「商品」として存在し提示されることが期待できる。この「商品」は、動的な更新情報を含み、またコメントをつけたり様々な方法で関連ずけが可能なスタティックURLによって個別に識別できる。
  • 最近発表されたNewsgator plug-in for Yahoo! Messenger は「Newsgatorどこでも化計画」のハイライトとなる例だ。すべての大手オンラインRSSリーダーのベンダーはすでにモバイル用のバージョンを出している。ブラウザを出て、デスクトップを超えて、モバイル、そして今やIMにまで手を延ばしてきたわけだが、これからさらにどこか行く場所が残っていただろうか? Reinackerは「Newsgator どこでも化」はさらに進んでいくというのだが、私にはもう場所が思いつかない。
  • Windows Mobile対応の携帯向けに Newsgator Mobileが最近発売された。しかし、Reinackerは近々javaをサポートした携帯なら、Newsgator Mobileを利用できるようになると述べている。大量のフィードが詰まってしまわないよう祈っておこう。Newgator Onlineはもう何ヶ月もその状態なわけだが。また、Reinacker はモバイル向けに音声とビデオのポッドキャストを近く提供開始すると述べている。これは将来は大きなマーケットになると期待されている「電話でポッドキャストを聞く」というパラダイムの重要なテストとなるだろう。
  • Reinackerは主にNewsgator APIと分析ツールの改良に取り組んでいくと約束している。この点についてはここでは簡単にしか触れないが、これはサードパーティーのサービスにおいて、潜在的に大きな影響をもたらす要素である。また、RSS広告においても、意味あることかもしれない。ユーザーにとって良いニュースとなるか悪いニュースとなるかは実装次第だが。
  • Newsgator のエンタプライズ・サービス―同社の収益源という点からみれば相当に大きな部分―についてReinacker は「ここではあまりにいろいろなことが進行中なので、私自身正当に取り扱っているかどうかさえ自信がない」と述べている。TechCrunch はエンタプライズを対象にしたブログではないので、ここでは興味のある読者のためにReinackersのポストの最後から2番目のパラグラフを紹介しておく。彼はポータルの統合の改善、グループでのクリッピング(エンタプライズのタグ付け?)について触れているが、ビジネスツールについてはほとんど述べていない。これらは日本でまず最初に提供され、続いて米国、欧州では今年の後半の提供となる。
  • Newsgator Private Label はNewsgator serviceの中でクールな機能のひとつである。 Newsgator MyUSATodayとか Newsgator MyNewsweekはそれ自身はさほど興奮させられるものではないが、潜在的な可能性を考えてみよう。特定の分野に精通した管理者により選択されたフィードが、コミュニティ化されたフィードリーダーに登録される。編集者がコミュニティーのテーマに沿ってフィードをタグ付けすることで、たいへんパワフルでスーパーダイナミックなオンラインポータルができあがる。ただ粘り強くやらないといけない。しばらく前に私は(特定の組織の名前は出さず)Newsgator のセールス部門に電話をしこのようなアイディアの検討を依頼したが、返答がなかった。この分野はNewsgatorにとって大金を稼ぐ場所であるのだが、残念ながら彼らのロードマップの焦点は広告とPR分野においての将来的な可能性に強く絞られている―ただし 良いPRサイトも存在するが。

RSSはWeb 2.0のほとんどあらゆるものの基礎となる―そうではないだろうか?ブログの読者を拡大し、ポッドキャストの購読を可能とし、wikiの更新を追跡可能とするなど、まだまだ他にもたくさんある。もしNewsgatgorが粗野な商業主義の罠に陥ることなしに、このロードマップに示唆されているようなイノベーティブな機能を提供することに成功するなら、Reinacker’sのビジョンはこのメディアの将来に深い影響を与えるかもしれない。